80話 水神王アニバルの話37
戦闘があったせいか兵士たちには緊張感が漂い、本陣は殺伐とした空気が流れていたよ。
「ご無事で安心致しました。皇子様と将軍がお待ちです」
小言を言うホセが無表情で淡々と言うから、アニバルは逆に恐いと思っていたよ。
ホセがフアンの方を見たから、元カランバノスの傭兵であり、雇ったと話したよ。
テントに入ると座っていたエクトルと将軍が立ったよ。
フアンの持っている情報を共有したいから連れてきたけれど、紹介する雰囲気ではなかったよ。
表情豊かなエクトルも無表情だったよ。かなり怒っているみたいだね。
「陛下。ご無事で安心致しました。雪崩に巻き込まれた上に氷の鳥が現れたと聞き、絶望的な気分になりました」
フアンは陛下?と驚いているよ。そうなんだ、俺が水神王なんだ!驚いただろうと言いたいけれど、それまたそんな雰囲気ではないよ。
「…すまなかった」
「二度と供もなく、護衛のそばから離れませんよう」
西の将軍がアニバルの前で膝をつき、私からもお願いですと頭を下げたよ。
「陛下の転生は我らの悲願でありました。このような場所でお命を落とされたとなれば、我々は絶望に落とされます。どうか危険な場所は行かれませんよう。
もしものことがあれば、私はその場で自害致します」
ルドは神の存在を求めていた。もしも神そのものが現れてから、すぐに消えてしまうとしたら?
アニバルは神ポジションから逃げようとしても、将軍たちにとってすでに神様なんだ。それが死んでしまえば彼らは酷く悲しくて絶望するだろうね。
人である皇帝か、神と崇められている人か。
ルドのときと今とでは、人々が自分を見る目が違うのだとアニバルは痛烈に感じたんだ。
神がいなくなった悲しみを逃れる方法はいくつかあるけれど、神が死んだのは誰のせいか悪者を見つけ出して槍玉にあげることだよ。
軍で一番偉い西の将軍は、おそらく処刑されるだろうね。
今回アニバルは無事でも危険な状況に置かれたのだから、色々な人に責められるよ。
「西将軍。心配かけてすまなかった。今回は俺が全て悪い。エクトル皇子と西将軍の責任はない」
エクトルも膝をついて深く頭を下げたよ。
「雪崩で氷の鳥を刺激したようだ。補給部隊と他の部隊の被害は?」
エクトルは報告しようとして、フアンの方を見たよ。
アニバルは山肌を転げ落ちた先に、フアンが埋もれていて助けたことを話したよ。ジョバンニのことは話さなかったんだ。
「戦闘や氷の鳥の攻撃で斜面に投げ出された連中は、ほとんど死んだようだ。あの雪では元の道に戻れず、あの道にでるのも一人ではかなわなかった」
道案内はジョバンニがしたけれど、お前の成果にしとけとフアンに目配せしたよ。フアンは元とは敵兵だからね。ここでデスペハード側に味方ですよとアピールしなきゃ、もしかしたら殺されるかもしれない。
「金で雇われましたが、陛下に命を救われました!俺が知っているカランバノスの情報を包み隠さずお話します!裏切るまねはしません」
エクトルは立ち上がって、フアンを睨んでいるよ。
「裏切るもなにも。貴様は我が軍を襲った。陛下の恩情がなければ、この場で殺していたところだ。
カランバノスの者はすべて殺す。陛下に危害を加えたことを国が滅亡する中で、ジワジワと後悔させてやる」
このエクトルの殺気が本陣の空気を作っているようだね。
デスペハードの王が戦場に行くから、シエルボも相応の人がいないといけないということで、公爵のレイナルドも来ていたんだ。
アニバルの印象が強すぎて、エクトルの印象は薄かったよ。奇襲を受けてアニバル行方不明の一報で、その印象は豹変したんだ。
自ら探しにいくと馬に乗ろうとするのを護衛や将軍が抑えて、激しい言動になったんだ。それも今も続いているようだね。
「陛下は黙ってください。俺だけではなく、この軍にいるすべての兵士はカランバノスに恨みを抱いています。殲滅しなければ気が収まらないでしょう」
エクトルが目をカッと開いてキレちゃっているから、なだめようとしたけれどもアニバルの思考を熟知しているエクトルに先を越されたよ。
では黙っていようとなれば恨みでエクトルたちは暴走する。アニバルはどうしても止めないといけないよ。
「殲滅とは民まで殺すのか?」
「全てです。カランバノスを滅ぼします」
わからせてやるとエクトルは息巻いているよ。
「民はいけない。カランバノスを滅ぼすなら王家を滅ぼせば済むことだ。交易は商人などの平民が担っている。造船の技術も民が持っている。それを消してはならない。
