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流刑の覇王  作者: 卯月よひら
第一章 三王の話
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68話 水神王アニバルの話25

 アニバルは視覚化魔法を切って背伸びしたよ。


「あー腹減った。宴とかいいながら全然食ってねーし」


「ちゃんと用意してますよ」


 エクトルはクスクス笑うよ。アニバルは忘れてたと、エクトルの頭をがっしり掴んでフェデリコの方へ向けたよ。


「俺は村に戻るからエクトルを返す」


「返すって?」


 エクトルは振り向こうとするけど、まったく動かないよ。


「お前はデスペハード帝国の皇子エクトルだ。そして目の前にいるのがお前の親父だ。エトーレとして俺にルドの死を思い出させたことに腹を立てていると思うが、それはエトーレの感情だ。エクトルとして考えろ。

 エクトルは親父が嫌いだったのか?」


 エクトルは強制的にフェデリコの顔を見させられているよ。めちゃくちゃ気まずいね。


「嫌いではないけど…」


「会えたときはどう思った?いなくなったらどう思う?」


 深く深く沈んでしまったエクトルの思考を呼び覚ますように、問いかけたよ。


「会えたときは…」


「会えたときは?」


「嬉しかった。あまり会えないから」


「いなくなったら?」


「…やだ」


 エクトルはエトーレが抱いていたフェデリコへの恨みに気づいて、震えたよ。大人びた表情が崩れ、怯えた顔になったんだ。


 アニバルにもしも害を及ぼすならば、フェデリコを殺そうとまで考えていたんだ。


「俺…。俺、自分が怖い」


 エトーレの思考を知っていたアニバルは、もしものことはないと信じているけれど、起こる前にエクトルに自分の本心に気づいてほしかったんだ。


 うつ向いたエクトルをワシャワシャと撫でて、フェデリコの肩を軽く叩いたよ。


「あとはお前らの問題だ。皇帝とかそんなもの考えるなよ?」


 フェデリコはアニバルが皇帝になりたくないって駄々をこねたときよりも、困った顔をしていたよ。


 アニバルが去ってしまって、二人きりになったフェデリコはどうしようって悩んだよ。


 子どもの世話は全て乳母や教育係りがするから、抱き上げたことも数えるほどしかなかったんだ。エクトルが幼い頃も抱き上げたことはなかったらしいよ。


「ごめんなさい。ごめんなさい」


 二人の距離はそのままで、エクトルは泣きじゃくっているよ。


「何がごめんなさいなのかな?」


「怒鳴っちゃったり、酷いことを言ったと思う」


「昨日のことかな?」


 こくっと頷いたよ。


「お、俺のこと嫌い、ですか?」


 一生懸命涙を拭いているよ。フェデリコはアニバルがよく子どもたちを撫でているから、真似してそっとエクトルの頭を撫でたよ。


「全部私がいけなかったんだ。そんなことで嫌わない」


「本当?」


「本当だよ。だから泣かなくていい」


 フェデリコは座って、エクトルの中のエトーレの感情を聞いたよ。


 エクトルは話し終えるころに疲れたのか、フェデリコにもたれかかっていたよ。


「エクトルが話したから次は私が話そうかな。始祖の肖像画に向かって話しかけたことがある」


「父上も?」


 エクトルは身を起こしたよ。


「エクトルもか」


「うん、みんなやってると思う」


 フェデリコは自分だけの秘密だと思ったんだけど、みんなやってるって知って笑ってしまったよ。


「なんだそうか。今日、アニバル様が肖像画をお顔の前に置かれただろう?話しかけていたことを思い出してしまってね」


「実際お話してどうだった?」


「優しい言葉なんてかけてくださらなかったね」


 エクトルが子どもらしい高い声で笑うよ。


