帰還と休息とランクアップ。
無事に帰ってきたユート達。
とりあえず、帰ってきてすることと言えば…。
※報酬額についてご指摘があり、見直したら大幅に間違っていましたので修正しました。
新たな仲間としてディアナとへカティアを迎えて、屋敷に帰ってきた俺達がまずやった事は…。
そう!風呂だ。
冒険して帰ってくると本当に風呂の有り難みが分かる。
なんせ、体を拭くどころか防具もろくに外せないのだ、その中で魔獣相手なら砂埃だけじゃなく返り血とかも浴びるので、鎧の中とかそれはもう大変なことになる。
そんな訳で、全員でお風呂タイムとなった。
その場にいたマイニャも女子たちに拉致されて、連れて行かれた。
へカティアとディアナに至っては、お風呂?水浴びとどう違うの?と言い出したので、行けば分かるから!と珍しく強引になったミラとアイナに勧められて一緒に入る事になったようだ。
男メンバーもみんな前回入った時に味を占めてしまい、ひゃっほー風呂だーっ! と、若者らしく元気に浴場に向かっていった。
しかし、ここで一つ問題が起こった。
なんと人型になれるからとカルマも入ると言い出したのだ。
まぁ、広いし入るのに支障はないのだが…。
だが、問題はそこじゃない。
ニケが、『カルマだけズルいですよ!私だって知識としては、お風呂ぐらい知っているんですよ?!』 と、珍しく憤って暴れだした。
はたから見たら大きな魔獣が、玩具をせびる子供のようにひっくり返って駄々を捏ねている図だ。
流石にニケは入れれないので、宥めようとしたら…
「ふふふ、それならば早くお前も力を取り戻すがいいぞ?そうすれば入れるだろう?」
と、言い出したのだ。
今回の遠征で、思ったほど成果を出せなかったのを気に病んでいたらしく、余計に落ち込んでしまった。
後で慰めるこっちの事も考えてほしい。
そんな風になんやかんやがあった後、風呂に浸かりながら皆で話をしていた。
ちなみに銭湯のように上が空いているわけじゃ無いので、覗いたり会話を盗み聞く事も出来ない様になっている。
造ったガントに、なんで空けなかったんだ、お前らしくないぞ?と聞いたら、熱が逃げて効率悪いだろ?てか、人を何だと思ってやがる! と睨まれた。
「しかし、人間というのは素晴らしい文化を持っていますね。ただの湯なのに、浸かるだけで安らぎが得られるとは…。知識としては知っていましたが実際に体験してみると、病みつきになりそうです」
カルマは人型に変化し、風呂に浸かっていた。
しかも、背中にある羽は4枚ともしまった状態だ。
出し入れ自由とか便利そうだなぁ。
「で、カルマはなんでいるんだ?」
「風呂を体験してみたかったらしいよ。LBOのデータベースに風呂の情報が入っていたから存在を知ってたみたい」
「データベースって、アクセス出来たのか?」
「あれ、言ってなかったっけ?レアのエリアボスだったから、ある程度アクセス権をもってたみたいで、こっちに来る直前までに収集してた情報を持ってるんだよ」
「そうなのか!?すげーじゃねーか!…なるほど、だからやたら情報に詳しいのか」
「ああ、おかげでかなり助かっているよ。しかも、今じゃ魔王幹部だった時の記憶も戻ったみたいで、あっちの世界の事もかなり分かるみたいだよ」
「はー、相変わらずなんでもアリな奴なんだな。ユートと出会えたのは本当にラッキーだったのな」
そんな雑談をしながらカルマの様子を見ていたが、そこでライが質問してきた。
「カルマさんって、結局何者なんですか?」
俺が答えようとしたら、本人が回答しだした。
「我は、異世界ではナイトメアであり、この世界では悪魔のカルマと闇の大精霊カルマの融合体である。どれでもあり、どれでも無いとも言えるな」
「余計に分からないんですが…」
ライが聞いてもサッパリ分からないと言うと、まだまだ未熟だなと揶揄った。
「こうなると、”温泉”というものにも興味があります。主よ、是非とも今度南大陸の”サウサリス”へ行きましょう。火山帯の近くにある街に”温泉”があるらしいですよ」
「そうだな…検討しておくよ。 …うーんなんか、すっかり人間臭くなったなぁ」
