愛と正義と憎しみと
いつからか、女の人を好きになる気持ちがでてきた。ただなんとなく女の人乳房や足やスカートの中を見たくなった。
小学生の頃ある子の乳房を触った。柔らかく、心臓の鼓動がなる。顔が赤くなる。更に鼓動が早くなる。
自慰行為を覚えた。初めての快感だった。虜になってしまったのだ。
いつの日か腕に傷がつていた。なぜなのはわからない。だけど、とても深い傷だ。痛くもなく、だけど皮膚と皮膚の間から赤黒い血液が流れる。それを見ると微笑む少年がいた。
愛する人を見つけた。愛してくれた、そう思った。だがいつのまに僕の手を握ってくれなくなっていた。そうして、耳で囁く。お前は人形だと。誰かが囁く。
いろんな人と喋るようになった。気にしなくなった。その時ふと目の前に女の人がいた。その人はなぜか僕の手をギュッと握ってくれた。暖かいとても、暖かい。だけど、泣いている。囁いた。なんで泣いているのと、首を横に振って次は抱きしめてくれた、強く。とても暖かい。
誰かが囁いた。お前は誰だと。
いつの日かまわりに人はいなくなってた。誰も。見つけてもすぐに砂になってしまう。叫んだんだ、いや、泣き叫んだ、憎しみと愛と正義が私の中で暴れだした。