74話 神官狩りつくし、次は魔法使い、流石に解散しない模様
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さて、野戦の最中です、どーもどーも。神官狩りも終わったかなあ。300人近くは倒したんじゃない? 日魔法がどうなってるのかは戦後のお楽しみで。
ぼろぼろの外壁を歩き回って神官は狩りつくしたと思うんだ。夜になって神官がいないことに震えるがよい。明日からは死線をくぐって貰う事になるぞ。
じゃあ次は魔法使い狩りですよ。土魔法以外も欲しかったんだ。さあスキルをください。ステータスはアントでいいのでスキルを置いて行くように。
「アルーヴ アネモス! アルーヴ アネモス! アルーヴ アネモス!」
それっぽいのを見つけ次第狩って行く。多分間違えることもあると思うけど。……味方とじゃなくて、違う兵種とか。流石に乱戦の所には攻撃できない。
フレンドリーファイア無効機能が無いからな。ゲームの様な世界だけど、一応現実だし。誤射はしない様にしないとね。おっと居た居た。逃がさんぞ。
「アルーヴ アネモス! アルーヴ アネモス! アルーヴ アネモス!」
何の魔法を持っているかなあ。個人的には金魔法が好き。雷かっこいい。ただそれだけの理由だ。威力はどれもMP次第だから。
砲弾とか物理に強いのは土属性なんだけどね。錬金砲とかは何が良いのか解らんからな。撃った時の属性に因るとしか。魔道砲よりも意味が解らんからね。錬金砲は。
何で曲射なのかも解らんのだよなあ。教えてくれよ、錬金術に詳しい人。ひたすらにまっすぐ飛びそうな見た目なんだよなあ。エネルギーの塊のような感じなんだよ。
「アルーヴ アネモス! アルーヴ アネモス! アルーヴ アネモス!」
しかしこの戦争、戦術も何もあったもんじゃないな。基本的に何処も彼処も乱戦模様だ。流石に3列目ぐらいまでで済んでるけど、徴兵兵も戦闘に加わってるんだよなあ。
兵站要員にしとけばいいのに。かさましかと思ったら戦力だったでござる。で、割と見てると農民強い。農民って解るのは鍬を持ってるからだな。一目でわかる。
「アルーヴ アネモス! アルーヴ アネモス! アルーヴ アネモス!」
それに比べて魔法使いの分かりにくいこと。魔法を使ってくれればピンポイントで狙えるんだけど、皆同じことやってるからなあ。
外壁の上にいる魔法使いたちが積極的に敵魔法使いを倒している。まあこっちに魔法を撃ってこられても面倒だし、残念ながら当然なんだけど。
「アルーヴ アネモス! アルーヴ アネモス! アルーヴ アネモス!」
金属鎧も何のその。MPを込めた上からの一撃、耐えられるものなら耐えてみてくれ。しかし、鎧は土魔法の耐性が高いからなあ。鎧を貫通させないといけないからMPを使う使う。
この世界には、魔法使いは金属鎧を着てはいけないって縛りが無いからな。普通に金属鎧を着てるよ。そうなると本当に区別が付かんのだよな。もっと解りやすくしとけよな。
「アルーヴ アネモス! アルーヴ アネモス! アルーヴ アネモス!」
そうそう、多分グレンとリシャールが吹っ切れたんだと思う。右翼が前線を押し上げている。漸く主人公の葛藤の時間が終わったようです。これからは主人公のターン。
強敵が現れるまでがデフォとか言わないの。今回は流石に余裕で勝たせてくれよ。初めてのイベント……はマスターアントで済ませたか。2回目のイベントはさっくり風味でお願いします。
「アルーヴ アネモス! アルーヴ アネモス! アルーヴ アネモス!」
しかし、この調子でも3日もかかるんだろうか。割といい感じで兵力を減らせてると思うんだけど。農民兵は最後には逃げるだろうし。
正規兵をどれだけ減らせるかだよなあ。それは前線にいる人たちに頑張って貰うとしてだ。……あ、捕虜として捕まったやつがいる。ありゃハンターだな。
「アルーヴ アネモス! アルーヴ アネモス! アルーヴ アネモス!」
