間違って採れたギガンティア
池修は1996年に間違って
ギガンテアを二頭採った。
もちろんネキははじめて、同定さえできない。
N氏に見せたところオニホソコバネカミキリ。
カミキリ屋では「ギガン」という愛称で呼ばれていた。
ギガン採集の4年前
池修は突然変異して昆虫採集に興味を持った。
それもいきなり甲虫に。
甲虫採集に網が必要だとさえ思ってもいなかった。
そして
虫屋がカミキリ虫といってみせてくれたが、
あまりの小さい個体なので興味はわかなかった。
それが後年カミキリに系統していくと
むしろ小さい個体に興味がいくんですね。
幼稚園の頃に魅了した宝石があった。
つまり年長の人が見せてくれた甲虫である。
タマムシやアオカナブンのあの輝き。
そしてカブト、クワガタはいるところには多数いたが
カミキリ虫は稀にしかみたことがなかった。
中年になっても
幼児期のそのかなわぬ思いが潜んでいたのですね。
タマムシ、アオカナブン、大型カミキリをみたいと思った。
採集はじめた2年間は試行錯誤の連続だった。
今のようにネット情報もない、
まさか虫の会があって
先輩に教わる方法が常道とも知らず、
本を頼りに歩いてみた。
3年目あたりからだろう、
念願のアオカナブン、ヤマトタマムシを採集して、
だんだんにルリボシカミキリに興味を持ち出した。
カミキリに傾倒していった。
そしてなぜか自分をアピールしたいと思った。
埼玉県の秩父市大滝中津川だけで採集してみようと思った。
毎週通った。
まだこの地域は調査不足だったことに魅力を感じた。
中津川に通って2年目
パキタが乱舞するノリウツギを見つけて、
池修はそれを偉大なるノリウツギ
「グレイトノリウツギ」と名付けて
誉めまくりました。
おそろしいくらいにパキタが襲来して
他のめずらしいハナカミキリも採れた。
1996年8月10日
念願だったオオアオカミキリが採れた。
それがうれしくてたまらなかった。
ネキ(ギガンテア)が二頭
ノリウツギの小枝にぶら下がっていた。