六章 排泄するだけの猿じゃないといえるかい 29
バランス調整し加筆しました。また六枚ほどカードを増やしました。
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排泄するだけの猿じゃないといえるかい
所要時間十分 プレイ人数二人 対象年齢十歳以上
背景
あなたは歴代の英雄となり武闘大会に参加します。手持ちのカードを駆使し戦略を練り、相手を脱落させます。皆、特殊な能力を持った強者揃い。その能力を把握して戦ってください。最後まで生き残った者に栄冠が訪れます。
ゲームの準備
ゲームカードをまとめよくシャッフルして裏向きのまま積みます。これを「山札」と呼びます。一番上のカードを伏せたまま取りゲームから除外します。このカードは使用しません。さらに三枚を表向きにして山札の脇に並べます。これをサプライと呼びます。呪いカードは山札には加えずこれも脇に別にして積んでおきます。下から六枚目に赤いスロット開放のカードを差し入れます。このカードは目安なので慣れてくればなくてもかまいません。山札を再びシャッフルするときは忘れずに抜いて入れ直して下さい。
次にプレイヤーは山札から一枚カードを引き、手札とします。そのカードは任意でスロットと呼ばれる切り札に移動することができます。(後述)スロットとした場合自分の前に伏せて置いておきます。
最後にスタートプレイヤーを決めてください。最近英雄を目撃した人がスタートプレイヤーとなります。
ゲームの手順
ゲームは手番が回るたびにカードをプレイし、それを交互におこないます。スタートプレイヤーがまず手番を行います。手番がすべて終了した後に次のプレイヤーが手番をおこない、それを繰り返します。手番中にできることは三つ。山札の上からカードをとり手札に加えます。もしくは脇の表を向いた三枚のカード(サプライ)から一枚取っても構いません。表を向いたカードを取ると確実に欲しいカードを手に入れることができますが相手に知られてしまうリスクがあります。その後、二枚(のちの手番では枚数は上下します)になった手札から一枚選んで、場に出して公開します。この時に公開したカードの効果を必ず実行しなければなりません。カードの公開に条件を持つもの(兵をコストとして使うなど)は条件を満たしていないと場に出すことはできません。複数の効果があるものはその中から一つ選びます。効果を持たないカードや場に出すことができないカードなどもあるので注意してください。効果の処理をしたあとそのカードは捨て札となります。表向きのまま脇に出した順番で並べます。こうすることで相手がどのカードが残っているか推測する際の助けとなります。相手が何のカードをもっているか把握することは戦略を立てる上で非常に重要となります。
手札は最大三枚まで、スロットを入れても四枚までのため(手札上限)その関係からカードをプレイしてからカードを引いても構いません。手番ではカードを引く、カードをプレイする、スロットに入れるの三種類を実行できますがカードを引く以外は任意で順番も問いません。
効果の処理を終え捨て札にするとその手番は終了します。
基本的には手札をプレイしますが、出せるカードがない、もしくは出したくない場合山札から一枚引くだけで手番を終えることもできます。その場合は相手プレイヤーはスロット内のカードを自分の手札と交換するかスロットが空の場合カードを入れることができます。また手番プレイヤーもスロットが空の場合カードをプレイせずにスロットに入れるという選択肢を取ることもできます。この場合相手はスロット内の交換をすることができます。スロットに入れなければ発動しないカードも存在します。また捨て札にせずに発動できるカードも多くあるためカードをプレイすることは捨て札にするわけではありません。
手番が終了したあと相手プレイヤーの手番となります。これを終了条件を満たすまで続けます。
スロットについて
スロット内のカードは基本的には使うことはできません。またスロットの中のカードは効果を発動しません。使う手段は以下の二つです。
①手番で手札がない場合のみスロットを直接使うことができます。そのあとカードを山札から引いてください。
②山札のカードが残り五枚(三枚公開されているサプライカードは含まず)になった時からスロットが開放され自由に使うことができます。スロットの入れ替えも自由におこなえます。
スロット内のカードは手札がないときやゲームの終盤でしか使うことができず、普段は効果を発揮することができない特殊な扱いとなります。条件下や効果でスロット内のカードを入れ替えることはできます。また後述するカードの能力によりスロットでのみ効果を発揮するカードやスロットそのものに入れることができないカードが存在するので注意してください。
スロット内は開放されるまで効果を発揮しませんが、それと同時にあらゆる攻撃、マークやヴァトレニによる直接攻撃や道化師やグリュックスリッターによる手札交換などの間接攻撃も受けることはありません。
ゲームの終了条件
① 山札がなくなった場合。最後のカードを引き手番終了時にゲームは終了します。その場合お互いの手札を公開し、スロットを含め合計点数を算出し数字の大きい方が勝者となります。
② ゲーム途中で脱落した場合、即座にゲームは終了します。
先に三勝したほうが勝利します。
FAQ(よくある質問)
・どのキャラクターも複数の効果を持っていますが、発動するのはひとつだけです。
・スロット内では(特定のカードを除いて)いかなる効果も発動しません。
・スロット内のカードは特定の状況下でないと使用できず、捨て札にすることもできません。
・猿は引いた瞬間敗北となりますが乞食をもっていれば回避できます。もしくはスロットが空の場合のみ即座にスロットに入れることができます。また猿を引いた手番でまだカードをプレイしていない場合、猿を処理できるなら(建設王の手札交換など)敗北をまぬがれます。
・相手がカードを引いてカードをプレイしない場合のみスロットの入れ替えが可能です。
・手札上限は三枚まで。スロットは含まず。四枚になるとその場で敗北となります。四枚になりそうなときはスロットを空にしておけば緊急時にスロットに入れ回避することができます。
・スロットは山札残り五枚まで使うことができません。使う際は手番でカードをプレイする際に出します。
・手番で手札がない場合のみカードを引かずにスロットを直接使うことができます。山札が五枚まで減らなくても実行可能です。
・捨て札置き場は改めて確認することはできませんがオモテを向けて積んであるのである程度の推測はできると思います。
・山札が尽きた時の最終計算時にはスロット内のカードも加点します。
・呪いカードは山札には加えず脇に積んでおいてください。
・兵を用いて(コスト、代価として)=兵を捨て札として。
・カードを引く=カードをドローする。
・カードを出し効果を発動し捨て札になることをカードをプレイする、といいます。
・山札の横に並べられた三枚のカードのことをサプライといいます。
・スロットにカードがある状態で王を引いた時のみ恩赦という効果で強制的にスロット内のカードは手札に戻ります。以後スロットにカードを入れることはできません。他のスロットに入れることができないカードは手札で所持し、他のスロットに入れることができるカードがあればスロットに入れることができます。空にする必要はありません。
・カードをプレイしてからカードを引いても構いません。手番ではカードを引く、カードをプレイする、スロットに入れるの三種類を実行できますがカードを引く以外は任意です。
・カードを所持していることで発動する効果を使った場合、捨て札にしなくても一枚プレイしたとみなされます。
・研究者によって増やしたスロット、手札上限開放はその1ゲームのみ有効となります。
