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現状確認

すっげえ大きい地震が起きた!



部室にたどり着いた俺はドアを開けて中を見る。



この部室は生活向上委員会という二階堂にかいどうれんが作った部活動の部室だ。


部活なのに委員会というユーモアがある(と思ってる)


名前だが活動内容は料理キャンプ自転車レースととりあえずやりたいことをやって生活を充実しようという部活なのだ(たてまえ)。


本当は学校で好き勝手遊ぼうという部活動だったりする。



「まだ誰も帰ってきてないか」


地震によって散乱したお菓子や缶を無視して窓から周りを見る。


屋台の1店舗が燃えていたが消火活動が行われているようだ。


後は大丈夫そうだなと思い次に取るべき行動を考える。



ガス点検等の安全確保、余震対策にグラウンドに全員集めて、保健室の人や機材の誘導かな。


電気がまだきてないってことは放送で集めるのは出来なそうか…


うちの学校は耐震強度高いから中にいても大丈夫だとは思うが、

椅子などが揺れて身体にぶつかる可能性もあるしな。


散乱していた物からノートのページをちぎり”グラウンド集合を呼びかけろ”と書いて部室前のドアに貼り付ける。



んじゃ行動開始しますかね。って思ったところで1人の男性が声をかけてきた。


「アニキ、すげえ揺れたっすね!まじびびったっす!」


こいつは一つ下、2年の田中健児たなかけんじ。弟みたいなもんだ。


「とりあえず食いもんくれ、呼びかけしてグラウンドに全員集めるぞ」


「ういっす」



健児が買ってきたビニール袋を受け取って、中を見る。



たこ焼きが…………ない!


美味すぎる棒のたこ焼き味しかない!



どうやら田中は出店じゃなくてお菓子の所を回っていたようだ。


くそぅ…美味すぎる棒テリヤキ味をやけ食いする。ココでたこ焼き味で妥協してはいけない!!!


お菓子を貪り喰いながら部室棟から連絡橋を通って新校舎に向かい、そこでもグラウンドへの避難を呼びかける。



「おまえらー、もっかいでかい地震くるかもだから、片付けの前にグラウンド行くぞー」


「あ、ニカイドー」


「二階堂君、生徒会長がさっき呼びかけてましたよ」


「ほーか」




まああいつなら同じこと考えるか、生徒会長だしな。


自主的な避難訓練もやっている変態だからな。




そうして俺たちは買い出しにいった仲間達と合流しながらグラウンドへと向かった。



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