テイマーと双子の竜姫と闇の大精霊
※今回かなり更新が遅れてすいません!
「その事でなんですが、主よ、一つ試したいことがあります。」
カルマが二人の事で試したい事があると言ってきた。
今以上の制約は、力を封じていくだけで悪手にも思えたが…。
取り敢えずは聞いてみてからだな。
「なんだ?言ってみてくれ。」
「へカティアとディアナは、本当は真なる竜の血を引く一族なのですが、今は魔王に飼われているため魔族として扱われている、と言うのがこちらのカルマの知識です。」
「んん?と言うことは、元は魔族では無いのか。」
「はい、そのとおりです。ですが、竜の力が残ったまま魔族になってしまったので、今は【魔竜姫】なのです。」
なるほど、魔王幹部候補の時の知識だろうか。
だとすると、昔は一緒にいた事も合ったのかもしれないな。
城で会ったときは、知ってる風だったし。
「それなら、今もドラゴンに变化したり出来るのか?」
あの二人が竜に変身したら、さぞ立派な竜になるだろうなぁ。
「いいえ。变化するのではありません。」
「ありゃ?違うのか…んー、残念。」
真なる竜の一族なら、変身くらい出来そうなのにな。
そしたら、皆を乗せて移動も夢じゃない。
というか、帰りが楽になるのになー。
「いえ、今も二人の真の姿は竜なのです。」
「おお!と、いうことは、今の姿が仮の姿なのか。」
「はい、但し力の制御が出来ていないため、戻らないように封印されているのです。」
「そうなのか、それで何をするんだ?」
「はい、ですからその封印を解いてから、私が弱らせて、主に調伏して欲しいのです。」
さらっと、2つ爆弾を放り込んできた。
まず、二人が自力で出来ない封印解除をやれると言っている事。
そして、その後に起きるであろう暴走状態の彼女らを一人で抑えれるどころか、弱らせる自信があるということ。
それとテイム出来るという事実…あ、3つだった。
…兎に角、どれも無理だと思える事をさらっと言ってきた。
「それ、本当に出来るのか?」
「はい、封印を解く事と弱らせることは出来るでしょう。あとは、調伏するのは主のスキル次第です。」
「一発で成功するかは分からないけど、判定入るのであれば何度もすればいいから、いつかは成功するだろうな。」
「であるならば、問題ないでしょう。今日はキャンプで休んで英気を養ってください。明日はかなり消耗するでしょうから。」
ドーラに言って、野営の準備をしてもらった。
全員疲労が結構溜まっていたので、軽く食事したあとそれぞれのテントで睡眠をとった。
見張りには、双子とカルマについて貰った。
「我が見張れば問題はありません。主はゆっくり休んでください。」
とカルマが言ったので、俺も素直に眠りについた。
翌朝、メンバー達には入口付近で狩りに出てもらう事になった。
理由は簡単。
暴れる竜の巻き添えになるのを防ぐためだ。
皆には、俺と双子とカルマがある儀式をするために、目の前のフィールドで作業をすると説明して残ったのだった。
「さて、ディアナとヘカティア。お前たちの力の封印を解かせてもらう。」
「へ?そんなの魔王にしか出来ないはずだけど。」
「そうそう!封印を解けるのなら、あの場でやってたっていうの!」
二人は訝しげにカルマを見ていたが、カルマが本当の姿を解放すると、逆らうだけ無駄だと悟り黙り込んだ。
カルマは姿を変えると、すぐに何やら詠唱を始めた。
俺には理解出来ない言語らしく、何を言っているかは分からなかった。
次第にカルマの周りに魔法陣がいくつも浮かび上がる。
双子の方は観念したのか、地面に膝をつき、両手を胸の前で組合せて祈る格好をした。
そう言えば、詠唱で竜の巫女とか言ってたな。
今の姿であれば、そうも見えるかも知れない。
「いくぞ…!」
カルマが両手を天に挙げる。
そして、魔法陣が空に広かったと思うと二人に目掛けて降りてきて包み込んだ。
「うう…あああああっ!」
「何これ…体が弾け飛びそうっ…!」
二人を黒い稲妻が包み、宙に浮かび上がらせた。
それと同時に黒い闇に二人を閉じ込める。
「「ああああああああああああああっっ!!」」
二人が絶叫を上げると同時に、黒い闇が広がった!