・研究者を三枚所持しても同じ効果を選ぶことはできません。三枚使いスロットを四つにするなどは不可です。
・スロットが開放された場合スロット内のカードも自由に使うことができます。スロットに入れておかないと効果を発揮しないキャラはこの効果は受けず、常時発動することができます。
・手札交換で猿を送られた場合、空のスロットに入れるか乞食を所持していないと即座に敗退します。
・ヘルペチクにより兵を違うカードに変換した際に、マーク・バインに攻撃された場合、兵もしくはその変えたキャラ名どちらでも脱落します。(贋作師の場合は兵として扱われます)
・最終的に持っていると敗北するカードを両者が持っている場合、スワン・バナシア>乞食>猿の形で強さが決まる。猿を持っている場合が最も弱い。稀にだが二人とも乞食を持っている場合は引き分けとなる。
・マークの攻撃で相手の数値が同じ場合は相打ちとなり双方カードを捨て札にすること。敗退はしない。
カードの効果と説明
●王 強さ13 (一枚) スロット×
①捨て札にするとその場で敗退する。
②全てのカードで、コスト(兵など)を使い効果を発動する際にコストを無視して発動させることができる。
③常事手番を二回行うことができる。もちろん一回でも構わない。二枚ドローし、二枚プレイする。二回行うときは必ず二枚引くこと。
④恩赦、このカードを引いた際にスロットにカードがある場合、必ず手札に戻さなければならない。それにより手札制限を超える場合、そのカードはそのまま捨て札にすること。捨て札にすることで敗退するカードの場合もあり。
マルグリットを溺愛しておりマルグリットのカードを引いた場合捨て札にすることができなくなる。
最後まで保持できれば最強のカード。場に出してしまうと敗北する。スロットに入れることができず、しかも他のカードもスロットに入れることができなくなるので常に空にしておかなければならない。効果としてコストを無視してカードを使うことができ手番を二回することができる。
代々続いていた王国の王。王国革命戦線の武装蜂起、またアーティファクトの発見による腹心ランスロットの背信、スタンリー卿やウルバヌス司祭の台頭により国力の衰えは進んでいる。絶えずクリーチャーの侵攻に脅かされている中、それでも国を維持できているのは王の手腕によるところが大きい。娘のマルグリットを心から愛し、アーティファクトにより精神と肉体を蝕まれる娘を一日でも長く生かすためにアーティファクトや最高の研究者を集め財団を作ったがマルグリットの死去により王は生きる気力を失った。現在は宰相がすべて取り仕切っている。国力の衰退は加速度的に進んでおり崩壊するのも時間の問題といえる。だが未だに王の求心性やカリスマ性は高い。
●英雄 レヴェルpl 強さ12 (一枚) スロット×
捨て札にすることは可能だが効果は発動しない。
①手札合計16以上になると敗退する。
②兵を用い相手に呪いをかけることができる。(兵は捨て札)呪いが枯渇した場合は②を使うことはできなくなる。
③兵を用い強制的に指定したカード一枚と交換することができる。スロットも可。(兵は相手に渡す)
④三点以下のカードを兵として使うことができる。呪いや乞食も可。③の効果を用いる際に④の効果をそのまま使うことができる。兵の代わりに乞食などを渡すことができる。宣言する必要はない。
エヌマエルの剣をもつ呪われた騎士。剣はつねに呪いを振りまき、相手を呪い殺す。瘴気病で全身を包帯で包まれている。素顔を見たものはいない。もっとも人気がある英雄。このカードは捨て札にしなくても所持しているだけで効果を発揮することができる。兵をコストとして使う必要はあるが呪いをかけた兵を相手にばら撒く。スロットに入れることはできない。四点以上のカードを所持できないので保有するのはリスクを伴う。サプライから選ぶことが多くなるだろう。
REBEL.plは顔まで布を巻きつけ決して素顔を見せることはない。赤い虚無をたたえた瞳を持つ。彼はラウタペリテが産み落としたアオスと同じくいわゆる神の子である。REBEL.plも時がたてばラウタペリテとなるがそれが数日後なのか百年後なのかは誰にもわからない。ラウタペリテの素材から精製された不老不死のラウタペリテを唯一倒すことができるエマヌエルの剣を持つ。スヘルデプライス戦役での功績を評価され旧王都へ招聘された。王との謁見の際、御前のため素顔を晒さざるを得ない状況で異形の者となっている彼が包帯を取ると瘴気病のために日光を浴びたことで皮膚が腐り落ち筋肉さえ崩れ骨まで見え人々は息を飲み目を逸らし逃げ出す者もいたという。そんな彼の元に一人の少女が近づいた。幼少の頃のマルグリットである。当時から凛としていて誇り高く、彼女の瞳は深く澄んでおり全てを悟り慈しみ愛をたたえていた。なんら躊躇うこともなく彼の崩れゆく頬に触れたという。何の偏見も憐れみもなく微笑みかけた瞬間、彼は恋に落ちたという。その手は暖かくREBEL.plは落涙し片膝をつき忠誠を誓った。その後、彼女を守るために王立騎士団へ入団した。マルグリットはマークと結婚したのでその恋は叶わなかったわけだが、だれよりもマルグリットを愛し一生仕えることを心に誓っている。それは崇拝にも似たものであった。
●英雄 カジモド 強さ11 (一枚) スロット◯
①双方のプレイヤーの捨て札から選んだカードを強制的に相手スロットに入れさせる。(あらかじめ入っていたスロット内のカードは捨て札になる)相手プレイヤーが王を所持している場合次の手番で恩赦を行うこと。
②兵を使い箱の中に相手、もしくは自分のカードを一枚封印する。自分は選べるが相手はランダムで選び何のカードかは見ることはできない。このカードを所持したまま使うことができる。この効果は所持中一度だけ使うことができる。
③代価として自己を犠牲にして自分もしくは相手のカードを箱の中に封印することができる。相手は封印するカードを選ぶこと。このカードと封印するカードは両方ゲームから除外すること。
アーティファクト「箱」を用いた英雄。切り札のスロット内のカードをゴミに変えてしまう能力を持つ。また不要なカードを封印しゲームから除外することもできる。兵を用いる効果以外はこのカードを捨て札にした時に発動する。封印したカードはそのゲーム中使うことができない。
一見すると何の変哲も無いただの紙でできた菓子箱。しかし中に物を一度入れると再び開けるまでは対象を完全に封印することができる。重量も容積も無限。しかし代償がかなり大きく、自らの体の一部を切り落とし箱の中に捧げることで目の前にある物を封印することができる。プライスの遺跡で見つかったもの。箱自体はそう珍しく無いものではない。カジモドはこの箱を唯一使いこなした人物。王立騎士団の一員であり、復活祭の後の最初の日曜日に生まれたため聖なる日「カジモド」という名がつけられたのだが、同じ不完全な出来損ないを意味するカジモドの方がピタリとくるあだ名でもある。プライスの遺跡盗掘チームの一人であり長く潜入していたため瘴気の影響から鼻は腐り落ち、醜い瘤が至る所に見られる。彼は自分の容姿に強い劣等感を持っており、戦果を上げることで生きる意味を見出した。人知の及ばない今だ討伐方法のわかっていないクリーチャーを数多く葬った。ポスト・スクリプタム、スクリパブス、ベルリナー、プフィフィカス、スワンバナシアなど。名前の書かれた箱は全てシエラマドレが保管し研究している。二つ名の候補はいくらでもあったが全てを断りカジモドの名を冠し続けた。ノルトライン=ヴェストファーレン戦役において遭遇したコロイドの液体にカジモドが一瞬で取り込まれ命を落とした。どんなものにも浸透する能力を有しており、触れると体内にある水分が全て外へ出てしまう。またどんな毒も通用せず箱を使う隙さえなかった。
●英雄 ウォルターミュラー 強さ11 (一枚) スロット◯
