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流刑の覇王  作者: 卯月よひら
第一章 三王の話
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50話 水神王アニバルの話7

 その鳥は雲のような大きさで、森上空を覆っていたよ。羽ばたけば吹雪のような冷たい風がアニバルたちに吹きつけたよ。


「あ、れが?伝説の?」


氷の鳥(パハロ・デ・イエロ)?」


 あまりの大きさにエクトルたちは、目を見開いて驚くことしかできなかったんだ。


 アニバルは師匠の氷り漬けが頭に過って足が震えたけれど、頬をパンパンと叩いたんだ。


「うっしゃー!!俺がヨボヨボのじじいになって戦えなくなる前に来てくれてよかったぜ!」


「な、何を言っているんだい?あんなものと戦えるものか!」


 カルロスの震えは寒さだけではなかったようだよ。


「お前ら、村人に家にこもって暖炉をたけっていっておいてくれ。村長に頼んでお前らも避難しろ」


「マエストロも一緒に…」


 フィデルの頭をがしっと撫でて言ったんだ。


「女より仇をとれって言ったのはお前らだろうが。行ってくる」


 アニバルは制止の声を無視して、森へ入ってしまったよ。


 エクトルも後を追いかけようとして、ヘラルドに腕を掴まれたよ。


「お前は俺らと一緒に避難するんだ」


「嫌だ!俺はあの人から離れないって決めたんだ」


「始祖かどうかもわかんないのに、命落とすなんて馬鹿だぞ!」


「馬鹿だっていい。一人で死なすよりは!やっぱりあの人だったって分かって後悔するよりは!」


 手を振り払って行ってしまったよ。フィデルもついていこうとしたから、カルロスとヘラルドにガッチリ止められてしまったんだ。


「エクトル!マエストロ!」


 フィデルは馬車に乗せられて、カルロスたちも急いで村へ行ったよ。魔鳥から離れていくはずなのに、雪がちらついてとても寒くなってきたんだ。


 アニバルは積もりはじめた雪で滑らないように足元に気をつけながら、走っていくよ。エクトルはアニバルの姿はみえなかったけれど、積雪にうっすら残る足跡を辿って追いかけたんだ。獲物の足跡の見方を教えてもらったのが、皮肉にもここでいきてしまったよ。


 アニバルははるか上空の魔鳥を見上げて、どう戦うか考えていたよ。魔力砲は届かないし、自分の魔法は生活に特化しているから、鳥を落とすような攻撃魔法はあまり知らなかったんだ。


「マエストロはどうやって戦ったんだ。こんなでかい鳥と」


 氷の鳥は旋回していて、地上のアニバルに見向きもしないよ。


 どっちにしても木々が繁る中での戦いは、森に慣れているとはいえ、足元も滑るし視界も枝や葉に遮られて不利だよ。身を隠すにはいいんだけどね。


 拓けているところへ向かっておびき寄せることにしたんだ。


「マエストロ!」


 エクトルが一人で来れたことに驚いたよ。


「は?なんでお前…」


「足跡追ってきた!」


 ここまで来てしまったのだから仕方ない。アニバルはエクトルを連れていくことにしたよ。


「お前、領主サマより狩人の方が向いてるんじゃないか?」


「本当?俺を本当の弟子にしてよ」


「お前は生き残ることに集中しろ。奴に近づけばもっと寒くなる。身体を温める魔法は知っているよな?」


 アニバルは果たせない約束はしないことにしているんだ。きっとアニバルは生き残れない。だからエクトルとは約束できないんだ。


「…わかった」


 ここで我を張って言い争っても体力の無駄であることをエクトルは悟っていたよ。アニバルが全力で氷の鳥と戦い、生きて勝つことに力を注ぐべきだと考えたんだ。


 アニバルが走ってしまって、エクトルは弱音を吐かずに頑張って走ったよ。


 木々が覆い尽くしている森の中なのに、一ヶ所ポッカリと開けたところがあるんだ。昔木こりが木を採り尽くしただの、氷の鳥の巣だっただのとアニバルの師匠が憶測していた場所だけれども、理由ははっきりわからないよ。


