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賀茂陰陽伝  作者: 東雲しはる
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禍歌



――血花に咲かすぞ…。

――微塵と破れや…。


暗く重い闇の中、嘲笑うかのような甲高い声が響く。

キャラキャラと闇が笑い、ザワリと蠢いた。


――燃えゆけ…。

――絶えゆけ…。

――枯れゆけ…。


またザワリと、闇が蠢いた。

強い霊気を孕みながら。


――青血、黒血、赤血、真血を吐け。


嘲笑う闇の声は、さらに増えていく。

さらに闇を膨らませ、強い霊気も嘲笑う声も減ることはない。


――泡を吐け、即座微塵に…まらべや。


キャラキャラと笑う声が一段と膨れ上がる。

闇がさらに蠢いた。

その闇の中、独り佇む男の姿がある。


「賀茂光栄……そして、その一族よ…。 必ず、地獄へ落としてやる……」


その男は、ニヤリと不気味に口端を吊り上げて笑った。




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