表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/4

call of duty modern warfareで考える

ここでは有名な作品や私自身の好きな作品に出てくる数多くの”敵”役を自身の解釈を交えて魅力ある敵の設定とはどんなものなのか?を考えていこうと思います。

とはいっても基本チラ裏ですけど。

さらに作品自体を知らない方の為に多分にネタバレを含んでます。


まぁ、どういった敵が好まれるか、なんていうのは作者、次いで読者の方々一人一人によって違うのでこういった設定もアリだな。程度で考えていただければと思います。


それでは本日取り上げるのは世界で一番売り上げたゲームとしてギネスにも載った「コール・オブ・デューティ モダン・ウォーフェア」(以下COD:MWと略します)シリーズです。

元は第2次世界大戦を舞台にしたFPSだったのですがモダン・ウォーフェア(現代戦)をつけてからは当然の如く現代を舞台に各国特殊部隊とテロリストとの攻防が描かれるわけです。



自らの視点で戦い、移動し、映画的盛り上がりを体験し、そして時には否応なく殺されたり。

「映画体験」とも評されるようなドラマチックなストーリーとゲーム展開はプロの脚本家+製作スタッフによって練り上げられたそうで。

ちなみにCOD:MWシリーズは3作目にて一応の完結を迎えています。


一応あらましをば


2010年、ロシアで超国家主義派というグループと体制派というグループで内戦が勃発します。

超国家主義派というのは昔二大強国として名を馳せたソビエト連邦のような強国を再び作ろう!という主張で西側諸国にめっちゃ敵対的な態度なわけです。

この内戦のゴタゴタで15000発もの核弾頭が不安定な状態に置かれるわけです。

この超国家主義派の中心人物がイムラン・ザカエフというロシア人で、1作目「COD:MW」でのキーマンとなる人物です。


一方その頃中東某国ではオイルマネーで勢力を拡大してきたアルアサドなる人物が台頭。この人物、バリバリのイスラム主義でおまけに反米ですので親米政権の大統領を脅かしています。

この事態に米国は海兵隊"フォースリーコン"による介入を決定。


ストーリーは一見すると関係ないこの二人を軸に進んでいきます。


先に書きますがこの二人は反西側テロネットワーク「4人の騎士」の構成メンバーなわけです。

つまり後二人、構成員がいます。四天王のようなものですね。


さて、そんな情勢の中プライス大尉というベテラン率いる英国の精鋭特殊部隊"SAS"はロシアの諜報部員からの情報によってとある貨物船に「怪しい荷物」が積まれていることを確認、秘密裏に強襲するべく・・・。


というのが導入部になります。

ええ、世界設定、しかも結構省略したのに複雑ですね。


さてこのザカエフ、敵としては非常に狡猾で、おまけに欧米諸国に並々ならぬ憎しみを持て余しています。それに、超国家主義派の中心を努めるだけあって求心力もバッチリです。


っていうかCODの敵キャラクターは基本的に一筋縄じゃいかない奴らばかりです。


ちなみに主人公をぐいぐい引っ張ってくれるプライス大尉はザカエフさんと因縁を感じています。

それは昔々の15年前、超国家主義陣営が遥かに脆弱であった時、ザカエフさんは死の商人となって当時でも指折りの危険地帯であるチェルノブイリで秘密裏に核物質を売りさばき荒稼ぎをしていました。

儲けた金で何をしたかは作中では分かりませんが、恐らくは私兵の増強や政治運動の為なのでしょう。

ソ連崩壊以後、国の威信の低下と国民意識の欠如は西側との融和や経済攻勢のせいだと解釈したザカエフはもう真っ当な方法で金を稼ぐ気はありません。

しかし核物質なんて売買された日には何に使われるか分かったものじゃない。

そこで、若き日のプライス大尉(当時は中尉)は今作屈指の人気キャラ・マクミラン大尉と共に取引に従事するザカエフを暗殺するべくプリピャチへと潜入するのです。

結局なんだかんだいって左腕を吹っ飛ばすのですが暗殺自体は失敗。

この時失敗したツケが後の作品で大きく影響してきます。


この過去が明らかになる少し前、四天王最弱の男アルアサドはクーデターにて大統領を公開処刑します。その頃大統領を助け出す為フォースリーコンは丁度侵攻を開始していたのですが間に合いませんでした。

首都攻防戦ではアルアサド軍は全力で米軍を阻止しにかかりますがそこはいかんせん質が違いすぎます。

大統領宮殿まで敵が来るに及んで、アルアサド軍は最後の手段に訴えました。

そう、ザカエフがロシアからばら撒いたと思われる核弾頭を起爆したのです。

展開していた米軍部隊は一瞬にして壊滅しました。米軍死者は3万人で、この中に海兵隊編での主人公も含まれています。


自爆して死亡したと思われたアルアサドですがちゃっかり生きてました。

圧倒的なロシア統制派の諜報員によって爆発が起きた僅か翌日にはアルアサドの隠れ家が割り出されます。ぶっちゃけ、そんなすぐ分かるならザカエフもすぐに捕まえられそうなものです。