多分適度な所で離脱したり、捕虜になったりで戦線を離れてるんだろうなあ。うまいやり方だよな。兵士も投降したものまでは殺さないみたいだし。……何より合法的に後に下がれるからな。
こっちにも投降してきてる奴らも居るし、……ノルマを熟して離脱するものも居る。その辺ハンターは強かだよ。金にならないことは基本しない。
「アルーヴ アネモス! アルーヴ アネモス! アルーヴ アネモス!」
外壁の上にいる魔法使いたちはボーナスまで狙ってるな。前線で死線をくぐる必要が無くなったから、貰えるものは全て欲しくなったんだろう。貰える可能性があるなら働いとこう。そんな感じだろう。
魔法薬も只だしな。合法的に魔法薬を使い放題で魔法が撃てるんだから。ここぞとばかりにスキルのレベル上げをしているに違いない。
「アルーヴ アネモス! アルーヴ アネモス! アルーヴ アネモス!」
貰えるものは貰っておこうの精神だよな。それは大事だと思うよ。魔法薬の材料を知らんけど、割といい値段するみたいだしね。
材料は北の森にもあるそうなんだがなあ。他の草と魔力草の区別が付かんのだよな。勉強している奴は区別が付くんだろうけど、俺には解らん。
「アルーヴ アネモス! アルーヴ アネモス! アルーヴ アネモス!」
別に解らんでもいいけどね。困ってないし。多分薬草知識とかのスキルがあるんじゃないかな。種市に売ってる可能性もあるな。買わんけども。
今さら薬草採りもな。迷宮に潜ってた方が何倍も稼げる。ステータスもレベルも上がるし。薬草採りは冒険者の新人に任せよう。うん。
「アルーヴ アネモス! アルーヴ アネモス! アルーヴ アネモス!」
しかし、何処も割と優勢だなあ。まあ当然だけどな。迷宮がある方が有利に決まってるよなあ。レベルを上げられるのは外より迷宮だからな。兵士のレベルもこっちの方が高いでしょ。
相手国も迷宮で育成された兵士をこんな戦争に使わないと思うしな。自国の防衛に使ってるよなあ。だから多分あぶれ者か、少数派の派閥の貴族がやってることだと思うんだ。
「アルーヴ アネモス! アルーヴ アネモス! アルーヴ アネモス!」
貴族のわがままに付き合わされる兵士の身にもなってみろよな。前線にいない貴族さんよお。親衛隊か何か知らんけど、そいつらを殺してもいいんだが? 丸見えなんだよなあ。
指揮を取っている風にも見えないし、舌戦以降は何もしてないんだよなあ。無能が働いても邪魔なだけなんだけど、来る意味あったのか?
「アルーヴ アネモス! アルーヴ アネモス! アルーヴ アネモス!」
まあそれはこっちの指揮官にも言えることなんだけどな。指揮を取っている風には見えない。マジで見守っているだけ。優勢だからいいけどさ。隊列組ませるとか、予備の隊列と入れ替えるとかいろいろと指揮するところはあると思うんだけどなあ。
「アルーヴ アネモス! アルーヴ アネモス! アルーヴ アネモス!」
本当に戦争をしている兵士が不憫でならんな。下手をすれば死ぬし、下手をしなくてもHPが全損の危機なんだ。そういう兵士を見て思うよ。
本来ならここで、神官に回復してもらって前線復帰する予定の兵士が後で遊んでいるんだもんな。解ったか? すでに神官はいないのだよ。逃げた神官までは知らんけど、居たのは全部倒したはずだから。
「アルーヴ アネモス! アルーヴ アネモス! アルーヴ アネモス!」
追い打ちはしないでおいてあげよう。他の皆がしてるから。後方に範囲魔法をぶち込んでるよ。HPが無いだろうから余裕の貫通だなあ。確実に勝ちに行ってるな。
……なるほど、捕虜の周りに移動したか。それなら狙えないな。即席にしては正しい解答だ。死なない方法としては満点の解答だな。
「アルーヴ アネモス! アルーヴ アネモス! アルーヴ アネモス!」
こっちは神官が残っているから前線が崩れることは無いが、向こうさんは大分薄くなってきたなあ。敵左翼は完全に崩壊しているが。多分グレンとリシャールのせい。
何処で引くかを考え始める頃合いかな。貴族としての矜持があるのならそろそろ引いとけよな。こっちの右翼が絶好調なんで。撤退の指示も出すでしょ。出るよな?
