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200文字小説集

このネクタイは彼に似合うわ(200文字小説)

作者: 日下部良介

このネクタイ素敵…

素材もいいわ。

きっと彼に似合うわね。


その夜、早速彼の部屋に行った。


買ってきたネクタイを彼の首に巻く。

そして締める…

彼の顔が苦痛に歪む。


「よくも浮気したわね!」

「待ってくれ! 俺じゃない。 君に二股かけたのは双子の兄貴なんだ」

「な~んだ! あなたも双子なの? 私も双子の妹に頼まれたのよ。彼を殺してって」

「俺は絶対、二股なんか書けないから殺さないでくれ」

「本当? だったら、私と付き合いなさい」


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― 新着の感想 ―
[一言] 最後はまさかの急展開でしたね。 修羅場だと思って読んでいたので、ここで「別れ」ではなく「出会い」が生まれるとは。 もしかして姉は最初から弟を狙っていたのでしょうか。 うーむ、日下部さん…
[一言]  ん? 彼も彼女も双子?  で、彼のお兄さんが彼女の妹と誰か別の女の子と二股をかけた。と、そして、その事に気が付いた彼女の妹は悔しくて、お姉さんの彼女に彼を殺してくれ、って頼んだ。で、彼女が…
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