呆れた顔で見てると、知らぬ顔をして湯を楽しむカルマだった。
─── その頃の女湯
「これは素晴らしいね! さっきのセッケンというのは、肌がピカピカになるし、良い香りになるし、この浴槽のお湯は入るだけで疲れが取れる!最高だねディアナ!」
「そうね。魔王の城にはこんな施設はなかったものね。そもそも魔族は魔力を纏っているから、滅多に汚れたりしないですからね。楽しむ為の施設なんて、魔族領にはあんまり無かったし」
竜姫の双子にとっても、大浴場というのはとても新鮮だったらしい。
小さな風呂程度なら昔に入ったことがあるそうだが、さっき言った通り上位魔族は汚れないので必要性がなかったようだ。
「はー、さっきのドラゴンさんがこんな綺麗な女の子になるだなんて、世界は広いんですね~」
マイニャもお風呂で寛いでいた。
初めて入るお風呂に感動しつつも、動物専門業の性なのか、ドラゴンが人間に変化出来る事の方が感銘を受けたようだった。
「うぅ、マイニャさんの胸、大きすぎないですか!?ズルイのです。分けてください!」
ミラは、マイニャの立派な胸を見て衝撃を受け、暴走気味に胸を鷲掴みにする。
「きゃあっ、何してるんですかミラ様!」
「私にもコレを分けて欲しいのです…」
そんなミラを、もう何してるの! とアイナが呆れた様子で笑いながら見ていた。
サナティはこっそりと、自分に被害が及ばないように胸が見えなくなるくらい深くお湯に浸かっていた。
そんな年上のお姉さんたちの様子を眺めていたリンは、早く私も大人になりたいなぁと、ぼんやり考えながらお風呂に浸かっていた。
風呂上がりの支度をするのもメイド達の仕事だ。
ヘカティアの金の髪とディアナの銀の髪を梳きながら、ドーラはキャンプ前の荒野で暴れていたあの恐ろしいドラゴンがこの二人とは、未だに信じられなかった。
しかし帰ってくるときに変身したときの姿を思い出して、あの美しいドラゴンであればイメージと合うかと考え直していた。
最初に紹介された時よりも大人っぽく清楚になった二人を見て、一度死んで成長することが出来なくなった自分と比べて少し羨ましいと思ったが、そんな事を考えてはいけないと、心の中にそっとしまっておくのだった。
全員お風呂から上がり、身支度を整えた後に食堂に集まり打ち上げ兼夕食会となった。
今回は、料理だけじゃなく、それなりの酒も用意してあるので、俺としてはそれも楽しみだった。
さすがに夕食は、他の人の迷惑になる可能性があるというとでカルマは席を外してくれた。
あとで、お裾分け出来るようにメイアに頼んであるので、ニケも少しは機嫌を取り戻してくれるだろう。
食堂に戻ってきた女性達を見て男達からおおー! と感嘆の声が上がる。
メイアが気を利かせて用意してくれたようで、室内着として全員に薄手のワンピースを用意していたようだ。
ワンピースとはいえ、ちゃんとサイズが合っているのが凄いと思った。
なんでも、町の腕のいいおばちゃん職人と仲良くなったとかで、凄いスピードで仕上げてくれるのだそうだ。
いつのまにか町の住人とも仲良くやっているようで安心だな。
そんなわけで、女性達は皆、普段の冒険者用の服から女性らしい姿になっており、俺が見ても一瞬見惚れる程華やかだった。
筆頭は、やはりお姫様でもあるヘカティアとディアナだ。
若い女神様と言われても信じれるほどの美貌を備えており、見た目が最初より成長したせいで女性らしいスタイルの良さを兼ね備えたようだ。
二人とも白のワンピースだが、襟元に金と銀の刺繍がしてあるのを見て、いい仕事したなおばちゃん職人!と心の中でグッジョブと称賛を送った。
二人のあとに、アイナとミラが入ってきた。
アイナはオレンジ色のワンピースでミラが淡い薄紫色のワンピースだった。
若い二人にぴったりなパステルカラーだ。
帽子でもかぶればそのままショッピングに行けそうだ。
その後ろからサナティとマイニャとリンが入ってくる。
サナティは薄いブルーのワンピース、そしてマイニャが黄色のワンピース、リンが薄いピンクのワンピースだった。
