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~第二の錦織圭たちに贈る言葉(12)~『相手がネットに出て来た時には攻撃的ロブを放て!』

作者: 目賀見勝利

           〜第二の錦織圭たちに贈る言葉(12)〜

         『相手がネットに出てきた時には攻撃的ロブを放て!』


1. まえがき;

2018年全豪オープンの2回戦で杉田祐一選手が第5セットの延長ゲームを10−12で落とし、惜しくも敗れた。(第5セット目はタイブレークをしない)

(試合時間4時間37分、試合結果;6−7、7−6、5−7、6−4、10−12)


私の見るところ、敗因は一つであった。

それは、相手がネットダッシュして来た時に一度もロブを上げなかったことである。

(NHKの録画TV放送で試合全体を放映していないため、私の見たのは放映された部分だけなので、どこかの場面ではロブを上げていたのかも知れないが・・・)

この日は、パッシングショットや相手の足元に落とすショットが成功していて、ポイトを取っていたためパッシングに頼り過ぎた(杉田の洒落?)と思われる。

サーブアンドボレーで攻めてくる相手のカロビッチ選手は試合が延長ゲームに入ると疲れを抑えるために、杉田選手のエース級ショットには反応せず、ボールを追いかけないようにしていた。自分のサーブゲームを取れば良いと謂う考え方である。そして、杉田選手が先に疲れてしまい、サービスダッシュしてくるカロビッチ選手に対坑するパッシングショットや足元に落とすショットがイージーな浮き球となり、ネットより高い球を容易たやすくボレーされて、万事窮すであった。

杉田選手がロブを上げないことで、カロビッチ選手は安心してネットダッシュをしており、自分の狙いであるボレーをすることだけに集中できていた。


今回はネットダッシュに対応するテニス技術の使い方を贈る。


2. 贈る言葉;

ネットダッシュすれば、ベースライン付近は空地になる。この時、ベースライン付近にボールを落されたたら相手のポイントになる確率は非常に高い。

戦国時代、居城を出て敵軍に総攻撃を仕掛けた際、敵軍が戦わずに相手の城を乗っ取ることをすれば、城を出た軍は帰る場所がなくなり敗れ去ることになる。

『ネットダッシュ』すると云う事は、ベースライン付近と云う『城を出て行く』ことであり、勝利ポイントを信じて『総攻撃』を賭けるということである。

『城を乗っ取る作戦』がテニスでは『攻撃的ロブ』を放つことである。

相手は、ボレーで仕留めるつもりが、ボレー出来ない上、ベースライン方向に後戻りをさせられるため、肉体的・精神的に疲れるのである。このロブが決まらなくても、これを続けていれば、試合の終盤には相手選手は前後の動きのために疲れてきて、ショットが乱れ出す。

孫子兵法の謀攻第三において『故に、上兵ははかりごとつ。その次は交じわりを伐つ。その次は兵を伐つ。』と述べられている。

意味は、『こんなわけだから、用兵策の最上とされるのは相手の謀略・計画を察知して相手の意図をぶち壊すことです。その次の上策は相手を孤立させることです。そして、最後にランクされる策は戦って相手を攻略することです。戦火を交えるのは最後の手段なのです。』

この事をネットダッシュに対坑する手段・テニス技術に当てはめて考えると、


《返球に余裕があるような相手の出球には》

 ランク1.相手にボレーするチャンスを与えないトップスピンロブなどの攻撃的ロブをベースライン付近      に落とす。

 ランク2.成功するパッシングショットを放つ。

《返球するのに余裕がない場合には》

 ランク3.相手の足もとにボールを落とし、ローボレーでネットさせるか、帰ってきた浮き球を捉えてパッシングショットやトップスピンロブでポイントをねらう。

 ランク4.逃げの防御的ロブを高く上げる。

(相手のスマッシュミスを期待しつつ、ベースライン中央へ戻る時間を稼ぐ)


   ランク1からランク4の順番に選択肢を選ぶことになる。 

 1から4の順は相手ショット(出球)の鋭さの逆順になっている。

 1が得意なのは、ロジャー・フェデラー選手(ATPランキング2位)、

 4が得意なのが、アンディ・マレー選手(ATPランキング19位)である。

 

3. 付録;

以上の観点から、

ネットダッシュする選手はロブ球に対してスマッシュが出来なければならない。

フォアハンド・スマッシュだけでなく、ジャンプしながら行うバックハンド・スマッシュも出来なければならない。そして、ジャンピング・バックハンド・スマッシュの後、着地した時にはネット側に体が向いている必要がある。すなわち、回転バックハンド・スマッシュを行う練習をしておかなければならない。

回転バックハンド・スマッシュはインパクトするまでの体のひねりの流れをインパクト後まで延長するのであるが、インパクトの瞬間のボールからの反力を利用してクルッと上体を廻すことがこつである。

これが得意なのがラファエル・ナダル選手(ATPランキング1位)である。

(私もよく練修して、これが得意であった:自画自賛です。)


※注記;ATPランキングは2018年1月15日時点のものである。



          『諸君の健闘を祈る』

        目賀見勝利より第二の錦織圭たちへ

           2018年1月20日

         

参考文献;

 孫子の兵法  安藤 亮著 日本文芸社 昭和55年8月20日 発行

 

 


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