そして、中から金と銀の光が溢れ出した。
「…ここまでは成功したようです。主よ、危ないのでもっと下がっていてください。」
光の中から2体の竜が現れた。
金色の竜と銀色の竜が咆哮を上げた。
ギャオオオオオオオオオ!!
カルマが言ってた通り、自我を保つことは出来なかったようだ。
ただ気になるのは、人型のときの二人よりも威圧感を感じない。
「なんか、二人共前よりも弱くなったか?」
「ふふ、よく気が付きましたね。今の二人は力を扱いきれてないだけでなく、我によって魔力を奪われている為、本来の力を発揮できないのです。」
なるほど、最初から分かっていたのか。
流石に本当の力を発揮していたら、カルマでも勝てるかどうか疑問だった。
これなら難なく勝つ事が出来るんだろうな。
しかし、それでも本気を出したドラゴンは凄まじい力でカルマに襲い掛かった。
試しに〈生物鑑定〉してみる。
金竜ディアナ ランクSS 種族:魔竜王 HP:8500
銀竜へカティア ランクSS 種族:魔竜王 HP:8500
ステータスを見る限りは、完全に格上になるな。
動物知識が、昨日でカンストしたのでギリギリいけると思うがどうだろうか?
ギュアアアアアッと咆哮を上げたかと思うと、金と銀のブレスが無秩序に吐かれている。
その威力は、地面が抉られて液化する程だ。
カルマは空に浮きながら、巨大な魔法陣を創り出している。
さらに驚いたことに、あれだけの数が撃たれているのに、魔法もブレスも当たらない。
全て余裕で躱している。
「そんな攻撃では、我に当てるのは無理だぞ?」
そう言いながらも、縦横無尽に回避しつつ、ついに何かの魔法が完成したようだ。
あれはなんだろう?
見たこともない紋様だな。
魔法陣のなかから、巨大な一つ目の怪物がこっちの世界を覗いていた。
「やれ、【サイキュロプス】!」
目標の2匹の竜を見つけると、その大きな一つ目が黒く光りそこから巨大な黒い波動が撃ち出された。
凄まじい威力のその攻撃は、2匹の竜を黒焦げにしていく。
グギャアアアアアアッ!
悲鳴の様な鳴き声をあげて、ボロボロになった2匹の竜は追い詰められていく。
更に今度は地面に大きな魔法陣が現れて、2匹を捉えると地面からドロドロとした闇の沼が溢れてきた。
闇の沼に沈む2匹を、いつの間にか召喚していた無数の闇の精霊が凄い勢いで飛び交い切り刻んで行く。
「今の二人ならこのくらいでいいでしょう。さあ、主よこの者たちをテイムするのです!」
滅多打ちにされて、最早立ってるのもやっとな2匹を〈生物鑑定〉してみると、HPが120くらいしか残っていなかった。
まだ継続してダメージが入っているので早くした方が良さそうだ。
「スキル発動!〈アニマルテイムⅣ〉!〈調伏の波動〉!」
身動きが取れない今のうちに、やってしまおう。
先ずは、銀のへカティアからテイムを始めた。
その時、いつもは感じない不思議な感覚があった。
魂を感じると言えば良いのだろうか?