 身を隠すところがないから冷たい風が直撃して、エクトルはガタガタ震えたよ。


「お前は木の陰に隠れていろ!」


「あれをどうやって倒すの?」


 アニバルは駄目元で魔力砲を氷の鳥に向かって発射したけれども、まったく届かないんだ。


「もう少し低く飛んでくれれば!」


「マエストロのマエストロはどうやったの?」


「死んじまったから、知らねえ!魔法を使ってみるか」


 アニバルは視覚化魔法を使って、雪、つまり水の動きを視たよ。


 細かい雪が刹那止まると、空へ向かって行ったんだ。


「天候操作系は魔力をたくさん使う!連発したら死んじゃうよ!」


 エクトルは風と雪が止むと熱魔法で温めていたのを少し切ったよ。魔力を温存するためなんだ。


 アニバルも言われなくても、天候を操作するのは莫大な魔力を使うことは理解していたよ。


「これは天候の操作はしていない!あの魔鳥の魔法を利用しているだけだ。というか天候ってどう操作すんだよ」


 この吹雪は氷の鳥が生み出しているわけで、アニバルはその雪を借りて操っているんだ。雪を生み出す魔力は必要なく省エネだよ。ヘラルドが説明していた旧派のやり方だよ。


 このやり方では欠点があるんだ。雪を生み出した側の魔法が強ければ、操作できなくなってしまうよ。


 氷の鳥は雪が自分にぶつかり、異変に気づいたようで、やっと地上を見たよ。


 アニバルはあの魔鳥と目があった気がしたよ。氷の鳥が羽ばたくと、猛吹雪がアニバルとエクトルを襲ったんだ。


 二人は吹き飛ばされて、視界が真っ白になって息も出来ないくらいの風が四方から吹き付けたよ。


 アニバルは小止みになったから目を開くと、エクトルが熱魔法で防御してくれていたよ。


「エクトル!」


「逃げよう!無理だよ。人の手に負えないから天災級の魔物って言われてるんだよ!」


「…エクトル。お前はここで防御してろ。あいつに狙われたならどっちにしても、やるかやられるかだ」


 エクトルの反応を待たないで吹雪の中へ突っ込んでいくよ。


 雪が刃物のように痛くて、息も出来ない。あっという間に体温が奪われ、とても寒くて意識が遠退きそうだよ。


『リク、魔物と鳥の心臓の位置は同じ?』


 自分ではない誰かの声が自分の口から聞こえたんだ。


「リク?誰?」


 立っていられなくて、無意識に膝をついたんだ。


『内側から攻撃する』


 凍てつく風に逆らって顔をあげたよ。


「そうだ。そうしよう」


 防御魔法を展開して、両手を空へ突き出したよ。


「空よ。アックルーア(・・・・・・)よ。俺の願いを聞いてくれ」


 祈るように呟き、無数の雪を視覚化魔法で視てから、その動きを操り魔鳥へ押し戻したんだ。


 氷の鳥もさぞかし驚いたようで、慌てたようにくるりと上空を旋回して避けたよ。


 一瞬の秋晴れで視界が戻るのをアニバルは見過ごさず、雪を集めて雲にしたよ。ピカリと雲が光ると魔鳥へ直撃したんだ。



「ギャァァァァ!!」



 鳥も痛かったみたいだよ。もだえるように羽をバタバタさせたけれど、墜落はしないんだ。逆に怒って一段と雪と寒さをアニバルにぶつけてきたよ。


「くそ、だめか」


 防御魔法や身体を温める魔法も使ったうえ、天候操作したから魔力がとても減っていたんだ。


「マエストロ!」


 エクトルがアニバルの身体を温めてくれたよ。でもエクトルはガタガタ震えているから、彼も限界に近いようだね。


昔は(・・)もっと魔法が使えたのに。くそっ」


 アニバルは悪態をついても諦めなかったよ。


「お前は逃げろ!」


「嫌だよ」


「大人の言うことを聞け!」


「マエストロだって…」


 口論する時間は許されず、氷の鳥が羽ばたくと突風が吹いたよ。


 アニバルとエクトルは転がって、アニバルは木に身体を思い切りぶつけて痛くて起き上がれないよ。


 痛い。苦しい。


 言うことを聞かない身体。


 それでも立ち上がって戦わなくては。


 何のために?


 諦めれば楽になるというのに?