このカードはカジモドを所持していないと使うことができない。またスロットに入っていないと効果を発揮しない。(手札として持つ、捨て札にすることは可能)スロット開放と関係なく常時使用できる。効果を使う際にこのカードは所持したまま使うことができる。
毒による攻撃、使う毒のリストとコスト、効果
D3 :(コスト、兵を二枚)自分、相手問わず合計二枚までカードを破壊し除外する。スロット内は不可。このカードは捨て札へ。
BHCパラチオン:(コスト、アーゲントゥア)自分、相手問わず合計四枚までカードを破壊し除外する。スロット内も可。このカードは捨て札へ。
生命の灯火:(コスト、カジモド)相手のカードを全てゲームから除外し、捨て札からランダムで二枚とり相手に渡す。自分のカードから不要なものがあれば一緒に除外しても構わない。このカードを捨て札にするかは任意。また相手の手札制限開放やスロットの増加や開放はすべてリセットされる。
毒を用いる英雄。強い毒ほど効果は大きいがコストも重くなる。
各毒の説明。
D3 :ウォルターミュラーが合成に成功した人類にとって初めての対クリーチャー用の化学兵器。ヴェルクシュタット種を唯一殺すことができる。ウォルターミュラーは化学者であり起業家。ウエルカムランチと呼ばれる合成麻薬を製造し富を得た人物。生まれはゾロトゥルン地区で貴族の血を引き財力とカリスマ性を持っている。カジモドとは親友でありともに王立騎士団に所属していた。カジモドを封印したのは彼である。彼もまた多くの二つ名の候補があったがカジモドに敬意を評し二つ名をもらわなかった。化学研究所で実験技師を行なっていた際にフィッシュにより監禁され人質となった人物である。初めは戦死体や排泄物にわくハエを退治する散布型の薬の開発者であった。不斉メタキシリジンと誘導体の化学的酸化により酸性条件下で加熱する製造法を応用し、クリーチャーの生体を使った実験を行い有効な毒性物質を発見した。毒はトリクロメチル基がジクロロメチル基になったもので、名称はジ(D)クロロジ(D)フェニルジ(D)クロロエタンの頭文字をとったものである。大量生産できるがクリーチャーの大半は人間と異なる節足動物や甲殻類の外骨格であるキチン質に似た体表をもつため水溶性の物質は浸透しない。疎水性の高い誘導体を使用する。脂溶性で当然ながら体内に蓄積しやすく、また環境にも残留する。そのため食物連鎖における生体濃縮がおこり人体への影響が大きく現在は使用が禁止されている。だが、クリーチャーの動きを鈍らせ混乱させる作用はあるので散布することはあるが視界が不明瞭となるので嫌われる傾向にある。それ以上の問題として現在は耐性を持つクリーチャーが多く効果が認められないケースが多い。
BHCパラチオン:耐性をつけたクリーチャーの出現により更に強力な毒が必要となり、毒の効かないアーゲントゥアを実験体としてウォルターミュラーにより改良型のE605やBHCなど数々の化学兵器が開発されBHCパラチオンとよばれる兵器が完成した。BHCパラチオンはαからθまで8つのジアステレオマーがありα-BHCにはエナンチオマーが存在するので立体異性体は合計9種類となる。特にβ-BHCは代謝排泄を受けにくく毒性がガンマ体の5~20倍あるとされ問題視された。非常に強力な神経毒であるコリンエステラーゼ阻害剤として作用しアセチルコリンエステラーゼの働きを阻害することで神経系を撹乱する。皮膚や粘膜、経口摂取によっても吸収、即座に代謝され硫黄原子が酸素原子に置き換えられたパラオキソンとなる。これが真の毒性源である。摂取すると、痙攣、視覚異常、意識喪失、呼吸困難、そして呼吸停止などの症状が起きる。これらの症状は長く続くことが知られており時には数か月にも及ぶ。残留性有機汚染物質であり発癌性物質なので強い毒性を持っている。
生命の灯火:ウォルターが死ぬ間際に完成させた毒であり、その威力はアーティファクトに匹敵する。親友であったカジモドを実験体にして集めたデータをもとに死ぬことができないクリーチャーに死を与えるために作られた。コロイドの液体を倒す唯一の方法。生命の灯火は原始の森にのみ生育する樹木の種子から抽出されるタンパク質から作られる。種子に毒性があることは知られていたがウォルターが種子から有毒なタンパク質の分離に成功した。αアミノ酸の一つであり猛毒。細胞表面のレセプターと結合しタンパク質合成装置の中枢配列を切断する酵素として機能する。タンパク質としては糖タンパク質の一種であり特殊な形のため消化されず変性しない。ウォルターは当初毒は特殊なタンパク質分解酵素であると考え機序として体内に入るとカテプシンの分解作用を受けることなく生命維持に不可欠な酵素のアポタンパク質に作用してこれを分解し失活させることによって致死的な毒作用を示すものであろうと推察した。移動相に含まれるいくつかの化合物と固定相との相互作用による流出速度の差によって物質の分離をおこなった。移動相との相互作用が強ければ物質は移動相と共に迅速に流れ、固定相との相互作用が強ければ物質は留まりやすくなりゆっくりと流出していく。セルロース誘導体によって精製し結晶として単離した。計算すると1グラムの結晶で二千人の人間を死に至らしめることになる。その後実、臨床実験が行われた。実験体には個体名としてアルガ、ブループリント、カリオペ、とABC順で識別番号の焼印が押されている。実験体に投与した結果、思ったほどの効果は得られなかった。アルガに投与したところ臓器親和性に関してはリンパ系を経て肝臓さらに最終的には膵臓に集積が認められ組織に著しい変性を起こすがリンパ組織に対しては軽い充血を起こすにすぎず、ブループリントに投与した分はこれとは逆にリンパ組織を著しく破壊し肝臓には充血と軽い壊死を起こすのみでリンパ組織に親和性をもつものであった。さらに毒は貯蔵期間が影響を与え期間が長くなる程特異性が失われ、超低温で保管する必要性があり安定性に欠いていた。ウォルターはこの結果を受け結晶を調製しタンパク質としての均一性を検討しさらにその純化を試みた。ヒドロキシアパタイトによって結晶は二成分に分画され血球凝集作用およびタンパク質分解酵素作用をまったくもたないで強い致死作用を示すものが分離された。カリオペ、ディフレクションと実験を繰り返しついにエグモントの体内で精製し完成させた。毒は生命の灯火と名付けられた。
●英雄 アーゲントゥア 強さ10 (一枚) スロット◯
①あなたもしくは相手プレイヤーの手札を捨て札にして山札またはサプライからカードを一枚引く。相手は捨てるカードを選ぶことができない。
②相手のスロットのカードを自分もしくは相手の手札の一枚と入れ替えることができる。選んだカードがスロットに入れられない場合はこの効果は発動しない。このカードを捨て札にすること。
③相手のスロットが空の場合強制的に捨て場、手札、スロット問わず自分のカードを一枚送り込むことができる。
数奇な過去を持つ隻眼の戦士。フォーン=アルデシュ出身。本名ミニック・ウォレス。彼は幼少期に彼の父親とともに調査対象として王都へ連れてこられた。ミニックはアカデミーに編入したが彼の父親は実験後死亡し埋葬されたと幼少のミニックには伝えられた。だが実際は父親は骨格標本として展示されていた。その後、彼は事実を知らないまま王立騎士団に入り英雄となった。奇襲を得意とする。効果により相手手札を強制的に捨てさせ王や猿を相手がだせばその時点で相手は敗北する。もし場に出せないカード(龍や乞食など)ならこの効果は発動しない。出せるカードがない場合は効果を発揮しないまま捨て札となる。スロットカードを入れ替えたり、相手のスロットへ送り込んだりと場を荒らす攻撃をすることが持ち味。
●英雄 グリュックスリッター 強さ9 (一枚) スロット◯
自爆を選ばずに捨て札にすることができるが、その場合効果は何も発動しない。