お前たちを怒らせたのは俺の軽率な行いからだ。むきになるな。食糧がやられたんだ。滅ぼすどころか窮地なのは我々だろう?」
将軍たちの方がすぐに冷静になったけれど、エクトルの怒りは冷めないよ。
「エクトル。頭を冷やしてきなさい。それまで会議は出てはならない」
「…陛下!」
エクトルはやっと冷静になってくれたよ。
アニバルはフアンに身分をやっと明かしたよ。
「黙ってて悪かったな、フアン。俺がデスペハード帝国の水神王と呼ばれているアニバルだ。水神王って言ってわかるのか?」
フアンはへらへらと笑っていて、ため口きいてたし、無礼をしただろうから冷や汗が止まらないよ。
「噂では。転生って信じてなかったが、本当なんですかい?」
「自分以外の記憶があるからな」
「はあ。なんで補給部隊にいたんです?当初は本陣奇襲の計画でしたが、こちらの人数があわないから補給部隊にしたんですよね」
「…理由を話したら怒られるからあとでな。他に奇襲の計画はあるか知ってるか?」
暇だったからといったら、またエクトルの怒りスイッチ入っちゃうだろうね。
「俺が知っている限り、この先の一つ山を越えた辺りに待機していて、その真下を道が通っているから、そこで攻撃すると聞いた。ただ氷の鳥が現れたから、変わってるかもしれねえ」
「山ってどの辺りだ?」
地図を広げたよ。
この部隊と途中まで一緒に来たから、奇襲場所は確からしいよ。
カランバノス側に出るのは止めて、ジョバンニが教えてくれたシエルボへの道に行くことになったよ。
アニバルは他に情報がないかフアンに聞いたよ。
「俺は傭兵だから詳しい作戦は知らねえ。噂でいいなら」
カランバノスの首脳陣の性格や、得意な戦略をフアンは話したんだ。
デスペハードの諜報部隊が掴んでいた情報とほぼ一致していたんだ。
「よく知ってんな」
「カランバノスの軍曹と付き合い長いからよ。いい仕事回してくれるが、雪崩の件は軍曹は知らなかったんじゃねえかな。カランバノスも今までこんなことをやっていなかったんだが。ほら傭兵を使い捨てすれば、傭兵側も命は大事だ。いくら金を積まれても願い下げってわけ。
新しい将軍がレナータにある青い海っていう場所を植民地にしたから、傭兵使いが荒くなったというか」
「図に乗っているんじゃないか?その将軍ってやつは氷の鳥は想定外だろう」
フアンは図に乗っているという言葉が気に入ったように笑ったよ。
「図に乗ってるな。将軍は。
思いっきり想定外だな。そういえば氷の鳥は飾り羽根の大きさが大きいほど強いオスだって聞いたことがあるが、あの時の魔鳥よりあんたの方が大きくないか?」
アニバルは飾り羽根を触ったよ。
「こいつよりあの鳥の方が小さかったな。俺の方を見て羽ばたいたと思ったが、羽根を見たのかもな」
「その羽根のお陰で俺は助かった。あんたのマエストロ様々だな」
一晩一緒に過ごしたから、すぐに気安い雰囲気になったよ。
将軍たちがフアンを睨んでいるけどね。
「ああ。これは…。マエストロじゃなくて、俺とエクトルが倒したんだ」
「え…。噂で聞いていたが、デスペハードで氷の鳥を倒した男がいるって、あんたのことか!
ははは。俺はすげぇ運がいい。氷の鳥を倒した男と戦わずに済んで、しかも助けてもらったわけだ。
元々俺はレナータ出身でよ。カランバノスに未練はねえ。この戦い終わっても雇ってくださいよ!」
フアンに気に入れられちゃったみたいだよ。
フアンには他に色々聞いてから下がらせたよ。あいつ雇うのという顔をみんなしているから、この戦いが終わるまでってことにしたよ。
軍の進行は予定より約半日遅れていて、食糧については半分を失ったよ。進軍は決定だけれど、どこかで食糧を補給しないといけないんだ。
長期戦はジリ貧間違いなしだから、さっさと戦争を終わらせようと考えていたんだ。
アニバルは戦場となる予定の場所が描いてある地図を叩いたよ。
「カランバノス国王並びに重鎮への慈悲は不要だ。
兵を使い捨てる無慈悲な者たちから民を解放しよう」
将軍たちは御意!って元気よく答えたよ。
普通指揮官クラスの偉い人は本陣の一番安全な場所にいて、下っ端が前にいるよね。
アニバルの考えは即刻、偉い人を叩こうってことだよ。
戦場は、シエルボの国境を越えた山に挟まれた盆地状の場所になりそうだったんだ。
アニバルは先に魔法の使い手の精鋭たちを現地に送り込んだよ。
戦場で細工をするように指示を出したんだ。
なにするかって?