 熱い炎が身体を守るように包み、懐かしくて悲しい記憶がふっと過る。



『エトーレ。逃げろ。お前だけは…』


 エクトルはアニバルに駆け寄って、魔法の炎で温めていたんだ。うわ言のように言うアニバルの頬を両手で押さえたよ。


『何て言ったの?今、何て言ったの?』


『エトー、レ。お前だけは、生きろ』


 エクトルの頭には氷の鳥はもうなかったよ。アニバルの頭を抱きしめて涙が流れて止まらないんだ。


『パパ。パパなんだね。生きているよ。エトーレは死んでしまったけど、転生したんだよ。これから一緒に生きるんだ』


 でもエクトルはふらふらだったよ。大人のアニバルを抱えて身を隠せるところまで行く体力は残っていなかったんだ。


 身体が温まったアニバルは、ぼんやりしてた頭もしっかりしはじめたよ。


「…エクトル。離れろ」


 エクトルは雪の上に倒れたよ。アニバルはカタカタ震えるエクトルの頭を撫でたんだ。


「巻き込んで悪かった」


「俺が、巻き込まれに行ったから。気にしないで」


 限界がきてつらいはずなのに、エクトルは微笑んでいたよ。


 アニバルはもう一度雷を落とそうと、天に手を伸ばして自分の腕の異変に気づいたよ。青い痣のようなものができてたんだ。


 魔力欠損症。魔力を使いすぎて身体にダメージがでたみたいだね。


「今度こそは守る」


 アニバルはちらりとエクトルを見てから、魔法を放ったんだ。雷が翼にかすめたのか、羽ばたき方がおかしくなったよ。


 魔鳥は苦しみはじめたけれど、空をぐるぐる飛んで抵抗するよ。


『心の臓、爆ぜろ!』


 エクトルは聞いたことのない言葉に少しだけ顔をあげたよ。


「マニュス王?」


 アニバルはエクトルの方へ向くと、ニヤリと笑ってから魔法を強めたよ。


「待っておれ。あの鳥を殺して焼いて食うぞ!」


「…全身氷でできていそうだし、焼いたら融けそうだけど」


 アニバルは答える余裕がないみたい。キッと空を睨んでいるよ。


「…俺の魔力がもつかお前の心臓がもつか、比べようじゃないか!」



 氷の鳥の悲鳴が森中に響いて、村にいたフィデルたちも思わず耳を塞いだよ。窓の外を見るとさきほどまで悠々と飛んでいた魔鳥がバタバタと苦しそうに羽ばたいたり、落ちそうになっていたんだ。


「マエストロだ。マエストロが戦ってる。頑張れ。頑張れ!」


「頑張れ!」


 子どもたちは外に出て喉が枯れるまで叫び続けたよ。兵士も村人も安全な家から出て、アニバルに声援を送っていたんだ。



「爆ぜろ!爆ぜろ!」


 アニバルは座る力もなく、エクトルの隣で倒れながらも、手を伸ばして魔法を送り続けたんだ。


 氷の鳥の高度がどんどん下がってきたよ。魔法を放ってとどめを刺したいけど、魔力はほとんど残っていないんだ。アニバルは背中にある硬い筒の存在を思い出したよ。


 震えておぼつかない手で握って、上に魔力砲を向けると、連射したんだ。多くが外れてしまったけれど、二発ほど、鳥の頭に(あた)ってボタボタと真っ赤な血の雨がアニバルたちに降り注いだよ。


 氷の鳥は絶命したのか飛んでいられず、落下してきたんだ。


 ああ、潰される。



 アニバルはもう逃げる力もなくて、魔力砲も手から落ちたよ。


「勝った…」


 師匠の仇をとった。もう死んでも悔いはない。でも隣にはまだ十歳の子どもがいる。

 エクトルが息を荒げ、ゆっくりと起き上がって、アニバルに覆い被さるよ。


『…エトーレ。ごめん。守れなくて。愛しているよ。俺の子』


 エクトルはぎゅっとアニバルの頭を抱きしめて泣いたよ。


『一緒だからね。ずっと。ずっと』


 アニバルは左手でエクトルの背を抱きしめ、右手で魔力砲を握り直して空へ向けて放ったよ。少しでも魔鳥の落下軌道が逸れるように。無駄だとわかっていながら、撃たずにはいられなかったんだ。


 巨大な影は二人に直撃したけれど、本体ではなく翼の部分だったんだ。本体より軽いとはいえ、かなりの重さだったんだ。エクトルが元気だったとしても一人では持ち上げられないよ。