①脱落した際に呪いカードを二枚所持していた場合復活することができる。復活の代償としてその際手札は全て捨て札となる。(スロット内も)このカードをスロットに入れていてもこの効果は発動する。
②手札交換、このカードを所持したまま手札一枚を相手と交換できる。呪いや乞食も可。相手も交換するカードは選ぶことができる。スロット内は不可。
③自爆 このカードを捨て札にし、相手とスロットごと手札を全て交換する。(スロット内も)この効果は所持中一度だけ使うことができる。
マルグリットのカードを所持している場合捨て札にすることができない。
マークを所持することができない。引いた瞬間マークは捨て札にすること。
本名、ジョセフィーヌ・ジュアンヌ。王立騎士団の英雄の中では珍しい女性騎士。超古代文明の贈り物というアーティファクトを用い、グリュックスリッターを仕留めたが、その際爆発により唯一の生き残りとなった。無傷で生還したため代償で一度死んで奇跡により復活したと言われている。実際はグリュックスリッターと融合して生き延びた。
マルグリットの妹。アカデミーに所属していた才媛であり頭脳明晰であり腕も立つ。姉を尊敬し慕っていたが、真実の愛を着けてからは姉を苦しめるマークを強く憎んでいた。しかし姉は憔悴しながらもいつもジョゼに微笑みかける。いつかあなたにもわかるわ、と目で語る姉を救うため瘴気を除去する方法を追い求めた。最後はクリーチャーとなった姉に噛み殺される。姉はいつも可愛い私のジョゼと呼んだ。ジョゼは姉を想いに静かに息絶えた。
●英雄 ヴァイサーウインド 強さ9 (一枚) スロット◯
このカードはスロットに入っていないと効果を発揮しない。(手札として持つ、捨て札にすることは可能)スロット開放と関係なく常時使用できる。
相手のカードを狙撃し破壊する。何枚でも構わない。相手スロットのカードも破壊できる。狙撃したカードはこのカードの下に差し込むこと。スロットを開放させればこのカードごと破棄できるが、それまでは解体屋同様保持し続けなければならない。コスト無しで何度でも使えるが、通常ドローにより手札上限を考慮する必要がある。
六月上旬、雨季の真っ只中、激しい雨が降るイーストフラーデレン地区アールガウでシュタウペの襲撃を受ける。もともとは医薬品業を営んでいたトリブルツィオ伯の居住があった地域であり、トリブルツィアーナ図書館や各種研究施設などがある。後のシュタウペ社はここに建てられた。たった一体のシュタウペに対し私設自警団は数々のアーティファクトを投入し対抗措置をとるがまるで歯が立たず雨で何も見えない中、紙屑のように吹き飛ばされ首を怪力でねじ切られた。傭兵たちは四散し逃げ出したが一人残らず殲滅するまでシュタウペは殺戮を楽しむかのようだった。シュタウペはニタニタと笑っていたという。ひとりだけ小高い丘の上から大いなる死の代償を構え、仲間が次々と死んでいく中でその瞬間がくるのを待つ女性がいた。彼女の名前はゾエ・テオドア。彼女は静かにそして落ち着いていた。ゾエは孤独と常に寄り添ってきた。雨で視界がきかず、また瘴気が蜃気楼のように上りシュタウペの姿はまるで残像のように現れたり消えたりした。悪条件の中着弾まで約3秒、風や雨の影響、温度や湿度、季節や時間帯なども計算しながら引き金を引く。殺戮することに夢中になっていたシュタウペは完全に人間を舐めていた。射程距離に入っておりそのことに気がついていたが意にも介していない。ワンショットキル、急所を一撃のもとで撃ち抜き葬る。標的の1.2メートル上、50センチ左に狙いをつける。音速を超える弾丸は空中を飛行する際に蒸気の跡を残し、2.8秒後糸を引くようにシュタウペの頭部をまるで熟れた果実を撃ち抜くように粉砕した。数歩頭部のないまま歩き、そのまま崩れ落ちどろどろに溶解したその死体は瘴気の煙が立ち上り跡形もなく消えてしまったという。後に「大いなる死への代償を使い弾を外した時のことを考えたら怖くはないのか」と王に聞かれた彼女は「私は当たる確証を持った時にのみ射撃を行うのだから外しはしない」と嘯いた。数々の嫌疑をかけられお尋ね者だった彼女だったが、王はそれを聞き恩赦を与え王立騎士団への加入を認めた。
ヴァイサーウインドの二つ名を持つハンス・ゾエは災なす者と呼ばれた英雄の一人。少数民族のゾエ族が住む極寒の土地の小さな集落で生まれ、弓矢の扱いに幼少の時から長けていた。アーゲントゥアと同じく特殊な能力を持つ者を各地から集めた時の一人。アカデミーに特待生として入学した。弓矢を扱う時以外は集中力が皆無で問題行動が目立ち成績はかなり悪かった。教官であるローザの元、観測手を務め狙撃手としての技術を身につけたがローザ殺害の容疑で手配され逃亡者として身を隠しフィッシュに入る。フィッシュ解散に伴い「大いなる死への代償」がトリブルツィオ伯のもとにあることを突き止め傭兵として潜入し、そこで「大いなる死への代償」を手にする。152センチながら120センチ以上の狙撃銃を使いこなす。ロンドファンフラーデレン戦役以降はスコープを取り外し銃身についた照星と照門のみで狙撃を行う。1500メートル以上の距離でも狙撃可能。社名の由来であるシュタウペを討伐して一気にその才能を開花させた。トリブルツィオが王との親交を深める目的もあったが国の脅威であったシュタウペを討伐したことによりゾエは恩赦を受け王立騎士団に選出された。外せば死ぬという状況下でクリムズス、イゼンゼー、サリュート、フライツァイトを次々と討伐。二つ名を引き継ぐことはなかったが、ヴァイサーウインド戦で顎から下を吹き飛ばされ生死の狭間を彷徨う。その後、ヴァンデ戦役にてヴァイサーウインドを撃ち殺し名前をヴァイサーウインドとする。
●英雄 ザ・レルム 強さ8 (一枚) スロット◯
どのような攻撃でも必ず発動する。カードを使わずにわざと攻撃を受けることはできない。
①捨て札にすると次の手番まで相手の攻撃を無効化することができる。
②あなたへの攻撃を無効化することができる。手札内に持っているだけで発動する。発動した場合は捨て札へ。
③兵を用い、盾とすること攻撃を相殺することができる。その場合このカードを捨てなくて良い。相手の攻撃時に兵を捨て札にする。
屈強な騎士。本名ルノー・ド・モントーバン。フランベルクという武器を使う。フランベルクは正式名は死よりも苦痛を与える剣といい、もともとは拷問器具であった。波打つ刀身が肉を引き裂き止血しにくくする効果を持つ。現在は元の名前ではほとんど呼ばれることはなく刀身の揺らめきが炎のように見えることからフランベルクと呼ばれるようになった。片手剣で軽い。大型で両手持ちの長剣ツヴァイヘンダーを皆が使う中、ルノー・ド・モントーバンはこの剣を愛用し、クリーチャーザ・レルムを討伐した。
彼は王立騎士団の壁と呼ばれている。効果は防御の側面が強いが、相手による強力な攻撃が多いので防御は重要である。直接攻撃や手札交換などあらゆる攻撃を防ぐことができる。
●英雄 ファタ・モルガナ 強さ8 (一枚) スロット◯
このカードは手番が終わっていたとしても獲得した瞬間にすぐ使用しなければならない。コストがない場合は当然コストを使わない効果しか選べない。コストは兵一枚を要する。
コストが必要な効果①相手のカードを全て見ることができる。その後手札一枚を交換することができる。
コストが必要な効果②相手の手札に自分のカードを一枚送り込むことができる。
コストが必要な効果③封印などで除外されたカードを一枚取ることができ、それを相手に渡すことができる。自分で獲得しても良い。
コストが必要な効果④相手に次手番で使うカードを教えてもらうことができる。
コスト不要な効果①サプライにあるカードを一枚破棄しゲームから除外する。補充しない。
コスト不要な効果②山札の上から二枚を公開し、次のうち一つを選ぶ。「公開した二枚とも捨て札にする」「二枚とも手札にする」「二枚を好きな順番にして山札に戻す」