「本当にそうだね。でもそれがマエストロの優しさだから。父上が立場を追われるのが嫌だったんだよ」


 親子の距離が縮まっていく中、アニバルはフィデルや将軍たちに囲まれていたよ。


「マエストロ、エクトルたちとなに話していたの?」


「始祖、決意なさったので?」


 一度に何人も話しかけてきたから、アニバルはムッとしていたよ。


「皇帝はフェデリコで、俺は村に帰るからな!腹減りすぎてイライラしてんだよ」


 先程までのルドモードが嘘のように戻っちゃったから、みんながっかりしていたよ。


「俺と飯食いたいやつ、先着四名様まで」


 と言いながら四人の将軍をご指名したよ。


 フィデルが俺は俺はとくっついてくるから、エクトルのところに行ってこいと適当に言ったよ。


 軽食が運ばれて給仕がいなくなると、一連のヴァリエンテへの対応についてフェデリコの意図を将軍たちに話したよ。


「というわけで、麗しい自己犠牲を払おうとしていたから止めた。あんたらも、もう一度あの男が皇帝にふさわしいか考えてほしい」


「始祖は皇帝になられないのですか?」


 北の将軍が聞いたよ。アニバルはテーブルに肘をついてあくびしたよ。


「何度も言わすなよ。あくび出ちまったじゃないか。

 ルドは余生を楽しむ時間もなかったんだから、今回の人生は好きにさせろよ。ほらあんたらも仮に転生二回とも将軍で、三回目も将軍やりたいか?少しは違う生き方してみたいと思うだろう?」


「余生ですか。わかりますな」


 年長の将軍たちは頷きあっているから、アニバルは呆れたよ。


「だったら後釜に渡せよ」


 ほらほら何か言えよとロドルフォに目でいうけど、自分は知らないですという顔をしていたよ。


 夜遅くまで宴は続いて、アニバルはこっそり寝室に戻ったよ。


 早朝になると今度はこっそり寝室から出て、ヴァリエンテ兵のいる宿舎までいこうとしたんだ。さすがにウーノたちにばれてしまって、宿舎まで遠いから馬で連れていってもらったよ。


 アニバルの顔を知らないヴァリエンテ兵は警戒していたけれど、誰かがゲレルというと集まってきちゃったよ。朝から何だと不機嫌そうにバルが外に出てきたのを見つけて手を振ったよ。


「服貸してくれ!」


「本気だったので、ゲレル?皇帝が怒りませんか?」


「さあ?」


 という具合に王宮を脱走して村に帰ったよ。


 アニバルがいなくなって王宮はしばし大騒ぎになっていたけれど、フェデリコはいつものように微笑みを浮かべていたよ。


「始祖は仰っていた。我々を見守っていると。それに同じ国の中なのだからいつでも会えると」


 ルド転生の知らせは学院にまで届いたよ。生徒たちは朝から話が持ちきりで、登校早々エクトルはクラスメイトたちに囲まれたよ。


 口を揃えて始祖始祖言うから、アニバルがいたら即刻逃げているなと思ったよ。


「村に帰ったらしいけど、お前はよかったのか?」


 ヘラルドが心配そうにしているから、エクトルは笑顔で答えたよ。


「マエストロの望みだから、俺がお願いしたところで聞いてもらえないし。今度の休日に会いに行くけどヘラルドも行く?」


 カルロスも誘ってエスコンディド村まで行ったよ。もちろんフィデルもついてきたよ。


 

 始祖転生のめでたい宴も終わり、日常の執務に取りかかる前に皇帝フェデリコはルドの肖像の前に立っていたよ。


「あなたは想像していた方とは違いました」


 肖像に語りかけて返ってくる答えは自分の望んだ言葉。それもそのはず、絵は喋らないからね。


「エトーレ様もなかなか最初は話してくださいませんでしたし、あなた方は一筋縄ではいきませんね」


 そう言ってルドとエトーレの肖像を見たよ。




 第五皇子エクトルが川で溺れてから様子がおかしいと聞いたけれども、当時フェデリコは王宮、エクトルはガルシア領主の屋敷にいたんだ。会おうと思えば会える距離だけど、多忙な皇帝は王宮から簡単には離れられなかったんだ。


