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ステラ・ライト  作者: しがみ
幕開け
20/21

砲撃

「さてと……遊ぶ暇すら、くれないみたいね、ルクス」


ソレルが優雅に扇を仰ぎながら言う。


「分かってるよ、ソレル……でもさ。ソレルはどっちかっていうと支援型だよね?2体同時なんて――不可能に近くない?」


「ふふ、それでも“あれ”があるじゃない。全部、段取り通りよ」


まるで演劇の幕が上がるのを待っていたかのように、ソレルは意味深な笑みを浮かべる。


「と、とりあえず時間を稼げばいいんだね!? 分かった!!」


――《ライトニング・イリュージョン》

――《ロスト・チェンジ・ラプソディ》


ルクスとソレル、それぞれの特性が光を放ち、2体のダスターの動きを強引に封じ込める。


「ソレル! これ、長くは保てないよ! 押し返されてる…っ!」


ルクスの声には焦りが滲む。目の前の巨躯は、確実に支配力を取り戻しつつあった。


「まだ……耐えるの。あと少しだけ……」


ソレルの言葉は、どこまでも冷静で、揺らぎがない。


「って言ってもぉぉぉ!! もう本当に限界なんだけどっ!!」


 


光の結界が、一瞬にして崩れ落ちる。

抑えきれなくなったダスターの拳が、ルクス目がけて迫っていた。


 


「し、しまっ――」


 


(間に合わない――!)


 


「やっとね。……頼んだわよ、“教官”」


その一言は、最初から仕組まれていた合図だった。

 


「おう、やっと俺の出番か……じゃなくて!」


響き渡る声は、母艦レグルスの通信ではなく、生の声だった。


全武装展開フルチェンジ――ステラ・シップ《レグルス》搭載・対ダスター用奥義」


教官が宇宙に降り立ち、両腕を広げる。


「――《《シューティング・エンド》》!!!」


砲撃と光の雨が、空間ごと穿つ。


星すらも貫かんとするその光が、2体同時に襲いかかるダスターたちを包み、彼らの動きを止め――


次の瞬間、衝撃と共に、闇はすべてを抱えて崩れ落ちた。


激アツ展開

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