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登場人物・年表

阿部御主人あべのみうし


25歳。父が壬申の乱で功績を挙げ、親子で朝廷の信頼を得る。

勤勉家で作法、歌、武芸にも秀でる(秀でていた)。

701年、大宝律令が施行されると右大臣に任命される。

都の外れの富豪の娘に一目惚れをし、その強い想いから右大臣を辞任。


702年の遣唐使に同乗する。

目的は唐にあるという火鼠の皮衣。





大伴御行おおとものみゆき


先祖代々朝廷の軍事担当を務めてきた名家大伴氏の末裔。

26歳。高い矜持と仲間を信頼し、される心を持っている。

大納言の官位を持っていたが702年辞任。竜の首の珠をもとめ、遣唐使船に同乗し、奄美から船を変え南下する予定だったが嵐により消息不明。



石上麻呂足いそのかみのまろたり


阿部御主人を連れ、かぐや姫に会わせた。

23歳。大伴の古い友人。

朝廷での仕事は優秀で、暦の整理、遣唐使の復活など実行力、発言力がある。

中納言。



庫持くらもち


16歳。頭の切れる青年。出自は貧しい村民だった。

2つ年下の石持とかぐや姫を見に来てからは足繁く邸宅に通い、阿部らと意気投合。仲良くなる。


蓬来の珠の枝を求め、702年の遣唐使船へ。嵐に巻き込まれ消息不明。



石持いしもち


14歳。庫持と仲がいいが、阿部らとはそれほど親交が深くないようだ。

石上のはからいで遣唐使船に乗せて貰っているらしいが未だ会えず。

消息不明。



かぐや姫


竹から出てきたとされる絶世の美女。

誰も一目しか見ることが出来なかったが、相手を虜にする不思議な魅力を持つ。

一年以上館に通いつめた貴公子に無理難題とも言える貢ぎ物を要求する。



讃岐造さぬきのみやつこ


かぐや姫を育てる翁。かぐや姫のお陰で富豪になり、都の端に豪邸を建てることができた。






年表


663年 白村江はくすきのえにて唐、新羅しらぎ連合軍に大敗。防人さきもりを配備する契機となる


672年 壬申の乱。大海人皇子おおあまのみこが弘文天皇に対して行ったクーデター。大海人皇子が勝ち、天武天皇となる。阿部家台頭


694年 飛鳥京あすかのみやこから今の都(新益京あらましのみやこ)へ移る。


697年 文武天皇即位


701年 大宝律令発布。阿部御主人、都の外れでかぐや姫と会う。


702年 33年振りに遣唐使が復活。阿部御主人、大伴御行、朝廷を離脱。




官位


太政大臣だじょうだいじん

国家最高権力。これまで大友皇子(天智天皇の息子)、高市皇子たけちのみこ(天武天皇の息子)など、皇子が就任していた為、現在は空位。


左大臣、右大臣

太政大臣が空位のため、現在の国家最高権力。太政官(行政組織)を統べていた。


大納言、中納言

大臣の次の位。国政に参加出来る。大臣の補佐、代役も任された。中納言は大納言の補佐。







※史実通りだと、初登場(西暦701年)で、阿部御主人66歳、石上麻呂足61歳、大伴御行57歳(701年没)、庫持42歳、石持16歳になってしまいます。


これでは貴公子ではなく消える灯火になってしまうので、年齢、それに前後する功績等を変えています。


また、この当時中納言は廃止されていましたが、竹取物語に順じて石上麻呂足を中納言に据えています。

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