 跡継ぎのルシオだったら会いに行ったけどね。キミたちの理想とする父親像は別にして、皇帝からしたら第一皇子と第五皇子の扱いはそんな感じだったよ。


 エクトルが王宮に来たと聞いたから一応様子は見たよ。


 会うたびに落ち着かない子という印象だったけれど、この時は別人のようにきちんと挨拶や作法をしたよ。


 転生者ではないか。


 ガルシア領主の屋敷で囁かれていたことが、王宮でも囁かれるようになったよ。


 エクトルが王宮の書庫から大量に歴史書を持ち出したとなって、王宮の中が噂で騒がしくなったよ。


 しかも年代がデスペハード建国時期のものばかりだったから、宰相までもが始祖か初代の周りの人間ではないかと言い始めたんだ。


 フェデリコは試すことに決めたよ。エクトルにあの『家族の邂逅(かいこう)』の絵を見せたんだ。皇帝と近しい貴族しか絵は見られず、いたずらっ子だったエクトルは絵を壊さないか不安に大人が思ったから、お預けになっていたよ。


 ルドの肖像画をエクトルは見たことはあったけれど、等身大のものはなかったんだ。


 エクトルは絵を見た瞬間、立ち止まってから走ったよ。


 ルドの前に着くなり、膝をついて祈りながら泣いていたんだ。


『陛下…光帝陛下』


 レナータの言葉にその場にいたフェデリコと宰相は顔を見合わせたよ。エクトルにはレナータの言葉を習わせていなかったんだ。


「あなたは転生者なのですか?」


 フェデリコがたずねると、エクトルはしばし黙ってから口を開いたよ。


「そうです」


「お名前はわかりますか?」


「わかる。でも名乗っても国のみんなが喜ぶような人物ではない。光帝陛下の物語を聞いたエクトルも記憶に残らなかったしね」


 立ち上がってから、フェデリーゴやキアーラが描かれている絵の方に行ったよ。


 涙は止まることなく流れ続けて、絵に向かってレナータの言葉で話しかけているけれど、フェデリコには聞き取れなかったよ。


「始祖の時代の転生者の方ですか?」


 頷くからフェデリコは気持ちが高ぶったよ。ここ百年近くルドの時代の転生者が現れていなかったからね。


「お名前を教えていただけませんか?」


「俺が名乗ったところで、俺のことを知らないだろう。それよりもフェデリーゴがどうしてレナータを離れ、ここに建国した詳しい理由を知りたい。彼の手記とか何も残っていないのか?」


 エクトルがルドを光帝陛下と呼んで、フェデリーゴと呼び捨てにしたから、フェデリーゴと近い人物ではないかと皇帝フェデリコは考えたよ。


「ありますが、それは歴代皇帝と始祖や初代、『王の守護者』の転生者しか読むことは許されません。あなたは誰ですか?もしかしたらその権利があります」


 エクトルは戸惑う素振りを見せたけれど、前世の名を名乗らなかったんだ。


「『王の守護者』ではないから、俺にはその権利はないだろう」


 すると目をつぶって深呼吸したよ。


「…陛下に不遜な態度をとったことをお詫びします。

 頼みがあるのですが、俺を助けた狩人にお礼がしたいのですが。

 フィデルが彼の家の少ない塩を使ってしまったので、塩をあげたいんです」


 このときフェデリコは、エクトルの前世の名前を聞き出せなかったよ。


「その狩人は始祖の転生者だという話を聞いたのですが」


「そうだと思います。簡単に水魔法使うし、レナータの子守唄を歌えた。男はあまり歌いませんが、光帝陛下は子どものときに、マッテオとジーナの子の面倒を見ていましたので歌えたんです」


