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雨上がりに僕らは駆けていく Part1  作者: 平木明日香
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第647話



 今日が「いつか」なんて、誰にもわからない。


 きっとそれは永遠にわからないことだとも思う。


 自分が今どこにいるのか。


 どんな場所にいて、どんな距離に立ってるのか。



 あの日の、あの夏の甲子園のことなんて何も知らずに、こっちの世界の彼は、がむしゃらに竹刀を振ってる。


 私の助けなんていらないんじゃないか?ってくらい、ひたむきに。


 思わず突っ込みそうになっちゃうんだ。


 違う世界では、剣道なんかやってなかったのにって。


 彼にはタイムリープのことは話してない。


 未来のことも、過去のことも。


 私はただの幼馴染で、ちょっと厳しめの見張り役。


 “しがないマネージャー”だって伝えてるんだ。


 私がどこから来ようが、彼にとっては関係ないことだし。


 それでも、やっぱりへんな感じだけどね。


 中1の頃の彼と一緒にいるのは。



 


 

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