有名なあれみたいな感じです
時間が過ぎるのは早いですね
心が手を引かれ連れてこれられた場所は先ほどの豪華な部屋が小規模になったような部屋だった。
部屋には装飾が豪華な机と机を挟んで向かってソファーが置いてある。
今、心と女はそのソファーに向かい合って座っている。
「紹介が遅れました私はこの国の王女ピキネと申します。なのでそろそろ女という表記をやめてもらっていいですか?」
「表記?」
「いえ、なんでもありませんこっちの話なので。とりあえず私の名前はピキネ、この国の王女です魔導の勇者様」
「はぁ、僕は板杉心です」
「よろしくおねがいしますココロ様それでは今からなぜあなたがここに呼ばれたのか説明しましょう。」
そういうと今まで出ていたおおらかな雰囲気から一転、ピキネの顔が真面目な顔つきになった。
心もそれにつられ顔を引き締め身構えた。
「ココロ様を呼びした理由それは…、魔族と決闘に出場してほしいからです」
「け、決闘?」
ピキネが言った理由は心が思っていたことと違い驚いた。
心はてっきり魔王を倒してくれとでもいうのかと思っていたがピキネが言った言葉は「決闘にでてくれ」だった。
「はい、その通りです。今この国、いえ人族は魔族からの挑戦状を受けています。魔族と人族それぞれ代表10人を選出し勝ち抜きの戦いが行われます」
「お互いが10人を選んでの戦い…ですか」
「ええ、そちらの世界で例えるなら龍の玉を集めるやつの後半にでてくるあれです」
「なんでこの世界の人がそれを知っているんですか」
「でも、理解できたでしょ?」
確かにピキネのたとえで心は理解することができたが、やはり違う世界でされるたとえではないと思った。
「ちなみに負けた場合はどうなるんですか?」
「負けた側はその種族自体の負けを意味します。つまり、支配されます」
僕は楽しんで書いています