まぁ、彼のほうが四天王としては遥かにレベルが上ということでしょう。

アルアサドは本土決戦にびびりまくって核を起爆する直前に、アゼルバイジャンの昔の隠れ家に舞い戻ってきていたのです。

すぐさま襲撃するプライス一行。

結局この時アルアサドは命乞いと共に非常に意味深な言葉を言います。

「俺がやったんじゃない、許してくれ」と。

で、四天王ザカエフはやはりあの爆発絡みで連絡を取りたいのでしょう。

アルアサドのスマホに電話をかけます。

絶賛拘束中のアルアサド、プライス大尉が替わりに電話を取ります。

そしてザカエフの言葉で、プライス大尉はザカエフがあの時生きていたことを知ります、そして一連の事件を手引きをしたのがザカエフだと睨むわけです。

そしてザカエフは、アルアサドを奪還すべく自らの私兵を送りこみ・・・


さて、これ以上書くと1作目の終盤に入っていきますので割愛します。


ザカエフとアルアサドは共に反西側への恨みつらみが積もりまくっています。

ザカエフは左腕を持っていかれたこと、そしてそれ以上に国家の威信、名誉は西側諸国によって破壊されたという思いです。

アルアサドは作中の処刑前演説で俺たちは大統領を信じたのにやってることは西側の後押しで成り立っていた王政とやってることが一緒だと叫びます。

本音と建前は別なのかもしれませんが、少なくとも表向きは愛国、救国を謳ってかなりの勢力を築き上げます。


おお、主人公サイドにも似た内容で来歴作れそうなものです。

恨みつらみを義憤と言い換えれば少しは彼らにも共感できるようになるかな?


ファンタジーテイストにすれば

ザカエフが反乱軍の救世主として国民を苦しめる政府軍と戦う決断をした。

政府軍は強力な魔法術士、探知魔法を使って協力無比な刺客集団を何度も、何度も送り込んできます。

なぜなら、昔ザカエフが発明し、1都市を燃やし尽くす禁断の魔法をなんとしても破壊したかったのです。

ザカエフから禁断の魔法がアルアサドの元へと渡ったことを知った刺客集団はザカエフではなく盟友アルアサドを狙い、囚われた彼の目の前で、禁断の魔法を使いアルアサドの領土を燃やし尽くしたのです。

そこでザカエフは自らの騎士団をアルアサド奪還の為に送り込みました。刺客集団を倒し、あわよくば政府軍を後ろから操る巨大な国と二人で戦う為に。


ああ、すみません、面白くない上に全然ファンタジーになってない・・・。


ひとまず反省は後にして、CODシリーズにおいて、自らの主張を高らかに演説するのはアルアサドの処刑シーンだけです。

それも敵である大統領に説教たれるわけではありません。味方を鼓舞する為の短い演説です。

ザカエフも、後の作品でのキーマンも全て、主人公に対して演説はしません。

自分がなぜ戦い、行動する理由なのか、であっても相手に理解を得るような話し方をしません。そもそも、理解されようともしません。遠慮なく殺そうとしてきますので。

劇中でザカエフが喋る理由はこれだけです。

Our so-called leaders prostituted us to the west...Destroyed our culture...Our economies...Our honor.

(指導者達は国を西側に売り渡した。文化や経済も、そして名誉すら破壊された)

Our blood has been spilled on our soil.

(仲間の血が、この大地へとこぼれ落ちた)

My blood...

(私の血も)

これだけでも、彼自身が超国家主義派の中央にいる事実とを考えれば、自ずと目指している所が分かってきます。

分かった所で結局、プレイヤーと主人公一行は彼等との戦いを止めるわけにはいかないのです。

今日の多くのプレイヤーや主人公は、資本主義、市場主義経済の国々の中で生きているのですから。


よく絶対的に有利に立った悪役が主人公に説教するように演説をすることがあります。

主人公に対して長々説明するんですよね。

やれお前はなぜ戦うだの、俺の方が正義だの、平和への礎の為なのだだの。

無駄話に興じる間に助けが来てしまう。そういう描写が今までなんと多かったことか。


そういった演説が効果を発揮するのは主人公の立ち位置がはっきりしない時しかないでしょう。

主人公の迷う心の機微を捉えて、変心を誘う。そういった描写がされていれば、主人公、敵双方にとって人物に深みがでるのではないでしょうか。


ただそこの描写は簡潔かつしっかりしていないと中身のない薄っぺらな人間に見えてしまったり、逆にくどくなってしまいそうですが。


やはり、悪役とはいえ集団や組織の要職についているのなら、就くに値する力があることを示す。

全力で罠に嵌め、好機は逃さず、相手を殺す瞬間、そして破れるその瞬間までその人物としての深みを余さず出す。


簡単に書きましたけど実際に活字として現すのはとても難しいでしょう。

映像によって補完される情報というのは凄まじく、簡単に人を納得させてしまう力があると思います。

ただその一方で、大事な見せ場でそう言った演説を読ませられると私は正直、がっかりします。

作品ではなく、と言えば嘘になりますが主にその敵役に対してです。

ここまでの状況で、そこでそんなことをしてしまうのか?

そう思ってしまいます。


その演説言うのに何十秒費やすつもりなんだろう?と。

何らかの行動が可能になるまで多少時間がかかったりする間に演説を行うとか、アクションからアクションの間を埋めるための手法として演説を使うのはアリでしょうし、要は使い方の問題なのですけれども。。。


・・・乱文雑文の塊になってしまいましたので頭を冷やしてまいります。。。

お目汚し失礼しました。















ごめんなさい。

校正作業してません。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