胡蝶の夢
夢を見ていると思っていたら夢を見ている人の夢だった
何を言っているのかわからねえと思うが俺もわからねえ
それが”胡蝶の夢”
美紗も不思議な力が使えるようになったらしい。
「食べられませんってアレだな。微妙だな」
「まあ普通食べられる物しか喰わないしな」
「チョコが無限に出るとかと比べるとな」
たしかに食べられないからなんだって話だけどな。
保存が悪い物食う時に役立つか?
あ、でも魚釣ったり果物取る時に食えるのがわかるのか。
米とか無くなったらチョコ意外食べ物無くなるもんな。
そんな事を話すとなるほどなと納得したらしい。
「それよりもいよいよ”何か”が起きてるのは間違いなさそうだな」
「異能力って奴っすかね?それかスキルとか魔法とか」
「能力バトルするなら即死するなコレ。戦闘系がないぞ?」
「火を出したり雷出したりとか無いのかね?」
「”日本刀を自在に使えるスキル”とかかもよ?」
「博物館いかねーとじゃん」
「”戦闘機を乗りこなすスキル”」
「空軍入らないとじゃん」
「”蜂蜜を美味しくするスキル”」
「養蜂しないとじゃん」
「てか作るじゃなくて美味しくするってなんぞ」
でも確かに化物が襲ってきてるのにチョコ出してる場合じゃないよな。
せめてチョコレートになっちゃえが使えれば逆に無敵になれるのに。
……毒入りチョコとかアルコールチョコとかなら使えるか?
後は溶かしたチョコぶっかけるとか。
【………ババババババババババッ……】
ババアではなく外の音だ。
ヘリが飛んだみたいだな。そういや雨で飛ばなかったんだっけか。
富士の方へ言ったか。
上からなら周りも見えるしなんか見つけてくれるといいな。
「これで色々とわかってくるな」
「日本か異世界か。それとも誰かの夢の中か」
「夢の中って事あるんすか?」
「チョコが出せるまでは俺の中では”夢の中”説が一番高かったんだけどな」
「なんで?ポンポン出せるなら夢の方があってるんじゃね?」
「本人も知らない裏面がちょっとな。まあ”そいつ”が”全てのチョコを食べて覚えてる”からこそチョコ限定って可能性もあるけど」
「味はともかく裏面だよな。まあそれっぽく適当に書かれててもわからんだろ」
考えてても仕方ないか。
これで無理して外を調べる必要が無くなった事だし予定を詰めないとな。
戻ってくれば援軍が来るか何か見つかったか進展が有るだろう。
だがまずは……。
「飯にすっか」「だよな」
「はらへった~」
「他の卵は使えるんだろ?オムライス作ってもらおうぜ」
「俺親子丼がいいな」
”食べられません”の卵は捨てて普通の卵料理を堪能するのだった。




