004-始めての村(マルカさん)
マルカの家へと足を運ぶと賑やかな話し声が聞こえてきた
「ミーニャ暴れないでよ!」
「だって ニーシャがくっ付いて来るから狭いんだもん!」
「ニーシャあんた達ちび組は、上に登って大人しくしてなさい!」
「え~~ だって上座り心地よくないし歩くの難しいし・・・」
「歩くのが難しいなら寝転んで移動したらいいでしょ! 夕食の準備のじゃまだから手伝わない子は、全員上に登ってなさい!」
賑やかな声が聞こえてくるが、ここに俺が泊まっていいのか?
じゃまに、ならないかな?
俺がそんな事を考えながらマルカの後を付いて歩いていると
マルカが頬を少し赤く染めながら話し掛けてきた
「あそこが、今夜お泊りいただく我が家です・・・ちょっと騒がしい様なので先に行ってもよろしいでしょうか?」
俺は、出来るだけ笑顔でマルカに返事をした
「え~かまいませんよ・・・・あ~それと僕の為に気を使ってもらわなくても良いとお伝え下さい。 普段通りでかまいませんので」
マルカが、いっそう頬を染め
「はぃ・・・・・ありがとうございます」
そう言うと一礼をして自宅へ走って行ってしまった
その姿を見て心が・・・・
ひさしく感じた事の無い暖かい感覚が・・・・
初めて会ったのに何でかな?マルカを愛おしく思うのは?
マルカが、家に入ってしばらくすると子供達が家から出てきて
俺に興味がある様で、こっちを見つめている
村人以外の者がめずらしいのかもな?
俺もこの世界で多くの人と接するのは、初めてだし
マルカの家族でもあるし出来るだけ嫌われない様努力しないといけないな
俺は、笑顔で歩み寄り
「こんばんわ」 と笑顔で挨拶をした
え?まずっかたかな・・・みなさん俺をガン見したまま固まっているのだが・・・
気を取り直して再び
「みんさん、こんばんわ! 今夜は、よろしくお願いします。」
サイド挨拶をしてみたのだが・・・・・
「え?・・・・ちっちゃいのに・・・・・」
「マルカお姉ちゃん オメガは、私より年下だよね?」
「・・・・・・・」
なんだ?この空気???
俺の年齢か?
いま質問した子って俺と同年代だよな?
何が疑問なんだ?
「ミーニャ・・・オメガ君は、高貴な方だと思うから・・・・?」
何が、問題だったの?
俺の挨拶に疑問があると?
「あの・・・・何か変なこと言いましたかね? 僕・・・・」
質問をしながら首をかしげながら話すと
「あ~・・その・・・オメガさん・・その・・・」
マルカが、話にくそうに俺に話かけてきたが?
何が聞きたいんだ?
聞きずらそうなので俺から先を即した
「マルカさん 何か変な事とか僕が言ったのでしょうか?質問があるなら気にしないで言ってみて下さい」
マルカが、もじもじしながら
「あの・・・・オメガさんが歳のわりに大人びた話かたなので・・・・みんな戸惑っている様で・・・・・」
え?俺の見た目年齢と対応に差があるって?
現代でも俺の周りは、大人主体だったし
成人以外は、俺と同じヒューマノイドしか見てないが
俺の様相て現代の年齢相場だと思ってたが?違うのか
「なるほど 見た目と会話にギャップがあると感じたのですね。みなさんから見たら、僕の年って何歳に見えるのですか?」
ミーシャさんが俺の問いに答えてくれた
「私が、9歳でオメガは、私より年下だよね?」
え?俺の見た目って9歳未満か?
現代の中学生程度以上だと自分では思ってたのだが???
そんな感想を思いながら無言でいると
マルカさんから・・・・
「あの・・・オメガさん 私もオメガさんの年齢は、まだ一桁だと思ってたのですが・・・違いましたか?」
・・・・・この世界で俺の姿は、完全な餓鬼ってことか
確かに、マルカを見たとき成人前後だと思ったのだが違うのか?
「失礼ですが、マルカさんの年齢は? 」
マルカが、頬を染めながら答えると
「はい、 今年成人となり10歳となりました・・・・」
まじか・・・・予想の半分か・・・
成人って言ったから10才で大人と言うことかね?
疑問に思いつい口にしてしまった
カオスのこの世界の情報に年齢に関する物が無いのが原因か・・・
「成人で10才ですか?」
マルカが首をかしげながら答えてくれた。
「え?・・・・10才に成れば、納税の義務が課せられるかと?」
なるほど
「確かに、納税の義務が発生するのに10才とする地が多数あると聞いてますが 僕は、どこの国にも所属してないので・・・・・その・・・」
俺が気まずい空気で話すと
ミーニャが
「それで、オメガって何歳?」
俺って何歳て答えていいんだ?俺の世界では、20才で成人だが
この世界では、10才が成人て言ってたし?
俺がそんな事を考えていると。『オメガ!お前の年齢は、8歳だ!』
え? この声って ニュー姉ぇ~?
・・・・この世界は、俺の居た世界の2倍の時間が必要なのか?
「僕の年齢は、16歳だと思ってたのですが・・・・みなさんの反応を見ると8歳かも?」
俺が疑問形で答えると、マルカがくっすと笑い
「・・・・ですよね・・・・よかった」
マルカさんがにっこり微笑み安堵の表情で俺を見てくれた。
「じゃ~私の弟だ! オメガ!私と水浴びに行くよ~!今夜うちに泊まるんだから綺麗に洗いに行くよ!」
マルカの微笑みに心がほっこりしていると
ミーニャがすごい勢いで俺の手を引きこの場を離れて行くのだが・・・
どこに連れて行かれるのやら?