本名ウルス・ホステトラー。元王立騎士団に所属していた。宵の明星の教祖ウルバヌスに心酔している。アーティファクト幻想のマスクで別人の顔を手に入れ、王立側にスパイとして再び潜入している。魔女狩りと呼ばれるドーコワ・マゾフシャ事件により兵の大半を失っていた王立側は緊急措置として王立騎士団予備兵を募集しており、ルーク・ロウやイル・カルザイとともに登用された。その後、海の脅威ファタ・モルガナをアーティファクト超古代文明の贈り物で倒しイル・ロンバルディア作戦を可能にした功績を評価され王立騎士団に選出される。エンパシーボックスを使い、逐一ウルバヌスと交信を行なっている。
●英雄 マーク・ドゥ・バイン 強さ7 (一枚) スロット◯
捨て札として捨てることは可能だが当然効果を発揮しない。
①直接攻撃 相手の手札を指定しカード名を言い当てた場合、ただちに脱落させることができる。
②直接攻撃 相手のカードを指定し、このカードの強さ7より相手の数値が小さければただちに脱落させることができる。兵のカードを持っている場合一枚につき数値を1足すことができる。兵も一緒に捨てること。
①②ともマルグリットのカードを所持していないと発動できない。また指定するカードは手札のみでありスロットは不可。効果を使用する際はこのカードとマルグリットの二枚を出すこと。また①②ともに相手に負けた場合敗北はせずゲームは続行する。
相手を直接攻撃し脱落させることができるカード。魔銃を用いる王立騎士団のリーダー。魔銃は使うたびに使った本人に同じ痛みが帰ってくるという代償を払わなければならないアーティファクトであり、その依代として彼の妻に痛みが伝わる。別名「相手の痛みを知れ」。そのためマルグリットのカードがなければ発動できない。
ヨハン・ニコラウス・フォン・ドライゼが作ったアーティファクト。数少ない対クリーチャーの攻撃用武器だが、直接的な武器を作ることは信念に反すると、使ったものに罪が跳ね返るようにデザインされた。自分の覚悟を口にする必要があり撃つたびに宣言しなくてはならない。放つ弾の数によって攻撃力があがる。二発なら4倍、三発なら9倍。しかしその分生命エネルギーを代償に吸い取られる魔銃。代償が大きすぎる為、または仕組みを理解せずに使用した等で持ち主が死に、所有者を点々としてきた秘匿のアーティファクト。強力なアーティファクトはそのぶん支払う代償も大きく、何かしら肩代わりする物(者)を必要とする。弾は勝手に装填される。9倍をつかうと確実に死ぬといわれている。一発ずつ使っても9発で大抵は命を落とす計算となる為、別名ナインバレットオブデスとも呼ばれる。
マーク・バインは千年に一人の逸材といわれた騎士であり真の英雄である。最凶という異名を持つ人型クリーチャー・スプロッタースペレン討伐時、仲間たちが次々に倒れ団員は残り二人となる。新任だったマルグリットを庇いマーク自身も深い傷を負う。魔銃を9発使い生命エネルギーを全て使い尽くした末に討伐。倒して得たのがアーティファクト真実の愛である。事切れたかに思えたがマルグリットの機転により真実の愛を着けマークの呪いを代わりに受け一命をとりとめた。二人は結婚し永遠の愛を誓った。マルグリットはその後呪いが発動し幽閉された。マークは魔銃を使いマルグリットの呪いを解くために戦い続ける。しかし戦うには危険な魔銃を使わざるを得ないため瘴気による呪いが全てマグリットに向かうという強い葛藤に苛まれている。ザウバーツヴェルグ共同討伐作戦時にマルグリットが亡くなり、魔銃9倍を使いマークも後を追うように亡くなった。
●英雄 スワン・バナシア 強さ7 (一枚) スロット×
敗退した場合、自分の手番ならやり直すことができる。相手手番なら一手番前の自分の手番に戻ることができ死を回避できる。死ぬことにより能力が発動するが、他の英雄を犠牲にする事で自分の手番を死んでいなくてもやり直すことができる。いつでも発動できるが、その他の能力はない。
スロット開放までは捨てることも封印することもできず手放すことはできない。またゲーム終了時に所持していると敗退する。
閉じた円環というアーティファクトを使う英雄。自分が死ぬと発動し死ぬ前に戻ることができる。同じ時間を何度も行き来している。能力の使いすぎの代償で時間の概念を失い、精神は崩壊寸前である。
スワン・バナシアは巨大な花の形をしたクリーチャー。瘴気の混じった胞子を撒き散らす。またものすごい悪臭を放つ。意志を持った蔦を鞭のようにしならせ、捉えると相手の生命を吸い取る。また時間を超越する能力を持っている。
●英雄 建設王 強さ6 (一枚) スロット◯
①建設王以外の手札カード一枚をゲームから除外し、一枚山札から引くことができる。呪いや猿、場に出せないカードも除外することができる。所持したまま効果を発動することができるが、所持中一度だけ使うことができる。
②手札開放、このカードを所持したまま手札上限を4枚にすることができる。任意のためしなくてもよい。
③スロットの開放、このカードを所持している間スロットは常に開放される。
言わずと知れた仮面の男。世間では謎の英雄と言われ素性は謎に包まれている。捨てることのできないカードを一度だけ捨てることができる。また手札を増やす効果もある。
●英雄 オサ・オデギズーワ 強さ6 (一枚) スロット◎
このカードはスロットに入っていないと効果を発揮しない。(手札として持つ、捨て札にすることは可能)スロット開放と関係なく常時使用できる。ただし死神のカードを持っていないと発動しない。
①山札の一枚目を見てから取るか決め、取らない場合はそのまま捨て札へ。取っても取らなくてもその手番はもうドローしなくてよい。
②すきな枚数だけ捨て札にしてすきな枚数だけ引くことができる。
③自分の捨て札から山札のトップにカードを一枚置ける。
④自分の手札を一枚山札のすきな場所に入れる。
⑤相手のカードをランダムに一枚取りこのカードと数値を比べこのカードより高ければ捨て札へ、低ければ山札の一番上に戻す。
⑥現在と次手番開始時に手札を一枚ゲームから除外する。次手番はプレイできる。
能力を使う度に呪いを一枚取ること。
ザウバーツヴェルグ共同討伐作戦時に目の前でスプロッター・スペレンによりグリュックスリッターが噛み殺され、マークも魔銃の代償で死んだ。このままでは隊の全滅は免れないだろう。オサは最後の手段で死神を呼び出した。スプレッターを殺してくれるならこの命を代償にしようと。しかし死神は対価が合わないと拒否し、「おまえがもがき苦しみ死んだほうがマシだと絶望し、不幸を味わい続けるその姿を見ることが私の糧となる」と言い、契約を結んだオサは能力を得、スプレッター・スペレンを撃破した。だが、グリュックスリッターとマークを犠牲にして私利私欲のために死神と契約した裏切り者として世間では堕ちた英雄として王立騎士団から追放された。能力を使うほどに家族や仲間を失い彼には不幸が訪れた。誰も彼の周りに寄り付かなくなり人目を避けるように表舞台から姿を消した。しかし彼は一人で孤独に戦い続けている。
●英雄 ヴァトレニ 強さ5 (一枚) スロット◎
このカードはスロットに入っていないと効果を発揮しない。(手札として持つ、捨て札にすることは可能)スロット開放と関係なく常時使用できる。
①呪いを受けた場合そのまま相手に返すことができる。このカードは所持したまま。
②相手の攻撃の一切を無効化することができる。使う使わないは任意。もし使う場合はこのカードは捨て札へ。
③ゴーレム(兵は不可)を用い、相手を直接攻撃することができる。攻撃した場合、相手のカードを指定し、このカードの強さ5より相手の数値が小さければただちに脱落させることができる。数値が下回った場合は敗北する。
