001-異世界に
現代で特殊部隊の一員として生活していた俺が異世界と思われる場所に
飛ばされた。
俺は、頭脳派と言うより肉体派として特殊部隊の一員とし
密かに開発されつつある人体兵器の研究室に潜入していた。
彼ら科学者からして俺の知識は、貧弱なもので彼らがなぜ俺を研究員とし
扱っていたかと言うと俺の身体能力に魅力を感じたからだと思う。
通常の人間が耐えられない薬物やナノマシンを
俺は、全て克服して現在も生き延びているからだ
ここでの俺の扱いは、研究者と言うより実験体と言うのが正しい。
現在俺の年齢は、16歳非合法に遺伝子操作され
この世に生を成した男であり日々の戦闘をこなし生き延びている。
見た目は、非常に大人しい子供にしか見えない様相で、
内に秘めた感情は、殺人鬼と言われても可笑しく無い人格みたいだ
なぜなら、快楽殺人を楽しむ鬼畜な罪人に武器を持たせたうえで
俺は、素手で戦い相手を抹殺している。
研究者は、その戦闘を観て驚きや歓声を上げ俺の成長を楽しんでいる様だが
俺自身、まだ全力を尽くし戦った記憶は、無い!
とある実験にて凄まじい光と重圧により大爆発となり
俺の命は散ったと思ったのだが・・・・・
目覚めるとアマゾン奥地と思われるほど湿度の高い森林地帯で俺は、目を覚ました。
遺伝子操作による記憶?それともナノマシンによる知識か不明だが
俺は、そう思った・・・・・
しばらく辺りをぼ~っと観察していると獣らしき気配を感じその感覚に集中した。
『なんだ?』
いままで感じた事の無い力を感じる・・・・・
アフリカゾウ・トラ・ライオン・クマ・サイ・カバ・ワニ・・・・・?
・・・・・・もしや?恐竜・・・・
今まで戦った事の無い強大な力を感じる。
奴と戦って俺は、生き延びることができるのか?
『面白い・・・・・ワクワクするぜ!』
俺は、薄ら笑いを浮かべ立ち上がった
軽く身体を眺めて観ると普段着ている戦闘服に腰には、サバイバルナイフがある
俺は、あの実験で死んだのでは無く実験施設から吹き飛ばされこの場に居る様だ。
手足の感覚も普段通り問題無く動く・・・・
あの途轍もない殺気を放つ者を見に行くとするか!
5kmぐらい進んだ所で奴の姿を目視出来たのだが?
俺の記憶に無い生命体である事は、間違い無い様だ
黒々と輝く鱗状の被服に覆われ西洋神話に出て来るドラゴンとしか思えない
これは、まさしく異世界まで飛ばされたに違いないと思う。
観察を止めドラゴンと思われる化け物に念を送って話かけることにした
『俺の言葉がわかるか?』
『・・・・・・・・』
こちらに気がついた様子だが返事が無い・・・・・
俺の念話が奴には、通じないのか?
恐竜に会話って観念は、無いと言う事か?
しばらくお互いを観察する時間が過ぎ
もう一度念話を送ろうとした時!
『下等種か・・・・』
念話が通じたのか?
いまあのドラゴン俺に、下等って言った様な?
『そこのデカ物! いま俺に、話掛けたか?』
『・・・・・・・』
無視かよ!ふざけた奴だ!
俺は、速攻でドラゴンに一撃を加え
ズッシリと重い体が中に浮く程度で拳を止めた
『下等種が・・・・・』
俺の一撃を食らい少し相手をする気になったのか?
今の一撃は、かなり利いたと思うんだが?
図体がデカク体重が重い分俺の拳で宙に浮くまで押し上げた一撃・・・
内臓の一部は、破損したと思うのだが?
図体がデカイ=鈍いのかね?
『俺が、下等種ならお前は?』
『ゴットだ!貴様ら下等種から上級種まで我に仇なす事は、敵わぬ存在だ!』
このドラゴンって神なのか?神々しいて感じなのかね?
俺は、ヒューマノイドであり、ただのヒューマンと勘違いしてるのかね?
俺の推量じゃ このドラゴンの戦闘力は、俺の6割て感じだと思うのだが・・・
『じゃ~ 俺と戦ってみる?』
この下等種・・・・上級種並みには、戦える様だが
我と、一対一で戦うと・・・・狂かれてるのか?
今まで単独で我のもとに辿り着く者が居たか?試す価値は、あると言う事か
『ヒューマンが単独で我に挑むのなら死を覚悟してから願いを述べるがよい!』
へ~自称神って言うだけあって勝ったら願いを叶えてくれるって事か
願いって言われても・・・・・特に願う事が無いよな?
あ~ この世界の常識を教えてもらうか
情報は、重要だしね!
『じゃ~ この世界の常識を教えてくれ!』
我に、挑む対価がこの世界の常識?
こやつ 本当の馬鹿か?
『我と戦い勝利の報酬に その対価では、対合わん!』
え?・・・ほかに望む事って重い浮かばね~し・・・・
『じゃ~ どんな願いだったら戦うんだ?教えてくれ』
なに?・・・やはり馬鹿か・・・・
『我に、戦いを挑む者達は、権力・財力・武力・・・・・力を望み 我に挑む・・』
へ~ 俺は、特にそんな力欲しいと思わないしな・・・・
『じゃ~ 褒美は、あんたにまかせるから、』
?・・・・・馬鹿と話をしても話しにならぬか・・・・・・・・・
『なら我わが与えられる恩恵の全てを望みという事で勝負を請け様!』
よっしゃ! やる気になった様だ
俺は、ニヤリと笑みを浮かべ
『じゃ~戦闘開始といこーぜ!』