凄く奥の方が光輝いている。
そんな感覚だ。
無意識に俺はそれを掴むように手を伸ばした。
すると…
パァァァァッと、へカティアが光り輝き出した。
まだ、スキルを使っていないディアナにも同じ感覚があったので、合わせてディアナにもスキルを使った。
今度は、ディアナも光り輝きだした。
「なんだ?!…この感覚は一体…」
《汝を資格ある者と認め、竜王の加護を与える》
聞いたことない声が頭の中に響いた。
そして、何故か新しいスキルを覚える。
「これは…、スキル発動〈竜族調教〉!!」
手のひらが、ぱぁっと光る。
それを未だ光り輝いているへカティアとディアナにあてた。
その瞬間に、光が広がっていく。
──数秒後
視界が戻る。
二人が元の姿に戻っていた。
但し、姿が少し前と違っているように見えた。
「…成功したか?」
直ぐに、ステータスを確認する。
二人のステータス欄に〔従属〕のマークが付いている。
これで、二人も俺のペット扱いになる。
テイムしたては絆が浅いので、命令違反もあるが基本主人には攻撃出来なくなる。
…なるほど、カルマはそれを狙っていたのか。
「主よ。成功したようで何よりです。ただ、それだけでは無いのですよ。二人を見てください。」
双子がキラキラと輝きながら人型になっていた。
やはり前よりも見た目が少し成長している。
人間で言うと、15〜16歳くらいか。
「あぁ、…これは?そう…そうなのね。私達は、やっと開放されたんだね、ディアナ!」
「うん、そうだね!何百年ぶりになるでしょうか、へカティア!」
出会ったときの邪悪さが消えて、どこか神秘的で聖なる力を感じる。
「そうか、あなたが私達を開放してくれたんだね、有難うございます! これからは、あなたをマスターと呼ばせてね!」
「うん、そうみたいだね。マスター私達を宜しくね。 改めて自己紹介させてもらうわ、私達は真なる竜である皇竜の娘、竜姫ディアナと…」
「竜姫へカティアだよ。」
竜姫へカティア ランクSS 種族:竜王 HP:5800
竜姫ディアナ ランクSS 種族:竜王 HP:5800
二人はかなりの強者だ。
今のカルマには勝てなくとも、そこらへんの敵には負けないだろう。
「ああ、よろしくな。…しかし、カルマこれは一体?」
あまりにも変わりすぎだ。
しかも、魔王幹部だったのがいきなり聖女のように変わってしまったのだ。
驚くなという方が無理だろう。
「はい、二人は元々皇竜の娘だったのですが、二人がまだ幼かった時に今の魔王によって支配され、その時に属性を変化させられたのです。しかし、封印を解除するときに、私のスキル〈深淵の王〉により邪悪な力を吸い出し、主のスキルによって本来の力を取り戻したのですね。」
真なる竜とは、野生のドラゴンやワイバーンと違って知性が高い高位の知的生物で、元々はこの大地を支配していた王族であったらしい。
それが、急に力を付けた今の魔王によって討伐されてしまい、その忘れ形見も奪われ、さっきまでのように姿形を変えられてしまったのだと言う。
ちなみに前よりも弱くなったのは、魔族として培った力はカルマに魔力と一緒に吸収されてしまったからだという。
それでも、SSランクのドラゴンロードと言うあたりが凄い。
「今解放されて、自分たちの本当の使命を思い出しました。マスターと一緒に居ればわたし達の使命を果たせると思うので、よろしくお願いしますね!」
「うんうん、魔族の頃より普段のパワーは落ちちゃったけど、<竜化>はいつでも出来るようになったし、お役に立てると思うよ!よろしくねマスター!」
ディアナとヘカティアは、前と一緒で少し調子のいい感じが残っているが、どちらかというと快活な少女へと変貌した感じだ。
前のように嫌な感じはしない。