炎龍の加護を受けた英雄。加護は刻印であり呪いでもあるため一切の攻撃を無効化する。また数少ない直接攻撃が可能となっている。しかし数値が5なので、慎重に選ぶ必要があるだろう。スロットに入れている場合のみ効果を発動できる。
本名トゥア・ニガマヌオレがヴァトレニの名を冠した頃は黄金時代と呼ばれている。トゥアは炎龍を見事退けることに成功し、その功績を讃えられ二つ名を与えられた。王立騎士団は国民すべての希望を背負い死地に赴き再びこの地へ戻ってくる、まさに人類にとっての最後の命綱であった。その中でも国民は二つ名を持つ者たちをまるで神のように崇め敬い、憧憬の念を抱いた。
ヴァトレニはその後炎龍の巣を突き止め討伐隊を組織する旨、国民に対し大々的な発表をおこなった。逆にこちらから襲撃し排除しようという積極的な彼の姿勢に国民は共感し国内が騒々しく活気付いたのであった。だがその討伐隊はあえなく全滅しヴァトレニも右腕を根元から失い瀕死の状態となり、その後王立騎士団を除隊した。
●英雄 E=ON イーオン 強さ5 (一枚) スロット◯
①浄化、手札の好きなカードを一枚ゲームから除外することができる。呪いや猿、乞食も可。代価としてこのカード+手札一枚を捨て札にする。
②予知、このカードを所持したまま山札の一番上を見て取るか取らないか選ぶことができる。取らない場合山札の二枚目を見ずに引くこと。
③兵を用い、スロットも含め相手の手札を全て見ることができる。このカードは捨て札にすること。
④烙印、体内の血を高温にして相手を攻撃できる。相手がプレイした際にこのカードを捨て札にすると相手は効果を使うことができなくなる。次の手番はプレイする必要はない。
⑤再生、脱落した場合このカードがあれば復活することができる。
レイテの民の生き残り。予知能力を持ち不思議な力を持つ。相手の手札を全て見る能力は強力。また不要なカードを捨てることができる。
アーティファクトが多数体内に埋め込まれた女性。イーオンとは幸福な子という意味。イーオンは戦役孤児で施設で育った。アルビノであり差別を受けたためめったに素顔を晒すことはないが真っ白な肌と髪、真っ赤な唇が特徴的な女性である。第一次、第二次グランビモンテ戦役に傭兵として参加し生き残る。その後フンダシオン財団に入り死刑執行人に任命された。「白い死神」の異名を持ち恐れられ、速やかに首を切り落とす技術は切られた者は切られたことに気がつかず数分間喋り続けたという逸話も残っている。彼女は研究者としての側面も持ち、死体を解剖し人体の構造を学び、生体実験として自らの肉体を使い烙印と呼ばれるアーティファクトを体内に埋め込んだ。興奮すると自らの血液を沸騰させ毛穴から放出することができる。血液は粘土が高く皮膚に付着すると重度の火傷を負う。発現には条件が伴い手足、胸、前額など十字架上の傷部に限り、また金曜日にのみ生じることができる。死刑執行の日は奇しくも毎回金曜日とされており、イーオンは常に仮面をかぶっておりその仮面から熱い血の涙を流した。世の人はその姿を見て恐れ、罪人たちの返り血を浴び続けたために発症した体質だとその風評は一気に広まった。次第に迫害され、姿を消し自身も精神を病み自ら命を絶ったが、何度死のうともどのような方法を取っても生き返る。数十年後マルグリット財団によりイーオンは拘束される。死を与える方法を模索することを約束し王立騎士団に参加する。常に体は痛みを伴い、痛みにより生を実感する。驚異的な再生能力というアーティファクトの効果により王立騎士団では主要なメンバーとなったが本人は常に死を意識し、死ぬために前線に立つ。自分をこの世から消し去ってくれるアーティファクトを探し求めている。彼女の中にあるアーティファクトは臓器と融合し取り外すことは不可能である。
●ヴァーウィック 兄 強さ5 (一枚) スロット◯
バンドルカード。妹のカードと一緒でなければ効果を発動することができない。どちらか片方だと捨て札にすることもできない。
両方のカードが揃うと一手番で二枚使うことができる。選べる効果は一つだけである。
効果①相手の持つ英雄カードをすべて捨て札にすることができる。
効果②相手のスロットを破壊しそのゲーム中使用できなくする。
効果③相手の手札制限を一枚減らすことができる。
山に住む少数民族で白い肌を持ち、好戦的で高い身体能力を誇る。アーティファクトを身にまとい武装している。クリーチャーは人間に有害な瘴気を放ち辺りは汚染された土壌と化すが、そんな中でも二人は顧みない。クリーチャーあるところに必ずこの二人ありといわれ、その不吉な風貌から忌み嫌われている。ワットサルポーグという解体業社に属しているが二人には復讐という別の目的を持っていた。
ヴァーウィック兄妹の兄。曲がったマチェーテが特徴。刃こぼれして見栄えは悪いが強力なアーティファクトでありクリーチャー相手には絶大な力を発揮する。銀髪で肌は透き通るように白く赤い眼光は鋭いが視力はほぼない。いわゆるアルビノの一族。人間には見えない瘴気の流れが見えるのでクリーチャーの動きをあらかじめ察知できる能力を持っており攻撃を担当する。普段は傭兵をしたり解体屋の仕事を請け負っている。その後クラニオ・クリエィションズを壊滅させるが妹を失い、残るのはただの虚無だけであった。は彼の消息を知る者はいない。
●ヴァーウィック 妹 強さ5 (一枚) スロット◯
バンドルカード。兄のカードと一緒でなければ効果を発動することができない。どちらか片方だと捨て札にすることもできない。
両方のカードが揃うと一手番で二枚使うことができる。選べる効果は一つだけである。
効果①自分の手札、もしくは捨て札の中から一枚、山札の一番上に置くことができる。
効果②呪いを二枚、相手に配ることができる。自らが呪いを所持して入ればそれを渡すことができる。
効果③その手番のドローを二枚して好きな方、もしくは両方を手札に加えることができる。
ウェスト=フランデレンのリフテルヴェルデ山、その奥にヴァーウィック族が住む隠れ里があり、さらに奥地に聖地オムロープがある。一族の聖地であり一年に一度祭事が催される。ランスロット陣営はクラニオ・クリエィションズを送り込み一族を一人残らず殲滅した。ヴァーウィック兄はその時、狩猟へ出かけており前日の悪天候で祭事に間に合わず里へ帰る途中であった。近づくにつれ幾筋もの煙が立ち上り、異変が起こっていることを悟り急ぐ。全て焼き払われ無残な死体の山がそのまま放置されていた。死体の山の中で母親の骸の下に一人隠れ生き延びたのは妹ただ一人であった。静かに震える妹から頭蓋骨の刺青を入れた一団が来たと聞き出し、復讐を果たすべく二人は山を降りた。
ヴァーウィック兄妹の妹。兄ほどの戦闘力はなく非力で特殊な目も持っていない。気配を消す能力が高いためにオムロープの虐殺にて生き残ることができた。兄の足手まといになりたくないという思いと復讐を必ず果たすという誓いを込めて両腕にアーティファクトである真実の針による刺青を入れているため普段は拘束具で自分自身の力を制御している。クリーチャーの解体用に独特な形状の鉤爪のような武器を多数所持しておりその異様な佇まいから他の狩猟者から恐れられている。クラニオ・クリエィションズとの戦闘の際に殺される。一族の復讐は兄に託し兄の腕の中で息を引き取った。
●英雄 アオス・テンプクトゥ 強さ4 (一枚) スロット×
①場に出すことができない。終了時に所持していると8点となる。スロットに入れることはできない。
②呪いを食らうと好きなタイミングで相手に跳ね返すことができる。ただし呪い一枚につき4点ゲーム終了時に得ることができる。もちろんバーストルール(手札最大三枚)は適用される。
③脱落時にこのカードのみ残して何度でも復活することができる。
伝説の龍が産み落とした化身。龍を唯一殺すことができる存在。不老不死と言われている。非常に強力なカードだが扱うのが難しい。何度でも復活でき呪いの効果を受けない。ただし場に出せずスロットにも入れることができない。