ほら十八番のあれだよ。
アニバルたち本陣が着く頃に、南から騎馬の少数部隊も合流したんだ。
騎馬の少数部隊は、ヴァリエンテの騎馬隊だよ。しかも魔力砲の訓練を受けたね。
このシエルボの戦いが、近代以降の戦争のあり方を大きく変えてしまったよ。
それをじっくりお話するね。
アニバルたちが到着後、カランバノスの本陣がやって来たんだ。
両者布陣をすると互いにラッパを吹いて開戦したんだ。
これは近代以前とは変わらない開戦方法だったよ。
その開戦の合図は魔法の発動の合図でもあったんだ。
カランバノスの前衛部隊約一万の兵が、突如地面が崩落して土に飲まれたよ。
一瞬での前衛の一万の喪失に、カランバノス側の首脳陣は目を疑っていたというよ。
落とし穴は戦略としていいかもしれないけれど、穴を開けるわけだからその土地を破壊するし、防衛でも侵略でもあとを考えれば得策ではないんだ。
カランバノスの本陣の後方でも、戦いになっていたよ。人や馬が易々と下りられない崖になっていて、そこから奇襲はないと踏んで本陣を配置したらしいけれど、矢よりも魔力砲の飛距離や威力は強かったんだ。
もちろん魔法があるから、崖だからといって安全ではないよ。背後の山には斥候を出して注意していたけれど、その斥候たちをデスペハードの魔力砲部隊が魔力砲で瞬殺して、山の上から本陣目掛けて乱射したんだ。
敵も裸でいるわけもなく、魔法具の防御壁を使って守っていたよ。
でもその防御壁は万能ではない。ほら、ヴァリエンテが砦の防御壁を破壊してたよね?
同じようにデスペハード軍も解除魔法を放ちまくり、破れたところを狙って魔力砲を撃ったんだ。
お陰でカランバノス本陣の兵もパニックになって乱れていたよ。
一方前衛といえば、落とし穴に落ちた一万の兵を脇目に、ヴァリエンテとデスペハードの騎馬隊が駆け抜けて一気に敵の本陣へ走ったんだ。
デスペハードの騎馬隊も精鋭だったけれど、ヴァリエンテ兵はデスペハード兵を一気に距離を離して先頭を走り、手綱から両手を放し、矢を射るように魔力砲で防御壁からあぶれた兵を狙い撃ちしていたんだ。
後方の防御壁は破壊されつつあるけれど、前方は展開されてしまって魔法の使えないヴァリエンテ兵は防御壁の前で折り返す羽目になったよ。
迫り来る矢より早い攻撃に、カランバノスの兵は度肝を抜かれたようだよ。
魔力砲の騎馬隊が魔法の間合いから外れて隊列を組み直していると、デスペハード・シエルボ連合部隊が前進してきたんだ。
アニバルは落とし穴ギリギリで軍を制止させたよ。
「カランバノスの一般兵並びに傭兵に告ぐ。戦いから身を引く者は、そこで防御魔法を展開せよ。戦う者は直ちに出でこい。
我が国の魔法部隊と魔力砲部隊が貴君らを穴だらけにする。繰り返す」
アニバルの言葉を伝令が受け取り、穴の中に向かって叫んだよ。
穴は自力で上がれるほどの深さにしていたんだ。
フアンの情報では前衛の第一陣は下っ端の兵と傭兵らしいよ。
伝令に向かって穴の中から攻撃した勇敢な兵士はいたけれど、魔力砲部隊の五人が反抗的な人たちを撃ち抜いたんだ。そうしたら約一万の兵はピタリと沈黙したよ。
しようと思えばデスペハードは、この兵士たちを虐殺できるからね。
「敵の主将を狙え。一般兵はできるだけ残せ。カランバノスは我がものになる。我が民となる者たちが減っては悲しい」
アニバルは敵の首脳陣がいるだろう中央の旗を見据えて叫んだよ。
別にアニバルはカランバノスがいらなかったけれど、そうしとかないとエクトルたちが報復としてカランバノスの民を虐殺しそうだからね。
「慈悲深き始祖・水神王陛下に勝利を!慈悲なきカランバノスの王を打ち破れ!」
エクトルが叫ぶと、デスペハード兵は叫んだよ。
「慈悲深き水神王陛下に勝利を!」
魔力砲部隊が前に出て、魔法具の壁が展開されたよ。魔力砲を撃つ穴は開いてあったんだ。
兵の数はすでにカランバノスが劣勢。逃げようにも後方から魔力砲で連射されている。
カランバノスはジリジリと前進してきたよ。後ろの防御壁がぼろぼろだったからね。
「矢や魔法を弾く防御壁がどうして破壊されている!」
カランバノスの魔法の使い手たちはパニックになったそうだよ。アニバルは魔力砲に防御壁破壊の魔法陣を組み込んだのを開発していたんだ。
戦争にはお金、人。そして技術が必要。
カランバノスにはもちろん技術はあったよ。