「アルーヴ アネモス! アルーヴ アネモス! アルーヴ アネモス!」
マイケルとダニエルはPTSDとかになって無さそうなんだよなあ。周りに感化されているだけかもしれんけどね。周りのベテランハンターたちがポンポンと魔法を撃ち込んでるからな。
戦争がというより今日が終わったら少しケアを考えるか。俺? 俺はほら、混沌の神様が何かしたから。罪悪感は感じるけど、それだけって感じだしな。割と心に余裕がある。
「アルーヴ アネモス! アルーヴ アネモス! アルーヴ アネモス!」
多分心を病んでるのはリシャールだろうな。そう言うイベントだったんだよ。心を癒すにはどうしたらいいんだ? 時間か? 酒か? 酒は不味いか。何か声を掛けないといけないんだろうな。
俺のイベントじゃ無いんだけどなあ。なんて声を掛けるのが正解だろう。気にするなは駄目だよな。余計に気にしそう。
「アルーヴ アネモス! アルーヴ アネモス! アルーヴ アネモス!」
殺すってことは背負う事だからな。原罪の重さに押しつぶされない様にしないといけない。殺しは罪。悪を裁くためであろうと罪は罪だ。今回は悪ですら無いからな。
それを教えるのは教会がいいんだろうけど、宗教に染まり切るのも不味いんだよな。利用するくらいが丁度いい。はまり込むのは、信者になるのはちょっとね。
「アルーヴ アネモス! アルーヴ アネモス! アルーヴ アネモス!」
別に新興宗教とかカルト宗教では無いから別にいいんだけどな。でも宗教って受け入れるというよりも引き込まれる方が強いと思うんだ。勝手な考え方だけど。
悪い訳では無いし、金に汚い訳でもない……はず。中央は知らん。でも戦争には出てくるくらいには神官社会も何かあるんだろうと思う。その辺は深入り厳禁だよな。
「アルーヴ アネモス! アルーヴ アネモス! アルーヴ アネモス!」
教会には片足のつま先をちょびっと入れるくらいにしとかないとね。神官にはならない。教会にも属さない。聖印は貰いに行くけどね。
主人公次第では敵対することもあるだろうからなあ。どんなイベントを引っ提げてくるのか解らんからな。旧帝都の教会本部に襲撃イベントとか有ったら喜んで殴りこみに行くけどな。
「アルーヴ アネモス! アルーヴ アネモス! アルーヴ アネモス!」
主人公の通る道が正しいのだ。主人公の行いが正義なのだ。そんな事はいうつもりはない。でも腐敗しきってるだろうしなあ。宗教も根深いと思うんだよ。
「てっ撤退! 総員撤退!」
「深追いはするな! また明日にでも倒せばいい!」
おっと、追い打ちは無しですか。勿体ないですね。追い打ちが一番美味しいのに。まあ指示には従いますがね。別に人を殺したいわけでもないし。
さてと、明日があるような感じのことを言っていましたね。撤退といっても一時撤退なんだろうな。すぐそこで野営をするんだろうなあ。夜襲をしたい。超したい。
こっちもこのまま野営か? 流石にいったん家に帰るとか馬鹿なことは無いよな? 食料の供給は大丈夫だと思うし、このまま外壁上で寝るかあ。
「おう、ラズレイさんよ、大戦果だな」
「そうだな、神官も殺り切ったし。時間の問題かな」
「おいおい、色んな所に行ってるなとは思ったが神官を狩ってたのか。俺らよりもえげつねえことしやがるな」
「魔法使いも粗方狩り終わったがな。後は適当にぶっ放せばいいだけだな」
「それよりも右翼だよな。なんか在り得ねえくらい強いのが居たぞ」
「ああ、多分うちの奴隷です。職業はちょっと言えないんですが、やばいのが出ましてね」
「剣持ってたから剣聖とかか? でもやばいってなると剣神がでたか? そのくらいだよな」
「後は研究者が欲してる関連無しだな。流石に剣神は眉唾だろう?」
「そうですね。関連無しです。ちょっと性能がぶっ飛んでまして」
「関連無しか。あれは解らん奴とおかしい奴、強すぎる奴に色々と話があるが、どんな感じだった?」
「神様を疑うほどには強いですよ? あり得ないくらい強いです。俺も勝てないですね」
「マジかよ。アリの巣の30層の常連よりも強いのか。そりゃやべえな」
「だな。敵じゃなくて良かったぜ」
「ほんとそれ。敵に居たらやばすぎて戦争をやめたくなるくらい強いですから。名前が付いてから1か月と少しであれですからね」
「マジもんかよ。ラズレイでも早えってのによ。お前も1年くらいだったよな?」
「大体そんなもんです。1年と少しかな、そんな感じ」
「強い職業を貰った奴はそれはそれで悩みが多いらしいがな。ラズレイは大丈夫そうだが」
「驕る奴、いびる奴、孤独になる奴、強い奴ってのは何かしら抱えるもんだ。相談には乗ってやれよ」
「はい、そうする予定です。多分最初は悩みながら殺してたと思うから」
「人殺しが初めてか。終わったら何かうまいもんでも食わせてやれよ。ぱあっとやるんだ」
「忘れられねえからな。こればっかりは踏み固めた土台がしっかりとしてないと辛いもんだ。ラズレイは初めてじゃ無かったのか?」
「闇奴隷商を殺ったのが最初です。それ以降は殺ってないが、1回で慣れてしまったな」
「……慣れるもんでもねえけどな。割きりは大事だがよ」
「それよりも今日はここで泊まりか? 流石に敵を前に引き上げることは無いよな?」
「流石にな。今回は短い戦いになりそうだな。神官を殺るのは有効かもしれねえな。……飯を貰いに行こうぜ。パンと酒くらいだがな」
「まあ、そうなるでしょうね。行きましょうか。マイケル、ダニエル、行くよ」
やっぱり高所からの攻撃は正義ですね。相手側も全く対応できてなかった感じ。今まで誰もやらなかったんだろうなあ。気付いていた人たちは沢山居たみたいだけど。
さて、食料を貰ってきますか。向こうもぐっすり眠るんだろうなあ。夜襲くらいしてもいいのにな。温い戦争だなあ。まあ楽ができていいですがね。
明日も頑張りましょう。外壁の上で寝るのは少し辛いかもしれないけど、アリの巣で寝るのと一緒だろう。ぐっすり眠れるのかは知らんけど。