 涙で濡れていた目をキラキラさせていたよ。それから独り言をぶつぶつ言っていたんだ。


「でもまだ記憶を取り戻されていないんだと思う。魔物の森にお一人で暮らしていて危険だ。お守りしないと」


 現代の魔法の勉強もしないととかいいながら、ガルシア領主の館に帰っちゃったよ。学院は死にかけたからとかなんとかで数日お休みしていたんだ。とても元気だからズル休みだよね。


 お守りしないと言ったから、エクトルの前世がルドの王属護衛部隊の一人ではないかと宰相は考えたみたいだよ。


 フェデリコは約束通りエクトルに塩を送ったよ。そっくりそのまま持っていったというから、一人暮らしの狩人は使いきれないだろうと苦笑したよ。なら渡さなきゃいいのにね。


 フィデルも狩人に懐いて、落ち着いて授業も聞いていると報告が入ったからフェデリコもアニバルに会おうと思ったよ。


 その前にエクトルを呼び寄せて、もう一度前世について聞いたんだ。


「では、当ててみて」


 ニヤリと笑うのが、いたずらっ子のエクトルそのままに見えたよ。

 

 エクトルは王宮に来れば『家族の邂逅』の絵がある部屋に来たんだ。そこでフェデリコの当てっこが始まったよ。


「まずは初歩的な確認から。始祖をご覧になって光帝陛下と呼ばれたから、始祖ではないということですね?」


「質問か。仕方ない。確信に近い質問は答えないからね。

 光帝陛下は前世も水の使い手だった。フェデリーゴも転生したあとも土の使い手だった。だから転生しても魔法の属性は変わらないとされている。もし火の属性の俺が光帝陛下ならば、この説は覆されるね」


 エクトルの顔や声は子どもだけれども、どこか目上の人が若者を見るような目をしていたよ。


 エクトルの前世はフェデリコよりも年は上だろうと予測するよ。


「あなたは王属部隊の方でしたか?」


 エクトルは人差し指をあごに当てて、どうしようかなと呟いたよ。


「そうだと言っておこうかな。最終的に色んな役職を頂いていたから」


「あなたは高官だったのですね」


「確信に近くなるから役職は俺からは答えないからね。言ったところで名簿なんて残っていないだろうから、照合できないだろうけど」


 フェデリコはだめかと苦笑したよ。


「この絵の中にいますか?」


「もしいると言ったら答えじゃないか。推理は嫌いなのかな?」


 エクトルは愉快そうに笑うよ。


 答えてくれないかと残念そうにしたら、エクトルが沢山人が描かれている絵を見上げたよ。


「ここには描かれていない」


「そうですか」


 フェデリコはルドの家族の中で火の使い手はローザだけだったから、予測が外れて肩を落としたよ。王属部隊の中となったら資料なんてほとんど残っていないし、名前すら残されていないから言い当てようがないよ。あとは初代のフェデリーゴを呼び捨てできる彼の友人関係も、あまり記録が残されていなかったよ。


 あと有名な火の使い手といえばー。


「聖神使エジリオですか?」


 エクトルはえって顔をしてから、大笑いをしたよ。


「転生者はその人の子孫から生まれるのが通説だよね?エジリオ様は奥様も子どももいなかったし、当時の神使は結婚してはいけなかったんだ。もし子どもがいたら、それこそ大問題だ。でもあの人はモテたからいてもおかしくないか。今日は当てっこは終わりね」