●英雄 ヘルペチク 強さ4 (一枚) スロット◎
このカードはスロットに入っていないと効果を発揮しない。(手札として持つ、捨て札にすることは可能)スロット開放と関係なく常時使用できる。①②③ともこのカードを捨てる必要はない。
①手札変換、兵を他の好きなカードと同じ効果を持たせることができる。どのカードにしたかを宣言すること。捨て札にした時に効果を発動させることができる。所持しているだけで効果を持つものは無効。あくまで捨て札にした時の効果だけ適用される。
②所持したまま他の英雄のカードを捨て効果を発動した場合一回で効果を二つ使うことができる。そのカードの効果①を二回も可。もちろん使用条件は満たす必要がある。①の効果で作り出したカードはこの効果を使うことはできない。
③手札圧縮、兵、呪いなど同じカードを複数枚所持している場合一枚と数えることができる。このカードは所持したままで良い。
王立騎士団の頭脳と呼ばれた軍師。彼がいると百の兵を千にも万にもする。数値は低いが重要なカード。スロットに入れていても効果を発動させることができる。強力なカードを引かずに兵に能力を与えたりと遠隔から使うことができる。
●英雄 プフィスター 強さ4 (一枚) スロット×
このカードを使用し、さらにもう一枚プレイすることができる。
等価交換、このカードを破棄し数値4以下のカードを捨て札から獲得する。
杭により相手のカードの効果を無効化し、使用しても効果を発動できなくなる。
持っているだけで発動するタイプのものはその効力を失う。
杭により相手の手番を一手番飛ばすことができる。
手札一枚を捨て札からランダムに交換する。
所持している間、①ドローする際に山札から一枚、サプライから一枚カードを獲得できる。②ドローする際に捨て札の一番上のカードを取ることができる。どちらも任意である。
プフィスターは黒い狼の姿をしており不死だとされ、悪疫や凶作の原因とも考えられていた。確実に絶命させるためにはセイヨウサンザシで作った杭によって直接脳髄に打ち込み串刺しにし膝下の腱を切断した後に埋葬する必要がある。この処置を怠ると、再び蘇る。セイヨウサンザシで作られた杭は魔力を帯びアンデットの能力を制御できる。
プフィスターを討伐し二つ名を得たのはバーデンヴェルテンベルクのレムスク出身のカルシュテン・アドルングという人物である。既存の解明されたアーティファクトの威力を抑え、小型化したり使いやすいように加工する技術に長けた人物である。
●アンナ・クルコフスカヤ 強さ3 (一枚) スロット◎
このカードはスロットに入っていないと効果を発揮しない。スロット内なら常時使用することができる。手札として持つ、捨て札にすることは可能。
①抑制、敵対する英雄たちの効果を一切発動できなくなる。
②煽動、手札上限がなくなる。英雄カードも所持できるが最終得点には加算されない。鼓笛隊のブーストは手札三枚まで引くことができる。
③強奪、カードを所持している時に一度だけ相手のカードを一枚手番中に奪い取ることができる。スロット内は不可。スロットに入れていない状態でもこの効果を使うことはできるが捨て札にしなければならない。
④誘拐、カードを所持している時に一度だけ相手のスロットのカードを奪うことができる。このカードはスロットに入っている状態で効果を使うと捨て札にすること。
活動家、フィッシュ及びCLFのリーダー。民衆を煽動し武装蜂起したり、各地の爆破テロ、要人の誘拐、殺人などに関与する。カードを集め徒党を組み組織を作ることで勝利を目指す。カード効果は特殊だが、スロットに入っていなければ発動しない。また手札は無限に所持できるが、このカードを失った場合手札枚数オーバーで即敗北する。
●贋作師 強さ3 (二枚) スロット◯
カードをコピーし贋作を作ることができる。あくまで所持しているカードのみである。コピーするカードは兵のみ。贋作師のカードと元となるカード、そして兵の三枚のカードが必要となる。このカードは捨てずにコピーを作り続けることができる。コピーしたカードは捨て札にした際にのみ効果を使える。一度コピーしたカードは使うまで上書きはできない。手持ちのまま使う効果は使用できない。
また変化させた兵はどのカードに変えたかは宣言する必要はない。しかし贋作師を使ったことは宣言しなくてはならない。拷問人や道化師により攻撃された際はあくまで兵と答えること。その後、別のカードとして使っても良い。兵のカードを取られた場合そのカードは兵に戻る。
王都を騒がせた贋作師。見たものを寸分たがわずコピーすることができる。本物か偽物か見分けることは不可能である。贋作を作ることに人生の全てを注ぎ、その贋作には彼の嫉妬や憎しみが込められている。彼は後年アーティファクトをコピーすることに挑戦したがそれは叶わず自らの才能の無さを恥じ、二度と贋作は作らないようになった。オリジナルの作品を発表したがオリジナルを作る才能は全く持っていないということが自分自身わかり、絶望感の中亡くなった。彼の死後、彼の作品は再評価され高値で取引されるようになったのは皮肉であろう。
●詐欺師 強さ3 (二枚) スロット◯
①山札脇の三枚のサプライを山札に戻しシャッフルしたあと三枚入れ替える。
②山札脇の三枚のうち一枚を残し二枚を山札に戻しシャッフルする。そのゲーム中は一枚だけが表の状態が維持される。
③交渉、相手に不要なカード一枚を押し付けることができる。相手は拒否することはできないが交換条件でその場でそのカード以外を一枚、もしくは二枚捨てる。新たに一枚引く。スロットを次の手番開放する、の四つの選択肢から選ぶことができる。
このカードを所持している間は山札脇の公開してあるカードからは選ぶことができなくなる。すでにこのカードを使い②の状態の時は②の効果は使えない。
●斥候 強さ3 (二枚) スロット◯
①手番でカードを引く前にこのカードを出し、山札の上から4枚を先に見ることができる。また、それを好きな順番に並べて山札に戻すことができる。
②相手の手札、もしくはスロットのカードを一枚見ることができる。見たいカードを指定すること。
敵情・地形などを偵察あるいは秘密裏に監視するために本隊から先んじて派遣される単独兵または小人数の部隊。戦いを優位に進めることができる。
●鼓笛隊 強さ3 (二枚) スロット◯
①他のカードと一緒に出すことでバフがかかりだしたカードの異なる効果を二つ使うことができる。
②デバフにより相手のスロットが二つになっていたり、手札上限が開放されている場合、このカードをだすとその効果がその手番のみ失われる。手札、スロットのカードはそのまま捨て札へ。即敗北にはならない。また一手番のみなので再び手札を増やしたりスロットに二枚目を入れることはできる。アンナの場合は三枚まで捨てること。
③ブーストにより手札制限いっぱいまでカードを引くことができる。この効果を使った場合、相手プレイヤーは呪いを一枚とること。
ゲーム終了時に得点を1.5倍にすることができる。
味方を鼓舞することで一時的に能力をあげることができる。このカード自体にはあまり攻撃力はない。③の効果を使った場合その手番は新たにドローする必要はない。
●ブローカー 強さ2 (二枚) スロット◯
効果、このカードと一枚手札から出すことでサプライ、捨て場から好きなカードを取ることができる。捨て場は自分、相手問わない。
調達屋、仲買人、密売人として色々な場所で顔が効く。
●研究者 強さ2 (三枚) スロット◯
①スロットの拡張、スロットを拡張した場合、手札からカードを一枚第二スロットに入れること。手持ちがないとこの効果は選べない。
②カードを新たにもう一枚引くことができる。
③カードを一枚山札内に返し、一番上のカードを引き手札に加える。