 エクトルは残りの力で防御魔法を使って衝撃を和らげたけれども、翼から這い出る力はなかったんだ。


『パパ…。パパ?』


 揺り動かしてもアニバルは目を開けないよ。頬も冷たくて、脈をとろうと腕をまくるとエクトルは絶句したよ。


「そんな…」


 凍傷なのか魔力欠損症なのか、アニバルの腕は真っ青になっていたよ。


 翼がガサガサ動いて、エクトルはまだ生きてるのかと絶望していると人の声がしたんだ。


 飛んでいた魔鳥を目印に、兵士たちは森の中を頑張って歩いて、ここまで来たようだね。アニバル特訓に参加した兵士もいたから、そのおかげでエクトルは命を繋げそうだよ。


「エクトル様!ご無事ですか?」


 二人とも翼の外に引き出されたよ。エクトルの血まみれな姿に兵士たちは怪我はと回復魔法をかけようとしたんだ。


 エクトルは近くの兵士の腕をつかんだよ。


「この方は始祖である!死なせてはならない!絶対にだ!」


 兵士から見てもアニバルはもう助かる見込みもないほど、身体にダメージを受けていたよ。


「絶対に助けよ。俺の命令だ!死なすことは許されない!」


 アニバルは兵士に背負われながら回復魔法をかけてもらい続けたよ。


 森を抜け、馬車にアニバルは運ばれている中でも治療は続いたよ。エクトルもアニバルに回復魔法をかけようとしたから、兵士たちは慌てて止めたんだ。


「エクトル様もお命に危険な量の魔力を使われています。治療を受けてください」


「俺の分の治療をこの人に回して!俺はいいから!」


 村に着くとフィデルたちが駆け寄ってきたよ。


「エクトル、無事だったんだね!よかった」


 弟たちに構っている余裕はエクトルにはないよ。兵士がアニバル危篤と言うと、フィデルたちも急いで馬車に乗ったよ。ガルシア領主の屋敷近くの病院へ向かったんだ。


 病院に運び込まれて意識のないままアニバルはベッドに寝かされたよ。エクトルは治療室へは入れず、ドアの前でうろうろしていたんだ。


「エクトル、顔が真っ青だ。お前も治療を受けろ」


 ヘラルドが心配してくれたけれど、エクトルはいいとばかり言うんだ。


「休め。このままでは倒れるぞ」


「少しでもそばにいたい」


 エクトルのお付きの人も食事や休息をとらせたいと気を揉んでいたんだ。


 ヘラルドは急に姿勢を正したんだ。


「始祖の忠臣エトーレ様。転生者であるあなたを失うわけにはいきません。

 アニバル殿が始祖で間違いないのでしょうか?もし始祖なら、お目覚めのときにあなたが倒れたと聞いたら悲しまれるのではないでしょうか?」


 エクトルは真っ青な顔でヘラルドを睨んだよ。


「その言い方はやめてくれ。陛下をお守りできずに死なせたのに、忠臣なんて子孫たちに褒めはやされているなんて。

 今回もお止め出来なかった…!またも圧倒的な敵の力に惨めな思いをする羽目になるとは。まだ未熟なこの身体が悲鳴をあげようが、エトーレの身体を越えようと魔法を磨いてきたのに!

 また会えたのに。すぐに別れるなんてありえない。そんなこと許されてたまるか。

 もし陛下が亡くなられたら俺も死ぬ」


「エトーレ様…」


 複数の足音にヘラルドは視線を向けたよ。カルロスがアニバルたちの様子を見に来たみたいだよ。


「エクトル!凄いよ。あの巨大な魔鳥を倒したんだ!今陛下や将軍たちがあの鳥をどうやって運ぼうか話し合ってるそうだ。氷の鳥(パハロ・デ・イエロ)が倒された前例はないって、アニバル殿とエクトルに褒賞をっていう話もあるって!」


 エクトルはまったく喜ぶ気持ちになれないよ。沈痛な雰囲気にカルロスも笑顔も消えたんだ。


「アニバル殿はそんなに危険なのか?」


「ここに来るまで一度も意識を取り戻さなかった」


「そっか。君も酷い顔だ。休めよ。アニバル殿が目を覚ましたときにそんな顔してたら、ガキをどうして休ませないって兵士たちに拳骨を落としそうだよ?」


「そうだよ、エクトル。ご飯食べようよ」


 心配している弟の顔を見て、エクトルはしっかりしなきゃと思ったようだよ。


「…休む」


 みんなほっとした顔になったよ。


 エクトルは食事をしたら、強烈な睡魔が襲ってテーブルに突っ伏すように眠ってしまったよ。


 お付きの人に名前を呼ばれて、自分がいつの間にかベッドに寝かされていたことに気づいたよ。


「アニバル殿が目を覚まされました」


 エクトルは飛び起きたけれど、ふらついてお付きの人に支えられたよ。


「まだ完全に回復されていません。お気をつけてください」


「…ありがとう。陛下…マエストロのご様子は?」


「意識ははっきりされてますが、氷の鳥(パハロ・デ・イエロ)を倒した辺りの記憶がないそうで」


 エクトルはアニバルが目を覚まして安堵したけれど、記憶がないというところに少し不安を覚えたよ。


 アニバルのいる病室にはたくさんの医者や魔法の使い手がいたよ。


「マエストロ!」


 身体を起こしていたアニバルに抱きついたよ。


「エクトルも無事でよかった。心配かけて悪かったな。あの魔鳥を倒せたらしいし、これで俺のマエストロの仇をとれた。一人ではできなかった。お前がいてくれて本当に助かったぜ」


 わしゃわしゃとエクトルの頭を撫でたよ。


「俺もマエストロが目を覚ましてくれてよかった。前世もその前の前世も思い出したんだよね?」


 アニバルは頬をポリポリ掻いたよ。


「えーと。うわ言いったのは覚えてるんだが…。何を言ったのかさっぱり」


 始祖や統一王マニュスの記憶はないというんだよ。エクトルは呆然としてから、すっとアニバルの前に手を出したんだ。


「危篤状態だったから、記憶が混乱されているのでしょう。今すぐ思い出させてさしあげます。陛下」


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