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ステラ・ライト  作者: しがみ
幕開け
11/21

作戦

本来なら、接敵まであと一週間はあったはずだった。

だがダスターたちは、こちらの予測を上回る速度と軌道で接近してきている――


この《レグルス》を守れるのは、俺たちしかいない。


「――というわけで、作戦会議ってやつだ。鉄板ネタだな」


「てっぱん? なんだそれ、焼きそばでも作るのか?」


イリスが小首を傾げる。


「……明らかに違うでしょ。イリス。ていうか、教官……時間、ないんじゃないの……?」


ミラがいつも通り、眠たげにぼそりと突っ込んでくる。


「こほんっ! はいはい、それより話を戻しましょう、教官!」


ルクスが咳払いして場を仕切る。


「まずはダスターの数と配置状況を確認しましょう!」


「そうねぇ……データによれば、小型のダスターが約50体。そして……今回の“中核”と思われる中型が2体。中型は、前回と同じならかなりの硬さと火力を持ってるはずよ」


ソレルが紅茶を手に、優雅に状況を告げた。


「ふむ……この4人で相手するには、正直厳しい構成だ。特に、完全な近接型がイリスだけってのは気になるな。数で押されれば、特攻は自殺行為に近い」


「だったら、私が行きます!」


ルクスが即座に名乗り出る。


「私の《ライトニング・イリュージョン》なら、視界を遮って混乱を起こせます。接近戦も……まぁまぁ自信あります!」


「よし……じゃあ、ルクスとイリスで小型の掃討。中に入り込んで殲滅してくれ」


「了解ッ!」


「りょーかいっ!」


「……そしてソレル、お前は中型ダスターの引きつけと牽制を頼む。相手の動きと力の分散を図ってほしい」


「ふふ……2体を相手にするなんて、なかなか過酷な依頼ね。けれど――

私も、唄いたい詩がたくさんあるの。……そのためなら、喜んで引き受けるわ」


「最後に、ミラ。干渉でルクスたちの援護を頼む。特に、持続性のあるバフや妨害を」


「……問題ない。展開済みの術式もいくつかあるし……必要なら、範囲干渉も可能……」


全員の役割は決まった。

早すぎる敵の接近に、驚く暇も、怯える余裕もなかった。

けれど、止まる理由なんてどこにもない。


この空の果てに生きると決めたからには――


「……行くぞ、全員。これが、《レグルス》を守るための第一戦だ」


俺は、無限に広がる宇宙を背に、目の前の現実をしっかりと見据えた。

すいません、ほとんど2日サボった挙句まだダスター出ませんでした。次回は出します(仮)

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