三人の女帝

世界に君臨せんとするは三人の女王(クイーン)

“最初(ファースト・)の女(レディ)”は汚れを知らぬ“明けの明星”

“朝焼(かのじょ)”は女王として余りにも脆すぎた

“二番目(セカンド・)の女(レディ)”は燦々と燃え盛る“真昼の太陽”

“太陽(かのじょ)”の火柱は世界中を燃し尽くしてしまった

“最後(ラスト・)の女(レディ)”は見え隠れする“春の夜の朧月”

“満月(かのじょ)”はこの世に倦み疲れ遂には雲隠れしてしまった

この世界に支配者(クイーン)など要らない

真実(ほんとう)の幸(しあわせ)の為にはそれは必要ないのだ