マイニャは最初は断ったそうだが、メイアが断固としてそれ以外着せようとしなかったそうで、しぶしぶ着たらしい。
ワンピースなんて初めて着たので恥ずかしいです~! と言っていた。
普段の服の方が露出が多いのに、女の子というのは不思議なもんだ。
サナティは、さすがお嬢様だ。
ただ着ているだけなのに様になっている。
元々美人な上に普段は冒険服ばかり着ているので、たまにこういう服装を見るとぐっとくるものがある。
それに浅黒い肌に、綺麗なブルーはほんと映えるし素直に素敵だと思った。
リンはスカート部分がフリルになっている可愛いらしいワンピースだ。
よく見ると後ろにリボンがついていた。
この世界の服にしては、随分と凝った作りだな。
いよいよおばちゃん職人に会いに行かなくては。
一瞬ファッションショーを見ている気分になっていたが、気持ちを切り替えて酒杯の音頭を取ることにした。
全員が席についたところで、今回の遠征に労いの言葉を掛ける。
「今回、ユニオンとして初の仕事を一緒にさせてもらったが結果は上々だ。参加してもらった全員に感謝する。本当にありがとう! 今回、最後にちょっとアクシデントがあり、結果的に仲間が増えたわけだが、改めて二人を紹介しておく。竜姫ディアナと竜姫ヘカティアだ。二人は皇竜の娘で長い間魔王によって支配されていた。だが、今回俺のカルマが封印を打ち破り、俺がテイムを成功させる事で元の姿に戻れたわけだ。俺は二人とスキルにより契約状態なので、みんなに危害を与えることは無いことだけは安心して欲しい。これからは仲間として一緒にやっていって欲しい」
そう言うと、二人はすっと立ち上がって深々とお辞儀をした。
元々の育ちが良かったのか、その動きは洗練されていた。
「じゃあ、長い話はここまでだ。みんな、今回の遠征で受けたクエストはすべて成功だ!おめでとう!今夜は心ゆくまで楽しんでくれ!では、かんぱーーーい!」
「「「かんぱーい!」」」
みんなは早速、コック長ルガーおススメの料理に手を付けつつ、嬉しそうに焼いたパンと一緒に食べていた。
俺とガントのおっさん二人は、酒を飲みつつ今回の事や、みんなの成長した事とか、色々と話しに華を咲かせていた。
「そういえば、リンとシュウ。明日はついにランクアップだな。朝ギルドがオープンしたら早速行くからな」
「うん、わかったよユートさん。もう、久々のランクアップだから、実は今からウキウキしているんだ。ステータスも上げれるようになるし、もっともっと強くなりたいよ!」
「うんうん!私も!これで、一歩パパに追いつけるよ。私も、もっと強くなって色んな所について行きたい!」
「そうかそうか、俺も二人がランクアップ出来るのは本当に嬉しいよ。今日は一杯食べて、早く寝て明日に備えるんだぞ?」
「「はーい!」」
食事が終わったあとは、みんなとダイニングルームへ移動して歓談した。
ユニオンの活動がある程度うまくいったら、みんなで旅行とかもいいかもなとか、そんな他愛のない話をした。
マナティやライ達は、旅行自体をしたことないというので、さっきカルマとの話で出ていた”温泉”もいいかもしれないと話をしたら、是非とも行きたいという事だった。
カイト達のランクアップクエストの件もあるので、しばらくは行けないだろうが、それが終われば少し余裕が出来るだろう。
そのあとに旅行がてらに、南大陸”サウサリス”へ行くのもありだな。
みんなで旅行へ行くのなら何処に行きたいとか、色々出てきて楽しいひと時を過ごすのだった。
─── 翌朝
朝早くに起きて、ペット達の世話をしているマイニャに声を掛けた。
「あ、旦那様おはようございます。お早いですね」
一応、従業員という事でマイニャも仕事中は”旦那様”というようにとメイアから言われているらしい。
俺としてはむず痒いからやめて欲しいのだが、従業員たちの事は全部ゼフとメイアに任せているので、口を出すことは止めておいている。
「ああ、おはようマイニャ。朝早くから精が出るな。昨日は良く寝れたかい?」
「はい、あんなフカフカのベッドで寝させていただけてありがとうございます!」
