表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/11

ブロローグ

えー、それはある晴れた日のことでした。

まあ何ていうかね、ダンプに突っ込まれたんですよ。

生まれてこのかた、そんな経験はなかったもんで、気づいたときにはあっさりあの世行きでしたよね。

その事故ったら誰が悪いって言ったらメーカーが不正をやらかして内部エラーがどうのこうのって。賠償が保険屋がうんたらって話になってたらしいんですけど、まあ誰も死ななくて良かったじゃないの。

ダンプの運ちゃんは見た目は茶髪で不自然に日焼けなんかしてたけど、奥さんに電話してたときなんか泣いてた。

俺、やっちまったよ。いざって時はマサルを宜しくな、だってさ。

泣かせるじゃないか。まだ小さい赤ちゃんだろうねー。なんて字を書くのかわからないけど、魔猿とか待去とか変な字じゃないと思うんだよね。

家族愛ってやつなんだろうね。グッと来るものがあるよね。

ああ、突っ込まれた方の運転手さんはね、流石この道30年のベテランでしたよ。乗客の安否確認、安全確保をしっかりして、爆発が起きる前に全員、そうそう、うずくまってるダンプの運ちゃんまで担いで避難させたんだもん、あのバス会社はきっと安泰だろうさ。

あ、申し遅れました。もう大破しちゃったんですけど、私、バスです。

もし生まれ変わったら、ロールスロイスになりたいなーなんて、あ、では今日はこのへんで

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