 と言って書庫へ行ってしまったよ。


 フェデリコは残って考えていたよ。


「火の属性。他は…。全然思い当たらない。あの方はどなたなのです?始祖」


 等身大のルドの絵を見つめて問いかけても返事はないよ。視界に入ったもう一人の人物に、はっとなったよ。


 でもこの人物の属性がすぐに思い出せないんだ。


 絶体絶命の始祖を救うため一人戦った忠臣。


 それしか情報がなかったんだ。


「いや始祖をお守りするために魔法を使ったと逸話が残っていたはず。確か…」


 懸命に記憶の糸を手繰り寄せるよ。


 子どものころに王宮に招かれた語り部はなんと言っていたか。


「多勢に無勢、始祖をお守りするために魔力が尽きようとも炎を放って…」


 フェデリコは扉の前までかけよって、違うと思い直すよ。


「ここには描かれていないと言っていたではないか」


 部屋の絵を見渡して、また気づいたよ。あのときエクトルは何を見ていないと言ったのか。


 初代たちが描かれていた絵の中にいないという意味ではないのか。


 確かめないとと、はやる気持ちを抑えて長い廊下を歩くよ。すれ違った人たちは普段悠々と歩いている皇帝が早歩きだったのに驚いていたよ。


 目的の人は宰相と話していたよ。


「陛下。お急ぎでどちらへ?」


 宰相が気づいて声をかけてきたよ。フェデリコはまっすぐエクトルを見つめていたよ。


「当てっこの続きをしてもよろしいでしょうか?」


「いいよ」


 宰相も周りにいた人たちも、なかなかエクトルが前世を教えてくれなかったから、やきもきしていたんだ。


 皇帝が当ててくれるのではと期待していたよ。


「先程はすぐに分からず聖神使エジリオではと申し上げたことをお詫びします。始祖の忠臣エトーレ様」


 エクトルは表情が変わらなかったけれど、答えるのに少し間があったよ。


「エトーレだと思った理由は?」


「まずは始祖を陛下と呼び、初代を呼び捨てにされたことから、初代と近い人物、王族やご友人だと考えました」


「王族や友人でなくても本人がいなければ呼び捨てしたりするけど、そうは考えないんだ?」


「等身大の始祖の絵をご覧になったときの反応は、始祖に近い人物ではないかと考えました。始祖へ深い敬愛が感じられましたし。

 そしてエクトルは火の属性。始祖の一家の中で火の属性はローザ様だけですが、先程はここには描かれていないと答えられた。『家族の邂逅』には描かれていないという意味ですね?」


「そうだよ。俺は光帝陛下の家族ではない」


「エトーレ様は始祖の養子ではなかったと聞いています。だから今家族ではないと仰った」


 フェデリコが一生懸命あまり情報がない中で考えているから、エクトルは仕方なさそうに笑ったよ。


「ここで本名じゃないから違うと言ったら、意地悪になるね。エクトルの前世はグランデフィウーメの貴族、ロレンツォ・ベネデッティ。光帝陛下につけられた名はエトーレだ。だから正解にしよう。

 俺は光帝陛下の子どもではないから、この国には何ら影響はないから名乗っても仕方ないと思ったんだけどね。ただその忠臣はやめてほしい。本当の忠臣ならば危険な場所へ向かわせなかっただろう」


「そんなことはありません。エトーレ様が我が子に転生されたことがこの上ない喜びです。『王の守護者』と同じ待遇にさせていただきたく」


「同じ待遇って…」


 フェデリコはニコッて笑ったよ。


「成人されましたら皇帝に即位を」


 エクトルも周りの人も一瞬固まったよ。エクトルは頬をひきつらせたよ。


「それはありえません。光帝陛下が現れたので」


「まだ確定ではありませんよ?まずはその狩人とやらに会いに行きましょう」


 という感じでフェデリコはアニバルと初対面したんだ。ただ行きの馬車の中で、フェデリコがずっとエクトルに丁寧な態度だったから、やめるように言ったよ。


「狩人に明かして反応を見たらいかがです?」


「皇帝は子どもにそんな口のきき方しませんよ?

 マエストロに記憶がないのなら、エトーレと言っても分かるはずがありません。

 それにマエストロが光帝陛下で、俺のことが分からなかったら立ち直れない…」


 ずーんと沈んでるから、やっぱりフェデリコがすぐに当てなかったことを気にしてるみたいだよ。


 フェデリコは頑張ってフォローしたけれど、あまり意味がなかったようだよ。



 さて、村に戻ったアニバルは村人たちのお手伝いをさっそく始めたんだ。強力な助っ人がいたけれど、このお話は次回!お楽しみに。

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