昨日は、結局遅くまでみんなで歓談していたのもあり、夜道を帰すわけにもいかないと言い、泊まって貰っていた。
本当は住み込みしてもらってもいいのだけど、実家の方の事もやっているらしく、無理強いは出来ない。
ただもう少しでそれも終わるらしく、そうなったら考えてくれるという事だった。
『そうしたら、ここでルガーの飯も食べ放題だぞ!』と言ったら、『嬉しいですがそんな生活したら太っちゃいます!』と返された。
ふと、胸の方に目線がいったのは内緒だ。
とりあえず、若いし大丈夫だろうと言って誤魔化しておいた。
「従業員の健康維持も私がちゃんと管理しますから、余計な心配はいりませんよ、旦那様?」
と、どこからともなく現れたメイアに言われて、肝を冷やした。
心を読む能力でも身に着けたんだろうか…。
ニケに昨日食事を分けてもらって、喜んでくれたことを確認してから食堂に戻って、リンとシュウと3人にで朝食を取った。
他のメンバーは、ガント以外は起きていないらしく、そのままゆっくりさせることにした。
先に食事を終えていたガントは、丁度出がけだったみたいなので、声を掛けておいた。
「おはよう、ガント。 何処かへいくのか?」
「ああ俺は、師匠のところに行ってくる。悪いが一日空けさせてもらうぞ?装備の修繕とかは、俺の工房へ運んでおいてくれ。帰ってきたらやっておくよ」
「分かった、ありがとう。今日は、二人のクラスアップの儀式が終わったら他のメンバーはオフにするつもりだったから、問題ないよ。一日あっちにいてくれても構わないよ」
「おう、サンキュー。あ、師匠が俺の工房を見たいと言ってたからもしかしたらこっちに来るかもしれない。招き入れて構わないか?」
「ああ、大丈夫だよ。あとでゼフに言っておくよ」
「おう、頼んだな。じゃあ、先に出るな」
「ガントさん、いってらっしゃーい」
リンにも見送られて、ガントは先に町に向かった。
朝食が終わり二人の準備が終わったので、ギルドへ向かった。
今日は、ルベルとピューイを連れてギルドへ向かった。
ピューイにはリンが乗り、後ろにシュウが乗っている。
「女の子の後ろに乗るってちょっとカッコ悪いかも。俺も相棒が欲しいな」
と、シュウが言ってたので、マイニャがシロのトレーニングを終えたら相棒にするといいと話をした。
ギルドに入ってから、まずはクエストの完了の手続きと二人のランクアップ儀式の依頼をした。
ちなみに、クエスト用の素材は既に昨日渡してある。
なので、今日は手続きと報酬を貰うだけだ。
「ユートさんのユニオンすごいですね、たった一回の遠征でこんなにクエストをこなすなんて、異例ですよ?」
手続きをしてくれている、ミルバが合うなりそう口を開いた。
ミルバが言うには、普通の冒険者であれば1週間は掛かるクエストらしい。
それを半分の期間で、しかも追加報酬分に渡した分を含めると3回分はあるので、おおよよ1/6の期間でこなしたことになる。
今回の事で、ユニオンの評価はかなり上がったらしい。
ちなみに、ユニオンにも冒険者と同じくランクがあって、D~SSまである。
それによって、ステータスがあがるみたい事は無いけど、ランクが上がると追加報酬の金額が上がったり、より高度なクエストを指名で依頼されたりする。
その中には指名でしか発行されないクエストもあるのだとか。
当然、その分報酬金額が高いのだ。
「所属する冒険者のランクが高いのもあって、最初からCランクでしたけど。今回の件でBの昇格するらしいですよ。ギルマスが嬉しそうに言ってました」
「大方、めんどくさい依頼を頼めるようになって嬉しいとかだろうな…」
「アハハ…、私からは何も言えません」
真顔で、返答出来ませんと言われて顔を引き攣る事しか出来なかった。
「それはそうと、リンちゃんとシュウ君のランクアップおめでとうございます。これで、二人も超一流の仲間入りですよ!?あの歳でAランクとか、私が知る限りでは、初めてです。担当する職員として、誇りに思います」
「ああ、ありがとう。二人はもう儀式の部屋か?」
「はい、当事者しか入れないので終わるまではロビーで待っていてくださいね」
