87話 冒険者ギルドで話、採取が冒険者の仕事
OFUSE始めました。
https://ofuse.me/rukea
ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。
https://rukeanote.hatenablog.com/
さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。
https://twitter.com/rukeanote
12月22日金曜日、暇だなあ、ああ暇だ。何もしないのがこんなに暇だとは。迷宮に潜りたいよう。でも休みって言ってしまったからなあ。俺だけで潜るのは違う気がするしなんだかなあ。
奴隷組はリシャール以外は完全に吹っ切れた。後はリシャールだけだ。イベントを踏まないといけないんだろうけど、まだ踏んでない模様。フラグは立っていると思うんだけどなあ。何をしないといけないんだろうか。
外壁の修理も見に行ったし、各門のギルドにも顔を出したし、今日やることは中央の冒険者ギルドにでも行こうかなと思ってます。何するって暇つぶしですよ。
冒険者ギルドも暇してるでしょう。知らんけど。何か情報が落ちていないかの確認ですよ。支部は皆忙しそうにしてたから本部に来たんだよ。どの支部も忙しそうにしてたんだよなあ。
忙しそうにしているところには話しかけづらいじゃんね。札を取って待つにしても仕事の邪魔をしたらいかん気がするからな。
その点、中央のギルドって暇してそうなイメージだし、暇つぶしにどうかなって思ってきました。案の定暇してますね。まあ基本登録とパーティーの勧誘だけだしね。依頼の受付なんかもやってるけど。
「すみません。暇してるので、相手をお願いします」
「おう、暇人か。どうした?」
「ちょっと休みにしたんですがね。暇なんですよ」
「あー、バトルマニアかなんかか? 戦ってばっかりだったな?」
「そうですね。迷宮に潜ってばっかりだったです。でもパーティーメンバーが戦争病に掛かりましてね。暫く休みにしたんですよ」
「あー、戦争病な。あれはすぐ治る奴とそうで無い奴、一生治らん奴といるからな。魔物相手は平気そうか?」
「そうですね。平気そうでした」
「そんなら治るな。魔物も無理になる奴が治らねえことが多い。魔物が大丈夫なら治るだろ」
「ですか。で、俺は暇になったんですよ」
「バトルマニアは暇の潰し方も知らねえのか。まあそうだろうなあ。戦いが生きがいになっちまってるんだろうからなあ。酒場で飲んどけよ。そうすりゃあ暇も潰れんぞ」
「もうそれはやった後なんですよ。楽しかったですけど、そればっかりってのもなんか違う気がしましてね。何かないかと思ってここまで来たって感じですよ」
すでに飲みは4つの支部でやった。楽しかったが、なんか違う気がした。冒険者同士、いろいろと語らう事も有ったけど、基本は探索者なんだ。聞き専になっていた。
「ここでもやることはねえだろうなあ。バトルマニアは一番質の悪い病気だ。早死にもするし全くいいことが無いんだからよ。休みの時は休むってのが普通なんだ」
「と言いましてもね。中々いい暇つぶしが無いんですよ。何か知りませんか?」
「戦争参加者ってことは金は持ってるんだろ? なら飲むか女を抱くかだろ。別に男でも良いが、その気が無いと何ともならんだろうからな。裏街にでも行っとけよ」
「裏街も行った後なんですよ。まあ良かったですけど。でも毎日行く場所じゃ無いじゃないですか。どっちかって言えば戦った後に行く場所って感じじゃないですか」
「あー、お前さんは根っからのバトルマニアなんだな。そう言う奴の暇の潰し方ってのは無いってのが決まってるんだよ。戦ってるときが唯一の癒しの時だからな。暇を潰せねえなら東門で戦ってたらどうだ?」
「何故に東門なんですか?」
「戦後だろ? 縄張り争いが起こってるはずだからな。冒険者同士でも殺し合いをするんだぜ? 馬鹿みたいだろ? 国が違うだけだってのによ。ハンターは殺し合わねえが冒険者は殺し合うんだ。それに参加したらどうだ?」
「うーん。あんまり魅力的には映らないですねえ。それならアリの巣に潜っていた方が好みです」
「そうかい。まあ殺し合いを推奨するわけじゃねえからな。何で殺し合いをするのかねえ。同じ冒険者だってのによ」
