4話 いきなり2層目、初めての成果は?
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さて、いきなり2層に行けるであろう階段があるわけなんだが、どうしよう。罠か? Eランク迷宮でいきなり罠はあるか? というか迷宮に罠ってあるんだろうか。……準備不足だな。聞いてないもんな。
降りてみるか? とりあえず降りてみてから考えるか……お? 横を通って行ったパーティーが居た。聞いてみよう。
「すみません。ちょっといいですか?」
「あ? なんだ?」
「これって2層への階段で合ってますか?」
「ああ、ルーキーか。そうだ。1層は無視していいぞ。どうせ戦ってみりゃ解るからな」
「? どういうことですか?」
「ラビットマンは逃げるだけだからな。だからルーキーのレベル上げは2層の方がいいぞ。HPが低くなってきて、時間が余ってるんだったら1層で狩りをするってのが効率がいいぞ。まあ、好きにすりゃあいいんだがな」
「そうなんですね。ありがとうございます」
「というかお前、パーティーはどうした?」
「俺はソロでやるつもりなんですが、駄目ですか?」
「探索者で生きていくんなら別にいいが、冒険者も兼任するんだったらパーティーを組んだ方が絶対にいいぞ。荷物持ちが居るか居ないかがカギだ。商人か運搬の職業持ってる奴を探さないときついぜ。まあ、後から探してもいいんだがな」
「ありがとうございます。とりあえず探索者で行く予定なのでこのままでレベルを上げます」
「そうか。まあ個人の好きにすりゃあいい。じゃあな」
さくさくと降りて行ったな。……パーティーは組めないんだよなあ。強欲のせいで。レベルが上がらないせいで。レベルが上がる職業の足を引っ張るしか無いからな。
ある程度強くなってからだよなあ。冒険者になるのかどうかってのもあるんだけど。レベルの種がカギなんだよ。レベルの種を一杯稼がないと。金で買うのは無理だろうからな。
多分、貴族様方がオークションで落とすからな。基本種はオークションで売られます。人気の無い種は買えるけど。スキルの種で要らん奴だな。俺は欲しいので買えるなら買ってもいいが。
じゃあ、とりあえず2層に行ってみようか。ワーキャットだったな。がっつりと稼がせて貰いましょうね。さて、降りてきました。……階段の周りはセーフゾーンとかになってそうだよなあ。
まあ、泊まり込みをする段階にならないと要らない情報だろうから、まだ貰えてないだけだと思うけど。……居ましたね。向こうにも捕捉されましたね。突っ込んできますが、それに合わせて横に薙ぎます。
……一撃かあ。流石の斧師Lv5のSTR。吹っ飛ぶ訳でも無く貫通しましたね。余裕だな。これはちょっと考えないといけないかもな。
1層もちゃんと戦った方がいいだろうからな。スキルは貰っておきたい。しかし、逃げるんだろ? じゃあ向かってくる2層の方が効率良くないか? 先に2層で粗方稼いで、1層に行こうかな。
じゃあどんどんと狩って行きましょう。さっきのは種を落とさなかった。……流石にリュックサックは背負ってるからな? 中身は何も入ってないけど。普通はご飯や水を入れておくんだろうけど。
リュックサックも絶対に転生者が作ったよな。金を稼げそうな所が無い。一から作らなくていい所はメリットなんだが、金が欲しい時はデメリットだな。
そんな訳で、とりあえず、20体程、倒して2時間くらいですね。6分1体のペースね。まあまあなんじゃないかな。種は8個落ちてる。大体30%って聞いてるから落ちてる方だ。
しかし、昼食が無いのが頂けないですね。母さんに硬パンだけでも貰っておくんだった。水は何とかなってる。ここの草原、川が流れてるんだよなあ。試しに飲んでみたら普通に飲めた。
……良いのかは知らんけど、今回は仕方ないという事にしましょう。お腹が痛くなったらその時はその時だ。ポーションを買って飲もう。
ステータスはどうだ? お、上がってるじゃん。……普通にレベルが上がるんだったらこんなちょっとの変化で喜ばないんだろうなあ。スキル経験値も無いから斧師がLv5から上がらないんだよなあ。
先細りの未来しか見えない訳なんだが、憤怒も色欲も違う感じがするじゃんね? 傲慢も対人戦闘用だったし、探索者用なのは強欲だよな。チートって程でも無いと思うんだけどなあ。
