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天使と冒険者  作者: えのみよ
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天使を拾う

本日初投稿とさせていただきます。文章が拙い所があるかもしれませんが見つけたら教えてください。

夢を見ていた。


恋人が自分の腕の中でだんだんと冷たくなっていく夢だった。


チリリン、チリリン

うるさい鈴の音が耳の中に入ってくる。ああ、まだ寝ていたい寝ていたいがそんな訳にもいかない。今日も予定があるのだ。チリリンとなる魔道具を止めながらそんなことを考える。


時刻は朝の7時。いつもなら歯を磨いて顔を洗い、普段着に着替えて朝食を食べる。事実、今もその通りに行動している。体に染み付いた一連の行動だ。

そこに無駄はなく変える理由も、余地も無い。7時40分、いつもとほとんど変わらない時間にドアを開け、馬車を探す。家からギルドまでは少し遠い。

だから、馬車をよく利用する。ここは帝都ルアンダのど真ん中。馬車なんていくらでもある。ギルドを通る馬車を見つけ、料金を払い馬車に乗り込む。本来馬車とはこういう利用の仕方ではないがそんなこと気にしない。


馬車に揺られているとギルドが見えてきた。御者に降ろしてもらい、ギルドへ向かう。ギルドの周りには皆いかつい装備をしており、額に傷がある者なども多い。なんせ冒険者ギルドなのだから。冒険者ギルドとでかでかと書いた看板を通り過ぎ、空いている受付所へ向かう。


「アレンだ。ギルド長との約束があって来た。ギルド長の所まで案内してくれ。」


そうギルドカードを渡して言う。


「承りました。少々確認をさせて頂きます。・・・ご本人に間違いないようですね。ギルド長がお待ちです。2階の応接間まで案内します。」


俺が案内されて2階へと足を運んでいる時に後ろがザワザワしているのにも慣れたものだ。さっさと2階へ上がり、奥の1番大きな扉を開ける。そこには絵画や、壺など高そうなものばかり置いてある。応接間だから多少へ見栄を貼りたいようだ。テーブルを挟んで二つ置いてあるソファに腰をかける。


「早かったな。」

「ああ。今日は寝覚めが悪かったのに何故か早くこれたよ。」

「いつもそうしてくれればいいのによ。」

「そりゃあ無理があるだろう。俺の寝坊癖は昔からだからな。」


今俺が親しげに話しているのはギルド長のターナー。ハゲヅラでおっさんだが、俺の元パーティメンバーだ。


「それで今日の依頼は?」

「街の近くの魔の森に、何かが落ちたような音がしたとその近くの住人に言われてな。その調査だ。一見しょぼいように見えるがそれが魔物かもしれねぇからな。」

「そうか…それで今から行けと?」

「なんだ察しがいいじゃねぇか。さっさと確認して来いよ。」

「はいはい分かりましたよ。まったく誰もやりたがらない依頼を俺に押し付けるのはやめてもらいたいものだね。」

「仕方ねぇんだよ。魔の森なんて誰も入りたがらねぇんだから」

「それじゃ今から行ってくる。」


そう言って応接間の扉を閉め冒険者ギルドを出て歩きながら、魔の森まで行く方法を考える。


「馬車は魔の森に近づきたくないだろうし、歩きは面倒だしどうしようかなぁ…」

「じゃあ魔法でちゃちゃーっと行っちゃえば?」

「おおっいきなり話しかけて来るなよな」

「ごめんごめんアレンが見えたからつい」

「それで足が早くなる魔法でもかけてくれるのか?」


こいつはサラ、ボーイッシュな見た目で勘違いされやすいが女である。俺の元パーティメンバーで優秀な魔術師でもある。魔法というのは人間の体内に存在する魔力を使い、行使することの出来る力の事である。また、魔力の量は生まれた時から決まっている。そしてこいつは魔力量が世界上位に入るほど多い。そのため帝都の上位の魔術師として顔が売れてるため、あまり話していると目立つのだが。


「うん!任せてよ!」


サラが俺に手をかざすと体が軽くなるような感じがした。


「この魔法はかけた人の体を軽くする単純な魔法だけど効果は抜群だよ!例えばこの魔法を行使することで体を軽くして体格に合わない大剣でも軽々持てちゃうし、ちょー重たい鎧を着ても大丈夫だしまぁなんといってもこの魔法の1番の利点は…etc」



そしてかなりの魔法オタクである。生まれた時から魔力量がかなり高かったサラに両親は魔法の本を読ませまくりそして出来たのがこれだ。こいつに魔法の知識で適う奴はいない。


「よし分かったそれじゃ行ってくる」


そして俺は逃げるように魔の森に行った。


魔の森には何度か来たことがある。その時も今回のように依頼を押し付けられた時だったな。そんなことを考えていたらその周辺だけ倒れた枝を見つけた。おそらくこの辺りに何か落ちたのだろう。もし魔物だったら警戒しなければならない。


そう思い警戒しながら歩いていたらうつ伏せになって倒れている、少女を見つけた。しかも天使の。いや表現ではなくマジの。少女の背には小さく生えた翼があり、歳は10、11くらいの見た目で綺麗な金髪だった。とりあえず声をかけて反応を見て対応を決めなくては。


「おい。大丈夫か?」


返事がないこれはかなりまずい状態なのでは?とりあえず情報を聞き出すため少女を担ぎ、少女の翼に着ていた上着を被せ、家で介抱することにした。帰りに元パーティメンバーに会わなかったのが幸いだった。こんな小さな子連れていたらなんて言われるか…


天使と冒険者次話もお楽しみに

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