しかし、使命とはなんだろうか…。
「カルマとの契約は解除されたけど、マスターには忠誠と信頼の証として、私達の魂の結晶から作られた【竜玉】を上げます。」
「これを持っているとね、仲間の竜族の力が上がるだけじゃなく、仲間じゃなくても言う事を聞いてくれるんだよ!凄いでしょ?」
まじか。
マジで凄い物を貰ってしまった。
しかも、受け取った瞬間に暖かい光に包まれたかと思うと、二人との信頼関係が〔絆〕状態に変化した。
これで、基本的に命令違反自体が発生しないという事になる。
また、テイムスキルによるバフの効果が高くなるので、結構重要だったりもする。
昨日の敵は今日の友とは誰かが言っていたが、本当にあるんだなこういう事。
まぁ、だいたいカルマ先生のせいなんだけど…。
「じゃあ、これからよろしくな!二人には期待しているよ。」
「「うん、よろしくねマスター!」」
二人は元気に返事をするのであった。
─── 数時間後
儀式をすると言ってみんなを狩りに行かせてたが、お昼になり戻ってきた。
狩りの方は近場でとはいえ、慣れてきたせいで成果は上々。
追加報酬分で金貨100枚はいけそうだ。
また、ミルバにため息つかれそうだけど。
メンバー達は二人の纏う雰囲気が変わったのを見て驚いていた。
そもそも、最初に会ったときはゴスロリっぽい服を着ていたし、リンともそれほど変わらない年齢に見えていたのが、今は女子高生くらいの見た目になった。
服装も白を基調としたワンピースドレスに変化して、スカート部分に刺繍が入っているので、お嬢様っぽい感じだ。まぁ、お姫様なんだけどね。
ちなみにディアナが金の刺繍でヘカティアが銀の刺繍だ。
「わぁー、なんか二人ともキレイになったね~!」
とリンがはしゃいで褒めると、少し照れていたのが印象的だった。
「さっきまで、高飛車な感じだったのにすっかり険が取れてるな。」
「それはな、かくかくしかじかで…。」
「いやいやマンガじゃあるまいし、それじゃ分からんだろっ!?」
ガントのツッコミは今日も冴えている(?)。
しょうがない(めんどくさい)が、他のメンバーにも一緒に聞いて貰って、何をしていたかと二人がどうなったのかを説明した。
あんな悪態をついていたのが、実は竜のお姫様でしたって、そりゃびっくりするよな。
俺もびっくりしたし。
「そんなわけで、今日から正式に俺たちの仲間だ。ドラゴン状態をテイム済みだから、暴れる心配もないぞ。」
おおお、さすがテイマーとダン達が感嘆していた。
「今日からマスターの従僕となったディアナです、皆さんよろしくね。」
「ヘカティアだよ。マスターのお陰で解放されたから、気分もすっきり!これからよろしくね!」
順応性が早いのが冒険者の特徴だ。
みんな安全になったと思うと、すぐ二人を受け入れた。
女子は、見た目も少し大人っぽくなったこともあり、色々とトークに花を咲かせている。
ドーラだけは、聞き耳を立てつつも皆のご飯を用意してくれているが。
「なんだか予定外の事だらけだったけど、新たに戦力になる二人も仲間になったし、昼飯食べたら町に戻るぞ。みんなのランク上げクエストも早く受けたいしな。」
そう言うと、みんな素直に、はーい! と言ってドーラを手伝って昼飯の準備を始めた。
昼ごはんは、麦と乾燥キノコとベーコンの雑炊と、干し果物だった。
早く屋敷に戻って、料理長の飯を食いたい。
帰りは、どうしようかな。
また馬車に乗ると結構な時間がかかるのだけど。
「ねぇねぇマスター!帰りだけど、私達が皆を運ぼうか?馬車じゃ遅いでしょ?」
「うんいいわね、ヘカティア。私達ならあっという間だものね。」
二人は、なぜか乗せる気満々だ。
カルマ達と一緒で、従属化すると役に立ちたい衝動にかられるんだろうか?
