位が上がる
チョコをなんでも出せる美香のスキルは”創造”だった………え?チョコだけ創造してたの?
聖剣とかスキルとか魔法とか作ったりしてしまうマジヤバなスキルでチョコだけ作ってたの?
いやいや、原材料とか無視していきなり完成品作るのはマジヤバかもしれないけどなんでチョコ。
「是非とも研究対象にしたいスキルですね~」
お前神官じゃねえのかよ!
「いやぁ、こんな田舎で暮らしてると希少なスキルを見るのだけが生きがいでして」
まだ若いのに老人みたいな事言ってんな。
「空間どころか創造だなんて文献にも載ってないよ!学者が聞いたら発狂して集ってくるだろうね」
まあ未知への好奇心は誰よりもあるだろうな。
日本でも実は魔法が使えますってなったら凄いことになるだろう。
……いや、何年かは相手にされず自称魔法研究科とかが解説したりするかな。
それはともかく誘拐も辞さないヤカラもでてくるだろう。気をつけねば。
「私も研究者になりたかったんですけどね~。色々あって協会で職員やってます」
ん?職員?神官じゃねーの?
「協会にも神官や巫女、職員や司祭など色々いますよ~。ミナミ村は職員しかいません。あ、祭り事はきちんとした神官を派遣してますのでご安心を」
……本当に派遣企業みたいだな。実務一辺倒で質素倹約ってこういう事か。
本部はたわわで支部はほっそり……いかんいやな妄想をしてしまった。
「まあ報告はしないでおきますよ。こっちにも被害出そうですしね。あなた方も使用を控えたり別のスキルだと誤魔化したりするといいですよ」
そうだな、忠告には素直に従うことにした。
「……んじゃあ次の人~~。手のひらを触れて~、ベルトつけて~」
「貴方は鑑定ですね~。物の善し悪しがわかる良いスキルですよ~」
鑑定と言われたのは美紗だ。美紗……食べられませんって鑑定だったんだな。
え?良し悪しって食べれるか食べれないかって事!?
それ鑑定じゃなくて食品鑑定じゃね??
「いやいや、鑑定持ちだからって最初から全部わかるわけじゃないんだよ。ある時急にわかったりするんだ。このことを位が上がるって言うんだけどね」
位が上がる。lvアップ的な感じだろうか。
スキル自体にlvがあるのか本人の素質にlvがあるのか。
「だからまあ使ってたり生活してれば徐々にわかってくるよ」
職員なのに適当だなぁ。
「長年研究していても解らないことも多くてね、普通に生活してても凄くわかってたり毎日使用してる人が殆どわからなかったりするんだよ」
へぇ……位が上がるのに使用回数が重要だったりしないのか。
「鑑定はわかる種類によって色々な仕事につけるから重宝するよ。運がいいね」
そりゃ良し悪しがわかれば良いものを買い取りして悪いものを拒否できるしな。
価値そのものを分からないと意味がないがその中の善し悪しがわかるってのは結構使える。
……まあ。俺達はそれ以前に文字も言葉もわからんけどね^^。




