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ステラ・ライト  作者: しがみ
幕開け
17/21

一心同体

「よし!!ルクス、やったぞ!!」


イリスは、突如訪れた静寂を打ち消すかのように、大声で叫んだ。


「なんとか…ね。でも……まだ終わってないよ。ここからが“本番”なんだよ!!」


ルクスは強くアストラル=レイを握りしめ、覚悟を新たにする。


「そうだったな……よっしゃ! さっさとソレルのとこにキラッと参上して、助太刀してやろうぜ!!」


イリスが腕を掲げて勢いをつける。


「「えいえいおー!!」」


互いに喝を入れ直した二人は、決意と共にソレルが待つ方へと飛翔する。


 


――


その頃、ソレルはたった一人で、巨大なダスター2体と対峙していた。


「はぁ……ちょっと厄介ねぇ……」


ため息交じりに言うその声には、疲労ではなく“面倒”といった響きがある。

だがその立ち姿は優雅なまま、舞うように宙を滑っていた。


「 迫撃を

  耐えてみせろと

  言うのなら

  それすら糧と

  するだけだった」


詠い終わると同時に、片方のダスターが人の何倍もある拳を振りかぶり、ソレルへと振り下ろす


だが刹那。


「――《カウンター・インパクト》」


その瞬間、逆にダスターの巨大な腕が吹き飛んだ。


「ふふ……あら? あっちは終わったようねぇ」


通信越しに感じ取ったのか、ソレルは静かに笑い、スカートの裾をなびかせながら後退する。


だがその目は冷静だった。


吹き飛んだはずのダスターの腕が、ドロドロと再生を始めている。


「やっぱりねぇ……再生するの、わかってたけど」


ソレルは扇子をゆっくりと開く。


そして――


「だって……“2体で1体”なんだもの」


えいえいおーしてるルクス達を想像して非常にニコニコしています。

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