006-始めての村(試練?ミノタウロスのハルカ)
三人に連れられ家に入ると
家族が賑やかに食事の準備を行ってる最中で
「オメガ君 ここに座りなさい。」
マルカの父親と思われる方から席に座る様すすめられた。
「娘達と密談でもしてたのか? ま~あの子達の事だオメガ君に買ってくれとか頼んだのじゃないかね?」
俺達が話していた内容は、予想範囲内か・・・・正直に答えるか
「はい! 3人供 僕の奴隷として買われ、この村を出てハンターに成りたいと聞きました。」
「そ~か・・・・それで君は、なんと?」
「3人の思いを受け入れたいと思ってます!」
「オメガ君・・・娘達がハンターとしてやっていけると?」
今の能力のまま3人だけでハンターとして生きて行くのはきびしいと思う
だが、俺が3人を鍛えながらハンター職をさせるのに問題ないと思う
彼女達の目標の2年・・・・いや半年で一般のハンターにする自信がある!
「はい! 彼女達が、あきらめない間は、僕が責任をもってハンターとして育てます。」
「人生には、挫折というものが多くあるのだが・・・・」
父親として俺の真意を求めている様だ
「もし、彼女達が挫折し帰路につくと言う時は、僕がこの地まで連れて帰ります。ただ、本当に無理だと僕が、判断した時だけです。ハンターとして生活する以上絶対の安全は、ありません!・・・・その分、僕が出来るだけ支援する覚悟で3人を鍛えたいと思ってます。」
しばらく沈黙の時間が・・・・・・
父親が3人を呼んだ
「ラビア・マルカ・ミーニャ こっちに来てくれ」
父親の呼びかけに3人がおそるおそるこちらに歩いてくる
ラビアが3人を代表して、おそるおそる声を出した
「お父様・・・」
きまずい時が流れ
「3人共 オメガ君に買われると聞いたが」
そんな父親の質問にマルカが
「お姉さまを差し置き話すのは、失礼かもしれませんが私は、オメガ君の奴隷として買われ、この村を出てハンターとして頑張りたいと思ってます。」
マルカの話を聞き父親が
「ラビアとミーニャも同じなのか?」
ラビアが
「はい・・・・私もハンターとして・・・」
ラビアさんは、俺と共にと言うよりこの村を出る=家族に迷惑をかけたくない?
それとも 純粋にハンター職を望のか?
話す時間が少なかったし・・・・判断が出来ない
そんな事を思っていると ミーニャが
「私は、オメガに買ってもらいたい!オメガの奴隷としてハンター修行をして一流のハンターに成りたいです!」
え?ミーニャって いけいけ? それとも目利きか?
俺を気に入り盲目か?俺の戦闘力を見抜き言ってるのか?
判断しずらいな?
3人の返答を聞き父親が
「お父さんは、お前達が望む事を叶えてもらいたいと思っている。 だがハンターと言う職は、命を賭け挑む職業だ!3人の覚悟を見せてもらいたい。それと・・・」
父親が、今までの雰囲気とは違うオーラを纏い俺を睨み
「オメガ君!君が娘達の主として相応しい器なのかも見せてもらいたいのだが!」
娘3人が、目を見開き固まっている
俺は、表情一つ変えづに返事をした!
「僕は、かまいませんが・・・どの様な形で確認するのですか?」
父親は、無言で立つと
「ついて来い!いまからお前達を試させてもらう。」
そう言って立ち上がりゆっくり歩く父親の後を俺は、ついて家の外へ出た。
3人も慌てて俺の後をついてきた
父親は、納屋へ行くと農作業で使う牛の魔獣の手綱を引き戻ってきた。
「お前達、このハルカをハントしてみろ!」
あちゃ~ いきなりハードル高いんじゃ?
この3人にこの魔獣と戦うのは、かなり無理があると思う
試しで、ミノタウロスじゃ臆して当然かと・・・
ミノタウロスを前に、この子達が向かって行けるとは、思えないのだが?
父親の迫力ある声で3人は、俺の後ろで・・・・
少しの時が流れ ミーニャが俺の前に出た
それに釣られてか、ラビアさんがさらにミーニャの前えと・・・
最後にマルカが、俺とミーニャの間に体を入れ三人が俺の前に出た!
3人とも体を振わせ緊張してる事がまるわかりだ
俺は、ゆっくり三歩下がってから声を掛けた
「お前ら死ぬ気か?素手でその魔獣と戦うのか?」
俺の問いに、ラビアが
「お父様が・・・・・試すと・・・・」
ミーニャが
「オメガに買ってもらう!がんばる!」
マルカが
「確かに素手・・・・ですが・・・・」
俺は、3人からの返答に
「お前達・・・・・はぁ~・・・・」
俺の返事に3人が振り返った状態で無言のまま、さっきの発言を悔いた素振りで俺を見ている・・・
俺が指示を出すか!
「三人供俺の後ろにさがれ!」
3人が、はっとした表情と共に俺の後ろで戦闘態勢をとった
そんな姿を見て父親が少し微笑んだ気がしたが?
俺達の体制が整ったと思ったのか俺自体の力を試したかったのか
「オメガ君いいかね? ハルカを離すぞ!」
俺の力量を試すのか・・・
「3人は、見るだけにしてください!俺が1人でハントします。あの魔獣は、まだ3人で素手で挑むには早すぎますから」
「お父さん、僕の準備はOKです!何時でもどうぞ!」
俺がそう言うと、 ミノタウロスが父親の手を離れ一直線に俺たちに襲い掛かってきた
俺が、身を避け交わしたなら3人に行く・・・
「3人共 後退しろ!」
俺は、三人に指示を出すと大気に漂うマナを体内に取り込みその力を自分の肉体へと注ぎ込み ミノタウロスの体当たりを食い止め様と考えた!
「え~?」
何が?・・・・・俺が大気のマナを体内に取り込み全身にそのマナを送り身構えた時・・・・・ ミノタウロスが身を引いて急停止しようと・・・・・
え? 何がおきた?
ミノタウロスが停止した事で俺も全身のマナを解放してしまった
目線をミノタウロスから父親にうつすと顔色が青く息も不安定だ・・・・・
俺は、後ろの3人の状態が気になり後ろを見ると
3人共へたりと座り込み引き攣りながら呼吸をしている・・・・マルカさんは、失禁まで・・・
これで試練?試験?終わったと思ってOK?
無言で、父親は家えと歩き
ハルカ( ミノタウロス)は、納屋へ歩いている・・・・・これで良かったの?
『気にするな!オメガだ!』この念話ってニュー姉ぇ~か・・・・・
この後は、失禁して腰が抜けたマルカさんを俺がお姫様抱っこしラビアさんとミーニャを従え家に入り夕食を食べ寝ることになった。
結果は、明日と言うことか・・・・・・