しかし、願ってもいない申し出だ。
しかも、夢のドラゴンロードの背中に乗れるとなれば、テイマーならば乗らない手はない。
「その案いいな。俺も背中に乗せてくれるか?」
「いいけど、マスター以外は翼の方に乗ってね。」
メンバー達は、ざわざわとドラゴンに乗れるという期待と不安が混ざって色々話をしているようだった。
「旦那様。一つよろしいでしょうか?」
「おう、なんだドーラ。珍しいな?」
「はい、馬車の荷台はいかがしますか?置いていくわけにもいかないですし。さすがに一人ですと、私も不安ですので。」
流石に、ドーラに一人旅はさせれない。
霊鬼とはいえ、討伐されれば消滅してしまうしな。
「そうだなぁ…、よし荷台はゲンブに詰め込もう。幸いな事に、悪魔ばっかりだったから嵩張る素材もそんなに無いし、各自の荷物はストレージに格納してくれ。」
「分かりました。馬はどうしますか?」
「2頭いるからなぁ。じゃあ、誰かに乗っていって貰おうか。」
早馬して、帰って来れそうな人物か。
「主よ。我に提案があります。」
「なんだ、言ってみろ。」
今日2回目の提案。
もはや、何でも来いだ。
「この馬を我が眷族にしてしまえばいいかと。そうすれば、出し入れ自由ですし、今よりも丈夫になりますよ。」
「ドーラ、この馬って潰しても大丈夫そうか?」
「マイニャ様は悲しむでしょうが、買ったばかりですし問題ないかと。」
「よし、決まりだな!じゃあ、カルマ頼んだ!」
「承知しました! さぁ、お前たち。我が眷族になるがいい…!〈魂縛〉!」
カルマがスキル名を唱えた瞬間に、馬たちは地面に出来た黒い渦に吸い込まれていった。
そして直ぐに中から黒い2体の馬が現れた。
「これで、こ奴らは我が眷族【ナイトメア】になりました。いつでも、召喚出来るようになりましたので、我に言ってください。」
「分かったよ、有難う。ちなみにこいつら喋れるの?」
「元が馬なので難しいかと。」
「そうか、良かったような残念な様な…。」
「…。」
これで帰る準備が出来たな。
後は、双子の竜に乗って帰るだけだ。
早速、キャンプを片付けて帰る準備をした。
ミレオ、マッド、ベン、ケイルの、四人組が手際よくやってけれたおかげで素早く片付いた。
さすが冒険慣れしている。
へカティアとディアナを呼んで、竜の姿を開放させた。
そこに金と銀の美しいドラゴンが現れる。
二人とも全長8Mくらいはあるだろうか。
さっきの1.2倍くらいの大きさだ。
見た目もスリムになっており、美しくなっている。
「うわぁ〜、綺麗なドラゴンなのです。初めてこんなドラゴン見ました。」
ミラが双子のドラゴンロードを見て、見惚れていた。
「これが、本物のドラゴンなのですね。私はドラゴンを初めて見ました。」
「俺もだよ、サナティ。こりゃ、町の人間が見たら大騒ぎになるだろうな。」
ライとサナティの兄妹が、感動した様子で眺めている。
ライの仲間の四人組は、驚いて全員ひっくり返っていた。
お前たち、さっきの話を聞いていなかったのか?
カイトとアイナは、あれに乗り換えれたら最強だなとか、あんなに大きかったら剣じゃ無理よとかカップルトークをしていた。
ダンとザインは、二人して素晴らしいな!と頷きあっている。
お前たちが凄いわけじゃないんだけどなぁ。
「パパ!へカティアさんとディアナさんは、本当に【ドラゴンロード】なんたね。格好良くて綺麗…。」
「ああ、本当だな…。この二人に会わせてくれたカルマには感謝だよ。」
そう言っていると、二人の竜姫は翼を降ろして乗りやすいようにしてくれた。
予め決めていた人数配分で二人のドラゴンに乗っていく。
『ささ、早く乗ってねー!マスターとチビッコたちは、私の首の近くに乗ってください。後のひとは背中に乗ってね。』
『ライさん達は、こっちだからね〜。』
二人のドラゴンが、次々と仲間を載せていく。
これなら、団体行動も迅速に出来そうで良かった。
これだけでもかなりのアドバンテージだ。
いつか、ドラゴンを使った運輸業でもやろうかな。
かなり、儲かると思う。
ニケとカルマも、空を飛んで付いてきた。
ふたりで仲良くゲンブをぶら下げている。
ルベルとグランの飛竜コンビは、付いてくるだけで大変そうだったので、少し可哀相だったな。
へカティアとディアナの飛行速度は、巨体なのにカルマ達に負けないくらい早く、あっという間に町に戻ったのだった。
ちなみに屋敷についたら、マイニャが 本物のドラゴンなんて感動ですと!! 怖じ気もせずにスリスリしてディアナを困らせて、全員で大笑いした。
いつも見てくださっている方、有難うございます!
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