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ずっと一緒にいよう 生贄  作者: リィズ・ブランディシュカ
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 私は今日、命を終える。


 村で一番大きな建物。

 立派な社。

 その中で。


 建物の中には、御神体である石が飾られていた。

 神様の前につれてこられた私は、その場に膝をついた。


 村の人達は、みな武器を手にしている。

 それで、私の命をかりとるのだ。


 私は静かにその時を受け入れる事にした。

 けれど。


 村の人達のざわめき。


 彼がやってきたのだ。


 武器を持った彼は、村の人達を蹴散らして私の手をひいて走った。


「君だけを愛してる」


 他の人間なんてどうでもいい。

 村なんでどうでもいい。

 例えそれ以上の悲劇が起きたってかまわない。


 彼は戻ろうとする私へそう述べた。


 その原動力はいたって普通の感情。


 好きな人とずっと一緒にいたい。

 ただそれだけの思いが彼を動かしていたのだ。


 私は何も答えず彼の手を握りだした。


「私も貴方だけを愛するわ」


 いつまでもずっと一緒にいたい。

 その思いは、私も同じだった。


 たった今、同じになった。



ここまで読んでくださってありがとうございます。

執筆の励みになります。

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