「冒険者ギルドって国が関係してましたっけ?」
「国も金を出しているが、基本的には他のギルドと一緒だよ。不干渉だ。冒険者が減りすぎてもいけないから国がある程度金を出しているのは出しているがな。魔物災害を減らすにはどうしても兵士だけじゃあ足りないからな」
「まあ、皆兵士とするには金が掛かりすぎるのと、教育が行き届かないからって感じですかね」
「端的に言えば、管理が面倒だって所だろうな。冒険者は自由人が多いからな。規律で縛られる兵士には合わん奴らが沢山いる。そんな奴らのよりどころが冒険者って感じだからな」
「まあ、荒くれ者って感じですし、ハンターになりたいって訳では無いんですよね。なんでなんでしょうか?」
「そこまでは知らねえな。対人戦をやりたきゃハンターになるんだろうがな。ただなあ。ハンターは死亡率がな。冒険者に比べて高いからな。それを敬遠するのに縄張り争いはするんだから矛盾しているとは思うがな」
「その辺は全然わからない所なんですよね。……そもそも冒険者の仕事って採取がメインだと聞いたんですが? 本当なんですか?」
「本当だぞ? 基本的には魔物相手よりも採取の方が儲かるんだからよ。戦う事しか考えてない奴らが多すぎるだけなんだがな。昔は冒険者って言ったら採取だったんだからな」
「昔って大帝国時代ですか?」
「そうだ。そのころの冒険者は基本が採取で討伐は二の次だったんだ。ハンター志望の奴らが多かったかな。戦い一本で食っていこうとやってたのは」
「ドワーフですもんね。その時代から生きてますか」
「200年前だからな。貴族が割れて5つの国になったのは。少しは混乱したが、まあそんなにだったな。冒険者の仕事は変わらんと思ってたんだがなあ」
「それが結構変わったと。なんでなんでしょうか?」
「冒険者が減ったからだな。その代わり兵士が増えた。兵士になるような真面目な奴らの方が採取に向いてるんだよな。今の荒くれ者どもは採取を覚えようともしねえ」
「採取で稼ぐのとゴブリン50匹とどっちが儲かりますか?」
「採取だな。高い素材は高いんだぞ? この近辺でしか採れないものだってあるんだ。何でか知らねえけどな。そう言うのがあるから別の場所に輸出するんだ。それが結構な稼ぎになる」
「ここだと……酸耐性の薬草か何かがあるんですか?」
「そうだ。酸耐性を糸や布に付与するための薬草がある。それが結構な値段になる。一束でゴブリン30匹分はあるんじゃないか? 採る奴は5束くらいは1日で採るからな」
「そんなに採取が儲かるなんて知りませんでしたね。まあ迷宮に潜っていた方が儲かるんですけど」
「そりゃアリの巣に潜っている奴らの話だな。しかも中層以降の話だ。上層で燻っている奴らなら採取の冒険者の方が儲かる可能性もあるんだぞ?」
「冒険者の仕事って採取なんですねえ。皆間違えてるって訳ですか」
「そうだな。採取が出来りゃあもっと冒険者の暮らしも楽になるのによ。まあお前に言ってもしょうがないけどな。お前は迷宮で稼いでいるんだろ?」
「そうですね。食うには困らないほどには稼げてますね。冒険者でも討伐で稼げるとは思いますが」
「魔物が見つけられればそれでいいんだ。見つからん時もあるだろう? そういう時に潰しが利くのが採取ってもんだ。採取物は基本的に何処にでもあるからな。魔物も居なくならねえが」
「魔物も大概不思議ですよね。なんでか湧いて出てくるんですから」
「その辺も研究者が研究しているが、解らねえって話だがな。まあ仕方ねえさ。……暇つぶしにはなったか?」
「十分なりました。ありがとうございます」
「まあ、本部の方に仕事が来るってことは面倒ごとだからな。本部は暇な方が良いんだ」
そんな訳で、冒険者ギルドの本部で話をしました。冒険者の仕事は採取か。俺には合わないな。戦っている方がいい。そう思った。
まあ暇つぶしにはなったかな。大帝国時代かあ。平和な時代が良かったなあ。こんな乱世に産まれたくなかったような、産まれてよかったようなだ。どっちだろうなあ。
まあ、どっちにしても迷宮に潜っていたような気はするけど。この職業ならな。迷宮に潜れ、戦えって職業だしなあ。まったく、度し難い職業ですよ。
新年祭までもう少しだ。出るのは何時にしようかな。親には言ってあるけど、詳しい日取りまでは決めてないからなあ。年明け早々にって言っただけだし。まあ2日に出るよとは言わないけど。