まあ、強欲を選んでしまったんだし、狩り続けましょう。そのうちいい種も落ちるだろ。能力もそのうち上がるさ。
そんな訳で、お腹が空くまでワーキャットを狩り続けた。どれくらい狩ってたんだろう。外に出てみないと解らないんだよなあ。迷宮はずっと晴れみたいだから。だって太陽の位置が動いてないし。
あー、いい時間ですね。夕方でした。探索者ギルドに行く……までもなく。ちゃんと迷宮の近くに支部がありますので。中央でもいいんだが、あっちは登録関係の仕事がメインなんだよなあ。
パーティーとかを募集するなら中央なんだ。買い取りなんかは支部でも出来る。職場は持ち回りらしいよ。中央の買取の人は楽だろうなあ。
そんな訳で、支部に入り、買取の順番待ちだ。番号は58番だな。今は……54番まで行ってるな。比較的早く回ってきそうだな。
買取はスキルに鑑定がある人がなれる職業だ。鑑定士とか物知り士とかだな。とりあえず、鑑定のスキルがあればいいらしい。スキルレベルは低くてもいいらしい。種は最低ランクの鑑定物の様なのだ。
まあ、買取してくれればいいわけだし、誰でもいいけどな。
「くそ! 離せ!」
「鑑定偽装の罪だ。連れていけ」
「俺はやってねえ! 陰謀だ! っあが」
「複数の偽装の証拠が出ている。諦めて縄につけ」
うっわ、鑑定結果を偽装してたのか。そんな奴も居るのか。……まあ、居るわなあ。種は種だ。鑑定のスキル持ちしか解らないからな。どうやって捕まえたのか知らんけど、何か容疑があったんだろう。
前言を撤回します。ちゃんと買取してくれる人がいいです。偽装しない人がいいです。順番は待ちます。なのでちゃんとした人に当たりますように。
「58番!」
おっと呼ばれたぞ。さあ、買取の結果は如何に。個室に入って買取開始だ。
「お願いします」
「はいはい、ささっと種を出してね」
リュックサックから種を出す。……22個か。まあ、こんなもんだろう。
「野菜、野菜、野菜、農業士、野菜、野菜、VIT、野菜……」
圧倒的に野菜が多いな。まあ、仕方ないよな。ステータスの種があるだけ有情だよなあ。
「はい、VITが1個、農業士が1個、釣り士が1個、野菜が19個ね。ステータスがあったのは良かったんじゃない? で、どうするの?」
「スキルの種だけください」
「……珍しいわね。まあ詮索はしないわ。精算してくるから待ってて」
スキルの種は実質ステータスの種だからな。……使い方が解らないんだけど。食えばいいのか?
「はい、101万9000サルンよ。ステータスの種が100万サルン。野菜が1000サルンだから」
「ありがとうございます」
「はいどうも――――――64番!」
さて、家に帰りましょうか。明日商業ギルドに行こうね。……硬パンとかは迷宮の付近で買えるから、水袋だけ買って行こう。でないと川から離れられない。
さて、ステータスを見てみましょうか。少しは上がったんじゃないですかね。
――――――――――――――――――――
名前 マモン
HP 94/94
MP 51/51
STR 56
VIT 19
INT 17
RES 17
DEX 19
AGI 21
職業「強欲」
スキル
斧師Lv5
――――――――――――――――――――
……うん、上がった。AGIが一番上がったか。まあそういう配分なんだろうな。普通は3倍位になってるんだろうなあ。成長が遅すぎる。レベルの種が早く欲しい。
んで、スキルの種だよ。……食えばいいんだろうか。食べてみるか。……うん、味しない。美味しくない。んで、ステータスは?
――――――――――――――――――――
名前 マモン
HP 94/94
MP 51/51
STR 56
VIT 19
INT 17
RES 17
DEX 21
AGI 23
職業「強欲」
スキル
斧師Lv5 農業士Lv1 釣り士Lv1
――――――――――――――――――――
ほう、スキルは付いた。農業でDEXが、釣りでAGIが伸びた。……釣りはAGIでいいのか? STRかDEXじゃねえの? まあいいけど。
順調ですね。ほんのちょっとしか伸びてないけど。もっとがっつりと伸びるのはレベルが上がってからだろうなあ。
それか強い敵をガンガン倒したときか。割と倒したと思っていてもこれだからな。もっと頑張らないとなあ。
さて、先に商業ギルドで買い物をして、お金を預けて来ましょう。買うのは水袋だけでいいよなあ? 2つくらい買っとくか。腐ることは無いだろう。




