刻
掲載日:2026/01/30
長年連れ添った愛猫が逝った。
冷たくなっていく体。固くなっていく体。
この個の時は、止まってしまった。
でも、私は生きている。
生きている限り、辛かろうが無気力になろうが食べねばならないし、活動しなければならない。
生きている者の時は動く。
否、死んだ者の時も動いている。
目に見えて動く訳ではないけれど、遺体は自然に帰る活動を続けているのだから。
生者も死者も、有機物も無機物も、魂でさえも、それぞれの時を刻んでいる。
永遠に、同じ形を留めるものは無い。
形有るものには、必ず時が流れる。
私も、私の愛するものたちも、停まる事の無い流れに身を委ねて、いつか未知の形になるのだろう……。