「分かったよ、じゃあ報酬貰ったらロビーで待っているよ」
「はい、じゃあ報酬を用意してきますので少しお待ちください」
「よろしく頼んだよ」
しばらくすると、ミルバが報酬を入れてあるらしいミニ宝箱みたいなのを持ってきた。
目の前で開けると、そこには金貨がぎっしり入っていた。
「うーんと、まずはですね…」
そういうと、一枚の紙を取り出す。
提出した素材を元に、クエスト報酬および素材買い取り金額を記したものらしい。
クエスト依頼で提出した素材は、クエスト報酬として払われてクエスト受けていない対象は素材買い取り金額として記載されている。
クエストで受けた方が、素材をそのまま売るよりも少し報酬が良くなるし、冒険者としての評価が上がるので普通は受けるが、予定していない敵が襲ってきたりすのが当たり前なのでこういう計算が発生する。
出された紙には、素材から計算された討伐数が記載されている。
クエスト書には、クエストを達成した事が証明されるだけなので基本は素材で計算する。
今回のクエスト対象の討伐数は、ナイトメアが2体、デーモンが110体、エルダーデーモンが50体だ。
さらに対象外だが、買取した素材がアークデーモンが15体分、ガーゴイル多数、インプ多数。
そして、おまけに【ロードオブアビス】の討伐達成だ。
「すごい…、追加報酬を含めて金貨が2000枚ですね。下手したらAランク冒険者が所属するチームの年収くらいですよ?ユニオンでの収益だとしても、かなりの額ですよ?」
「おおー!そんなにいったか。途中からエルダーデーモンやらアークデーモンと戦ってたからな」
「普通は、1体倒すのもやっとなのに…。なんというか、ユートさん達は本当に規格外ですね」
「ははは、伊達に歳を取っていないさ。まぁ、これからもよろしくな?」
「はい!こちらこそ!あ、また今度ご飯誘ってくださいね~!」
「はいはい、もちろん奢りますよ」
「やったー。あ…やば、上司に睨まれたので、さくっと手続きしますね。ここにサインして…」
その後、受領書にサインしてクエスト完了の手続きを終わらせた。
ヘカティアとディアナもいるし、戦力は申し分ないな。
カイト達も今回の遠征でランクアップクエスト受けれるし、すこし活動を分けてもいいかもな。
帰ったらライも含めて相談してみよう。
─── 1時間後
「パパー!終わったよ。見てみて!Aランクのプレートだよ」
「俺も俺も!うわー、前の時よりもすごい嬉しいや」
二人がはしゃぎながら帰ってきた。
問題ないと分かっていても、実際にちゃんと認証されるまでは安心はできないので、無事終わって良かった。
「ああ、二人とも今回は良く頑張ったな。1か月訓練も欠かさなかったようだし、エライぞ!」
「えへへ、うん頑張ったよ!もっと褒めて褒めて~」
珍しくリンがねだる様に甘えてきた。
「あ、俺も頑張ったんだよ!?昨日のも美味しかったけど、お店でお肉一杯食べたい!ね、いいでしょ!?」
最近あんまり構っていなかったから、二人とも妙に甘えてきた。
いや、違うか。
本当は、この先も一緒に入れるかが不安なんだろうな。
二人は、親元と離れてからもう2か月だ。
本当は、親がかなり恋しいだろうにな。
「じゃあ、ランクアップのお祝いに3人だけで買い物したら、ご飯食べに行こうか」
「じゃあ、私は新しい服が欲しい!」
「俺も!防具はガントさんのがいいから、普通の服欲しいよ!かっこいいやつ!」
「わかったわかった。じゃあ、早速いこーか」
「「やったー!」」
こうして、俺たちはギルドから出て3人で買い物に向かった。
結構色んなものを買わされたが、二人の頑張りから比べれば安いもんだ。
こういう日々が続けばいいなと、一人思うのだった。
いつも見てくださっている方、有難うございます!
また、ブックマークしていただいている方、評価していただいている方、とても励みになっています。
本当に有難うございます。
次回は、カイト達のランクアップクエストの予定です。
次回更新は、11/4 25:00頃までの予定でがんばります!
次もよろしくお願いします!




