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詩集;枯れた花

渡りに舟

作者: 歌川 詩季

 三途の川を渡るような、小舟をイメージしちゃいます。

 つんのめりになんとか耐えたけど

 足踏みにもう うんざりし尽くした

 すいすいと進む水先案内人を

 誰か斡旋(あっせん)してくれねえかな


 なんとも間が悪いのひとことで

 かたづけられたらおしまいだろう

 どんくさいわけでもない

 それなりに汗水たらしてるってのに


 おっと こいつは渡りに舟か

 乗りそびれたら 次は何時(いつ)やら

 虫喰いのひどい時刻表から 焦りがちらついてるよ

 なんと こいつは渡りに舟か…と思いきや

 乗ったはとんだぼろ舟だった!


 好機とみるやのあさましさが (たた)っちまうのも

 よくあること よくあること



 不意打ちは心臓に悪いけど

 肩透かしにも 心を折られてきた

 ひょいひょいと渡る八(そう)跳びだとかを

 ちゃんと習得しておきゃよかった


 どうにも間が悪いの一笑に

 ふしてくれるならそれで済もうが

 しゃらくさいこと言うなら

 それなりに(ひざ)すりむいてるってんだ


 おっと こいつは渡りに舟か

 乗り過ごしたら 此処(ここ)何処(どこ)やら

 虫喰いの進む路線図からも 不安がのぞきこむよ

 なんと こいつは渡りに舟か…と思わせて

 乗ったはまさに泥舟だった!


 のがしてなるかの前がかりが 裏目にでるのも

 さもありなん さもありなん

「昔話」の影響ですかね。

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