ただ内部よりも外部調達を優先にする流れが起きていたんだ。技術を持つ国と交易または配下にする。有能な兵士は必要なときに雇う。
自国で技術開発することや兵を育てる手間とお金をかけるかわりに、他のことに使う。
だから技術を持つデスペハードも手に入れようと考えてしまったようだよ。
兵士や戦争道具の外部委託化という、平和でもないこの時代ではやってはいけないことをカランバノスはやってしまっていたんだ。
もちろん、カランバノスは最新といわれる武器は買い漁っていたよ。
魔石を交換したら、破れた防御壁はすぐさま修復されたよ。
カランバノスも黙っていなくて、大規模魔法をデスペハード・シエルボ軍の上空へ展開したよ。
厚い雲がわいてきて、アニバルはニヤリとしたよ。
「新しい魔法を見られると思ったのに。ま、これだけの魔法が展開されるということは魔力も大量にあるってわけだ」
水の使い手や雷魔法が得意な使い手に、雷の防御を命じたよ。
雷はカランバノスの狙い通りに落ちたけれど、デスペハード軍の防御魔法に阻まれたよ。
アニバルは魔法具を着けた腕を空に突き上げたんだ。
「水の神の息子雷の神。我に力を貸したまえ。あの雲を我が手に!」
雲とは別に淡く光るもの、魔力を眼でとらえたよ。
急速に雲が消えてしまうから、カランバノスの魔法の使い手たちは何事かと焦っていたよ。
魔力を魔法具に取り込んだけれども、大きすぎて入りきらないよ。
「私どももお手伝いします」
アニバルに弟子入りを志願した水の使い手たちが、アニバルが何をしようとしているのか察したよ。
「俺とお前たちならできるだろう」
一緒に呪文を唱えて、相手の魔法を魔力に変えてから、雲を生み出したよ。
「もらったものはそれ以上に返さないとな!」
敵の陣地に拳ほどの雹が降ったんだ。中ったら痛いどころではないよ。魔法の防御が間に合わなかった人は、直撃してヘルムが吹っ飛んだり、倒れていたよ。
ゴロゴロと不穏な音にカランバノスは防御壁を強くしたよ。
轟く雷鳴にアニバルは高笑いしていたよ。
「これほどの大規模な魔力転換は初めてだ!このようなことができるようになるとは、何度も転生した甲斐があった。みな、帰ったら祝いの宴だ!」
水の魔法の使い手たちは、褒められたりアニバルの役に立ててとても喜んでいたよ。
アニバルから少し離れていたフアンやシエルボの兵士たちは、デスペハードの攻撃魔法の技術の高さに驚いていたんだ。
「あれがデスペハードの水神王…」
高度な魔法と最上級魔法を放っても元気なアニバルに、フアンは武者震いが止まらなかったそうだよ。
この男には勝てない。
シエルボの公爵・レイナルドもアニバルを怒らせてはならないと思ったんだ。
アニバルの腕にはめていた魔法具の魔石にヒビが入ったよ。
「やば…」
慌てて押さえたけれど、魔石は砕け散ったよ。
「まずい。ヘッサニアに怒られる…」
魔法から魔力へ変換する魔法の開発を前開発室長のヘッサニアがしたよ。魔石が取り込める魔力を超えると壊れると注意されていたのに、調子に乗って使ったから、限界を越えてしまったんだ。
「魔石を調達して…」
「陛下、どうせヘッサニア殿に叱られるのだから、後にしてください。今は目の前の戦いに集中してください」
エクトルが軌道修正しようとしているよ。
仮マニュスになっていないから、素直にアニバルは次の指示を考えていて、エクトルはほっとしていたよ。
雷と雹が止むとアニバルは敵の防御壁を破壊するように命令したよ。
この時もヴァリエンテとデスペハードの騎馬隊は敵陣の両側を挟むように待機していたよ。
カランバノス側もデスペハード側の防御壁を破壊する魔法を放っているよ。
防御壁の魔法が確立されて以来、いかに敵の防御壁を破壊して兵が乗り込めるかで勝敗が決まったんだ。
大規模魔法の打ち合いで、防御壁を破壊してから肉弾戦というのが、セオリーだったんだ。
これはルドの時代にはない戦争の方法だったよ。
今のところ、デスペハードの方がリードしていたよ。
防御壁を壊されれば正面の魔力砲、側面にはヴァリエンテの騎馬隊。
カランバノスは魔法の使い手をすべて防御に回して必死になってたよ。
アニバルは後ろをチラチラ見ていたよ。
「もう少しです。しばしお待ちを」
西の将軍もチラリと後方を見たよ。
ガラガラと五人の兵士が鉄製の大砲を押してきたんだ。




