一目ぼれ
ある朝疑惑のサバンナは恋をした。
それは友人や町の商人などではなく、夢のなかで見たひとりの少年であった。
その少年は肌が白く耳が尖っていてまるでエルフかのような見た目をしていた。
サバンナは少年とは夢ですれ違った程度であったが、どうにもその場にいたかのような臨場感があった。
一目ぼれをしてから数年がたったある日また同じような夢をサバンナは見た。
やはりその場にいるかのような起きているかのような感覚で会った。
そこでまたエルフのような少年と出会った。
サバンナは夢の中だと割り切り少年に声をかけた「好きです。付き合ってください」なにを血迷ったのかあほなことを言い出したが、少年はものすごく優しい笑顔で「一週間時間をください。一週間後にまたこの場所に来てください」と言った。
サバンナは降られることを覚悟していたそれ以上にまた彼に会えることがうれしくてしょうがなかった。
少年に「一週間後またここに来てください」と言われたサバンナであったが、彼女はその夢の見方を知らなかったためものすごく焦った。
一日、二日、三日と夢を見ることはできなかった
サバンナは焦りが出てきてしまい、必死に寝ようと、夢を見ようと心掛けた。
しかし、約束の一週間がたっても一向に夢を見ることはできず、サバンナは心を病んでしまい町の商人と結婚をして子供を授かり、孫とも仲良く暮らし老衰で死んでしまった。
最後までサバンナはあの少年のことを思っていた。
思いがかなったのか最後にあの夢の世界に入ることができた。
サバンナは自分が老衰で死んだと思い最後の夢を見ていると思っていた。