④手札圧縮、手札を効果なしで何枚でも捨てることができる。その手番はカードを新たに引かなくて良い。
⑤手札開放、手札上限を四枚にすることができる。そのゲーム中続く。
注意点として①を選んだ場合研究者がなくてもそのゲーム中はスロットを二つ持つことができる。効果はゲーム中一度だけなので、スロットを三、四と増やすことはできない。スロットを増やした場合その場で必ずもう一枚をスロットに入れなくてはならない。(空の状態にしておくのは不可)スロットを増やしても手札上限三枚は変わらないので計五枚まで所持できる。③の効果は捨て札にするわけではないので場に出すことができないカードでも実行することができる。同じ項目①を二回という選択はできない。
●マルグリット・ドゥ・バイン 強さ2 (二枚) スロット◯
マーク・ドゥ・バインの攻撃する際に必要となるカード。単体では効果はない。捨て札にすることはできる。
兵ではないのでマーク・バインのカードを使用しても加点されない。
マーク・ドゥ・バインの妻であり彼の使うアーティファクトの代価である身代わり。相手に与えるダメージが身体的痛みとして受ける。
アーティファクト「真実の愛」をつけ依り代としてマークが受ける瘴気、いわゆる呪いを肩代わりする。呪いが自らの身に跳ね返るため、常に死と隣り合わせの状況。それをなんとか緩和するため「きつく抱きしめて」や「足よ黙れ」といったアーティファクトを用いた。それでも特に魔銃による生命エネルギーの消耗がひどく、皮膚は焼き爛れ、日光にもあたれず、眠ることさえ許されずその苦痛は肉体的にも精神的にも著しく消耗させ、しかも果てしなく続く。数々の拘束具によって押さえつけられ自我をかろうじて保っている状態。あまりにひどい姿に妹のジョゼは真実の愛を外すことを進言したが、マルグリットは断固として拒否した。すなわち真実の愛を外してしまうとマークが呪いを受けて死んでしまう。真実の愛をつけたことはまるで事故のように思われているが、彼女は自ら望んでそれをつけた。自分がどんな状況に陥ろうとも夫を支え真実の愛を貫くことができるかという証明だった。夫に対する彼女の愛は彼女が死ぬまで永遠であった。
●拷問人 強さ2 (三枚) スロット◯
このカードを捨て札にした際、相手はこちらが指定したカード一枚、なんのカードか告白しなければならない。従わない場合、次のうち一つを相手は選ばなくてはならない。
①手札のカードから二枚捨て札にする。
②呪いカードを一枚手札に加える。不可能な選択でも選ぶことができる。
呪いカードがない場合や手札が二枚ない場合も選択できる。手札がない場合はスロットのカードを捨てること。
●道化師 強さ2 (三枚) スロット◯
捨て札にした時以下の効果を一つ選んで発動できる。
①スロット内のカードを山札の残り枚数関係なく使うことができる。
②相手の手札を一枚を見て、そのカードを相手に返すか自分が取るか選ぶことができる。相手に返すときは呪いが一枚付属する。スロット内は不可。
③サプライの一枚とこのカードを交換することができる。
コストなしで序盤にスロット内のカードを使うことができる。②の効果の際に場に出せないカードでも捨て札ではないので交換や返却が可能。スロット内にこのカードを入れていた場合は発動しないが手札にもう一枚ある場合はもちろん発動できる。
●ゴーレム 強さ1 (三枚) スロット◯
兵をコストとして使う場合、兵のかわりとして使うことができる。また使い捨てではなく、捨て札場にある場合カードを引く代わりに回収することができる。捨て札にすることで、サプライから一枚取ることができる。
石と粘土で作った人形に魂を与えたもの。使役することで兵の代わりに使うことができる。
●古代の機械人形 強さ1 (二枚) スロット◯
すべて捨て札にすることで発動する。
①兵をコストとして使う場合、兵のかわりとして使うことができる。
②手番で好きなだけカードを捨て札にしてその分新たに山札から一枚もしくは二枚カードを引く。
③手札を一枚破棄し(ゲームから除外)サプライから一枚取る。
④再利用、手札を一枚捨て捨て札から一枚取る。
⑤このカードを捨て札にすると一手番のみ手札制限がなくなりスロットが開放される。この手番のみ二手番することができる。この効果は一度だけで回収しても使用できない。
ロストテクノロジーの機械人形。②で捨てるカードは機械は呪いを受けないので呪いカードは可能。猿や乞食、王などは不可。
●名もなき兵 強さ1 (四枚) スロット◯
効果なし。メリットもデメリットもない。ただし手札3枚とスロット1枚で計4枚とも集めるとその時点で勝者となる。
王立騎士団の一般兵。軍師や呪いをかける際のコストとして使う効果で用いられるほか、相手を陽動したり騙す際にも使われる。カード自体の能力は低いが他と合わさり力を発揮する。
●解体屋 強さ1 (二枚) スロット◎
このカードはスロットに入れなければ発動しない。スロットが開放されるラスト五枚まで待つか道化師との併用が必要となる。効果は捨てられないカードを秘密裏に処理することができる。解体屋のカードの下に処理したいカードを入れておき、発動と同時に解体屋ごとその束を捨て札にすることができる。複数枚、捨てられないカードでももちろん可能。
日陰の存在。だがその力は絶大で厄介なカードを処理する能力を持つ。リスクとしてアーゲントゥアにこのカードを捨てられると下にプールしていたカードは手札に戻るため複数枚もっていると即座に敗退する。またラスト五枚までは発動できないのでタイミングを見計らう必要があるだろう。また王のカードの場合スロットに入れることができないので使うことができない。
●荷物運び(ポーター) 強さ1 (二枚) スロット◎
捨て札にしても効果はない。スロットに入れると手札上限を一枚増やすことができる。スロットが開放されていなくても所持している限り常時この効果は発動する。
一緒に冒険をする荷物運び。戦闘力はない。
●乞食 強さ0 (二枚) スロット◯
手番の際に手札から好きなだけ捨て札とし(効果は発動しない)、呪いなど捨てることのできないカードは不可。双方の捨て場からカードを一枚獲得することができる。カードを引かなくてよい。
このカードを場に出すことはできない。場に出した瞬間即座に敗北する。山札が尽きた時、または相手を脱落させた際に所持している場合敗北する。
元は貴族だったが没落し職を転々とて乞食となった。最終的に所持していると敗北し勝者とはなれない。相手を脱落させた際も所持していると引き分けではなく敗北となる。猿のカードを唯一所持することができる。
●猿 強さ0 (一枚) スロット◯
手札にあるだけで敗北する。乞食を持っている時だけ所持できる。捨て札にすると敗北する。スロットに入れるか相手に押し付ける必要がある。最終的に所持していると乞食同様敗北する。またスロットが開放されると逃げ出してしまい敗北する。
マンドラゴラを引き抜くことができる唯一のカード。
疫病を持った猿。元は猿回しで飼っていた乞食の元から逃げ出した。持っていても役にも立たない厄介なカード。手札で残すなら乞食とセットなために手札を圧迫する。スロットに入れることはできるが山札が尽きた際に残っているとスロットが解放され敗北する。相手に押し付けるかマンドラゴラを引き抜くしか敗北を回避する方法はない。
●マンドラゴラ 強さ0 (一枚) スロット◯
効果、猿とこのカードを一緒に捨て札にすることで相手を脱落させることができる。あらゆる効果を無効にできる。残り五枚でスロットが解放されるまで使用できない。残り五枚でスロットに猿を持っている場合のみ使用できる。
カードそのものは危険ではないが、引き抜くことで相手を死に追いやる。根茎が人の形をしており、マンドラゴラを引き抜くと悲鳴をあげる。人が引き抜くことはできず、猿を用いるのだが、猿は引き抜くと死ぬ。また相手も発狂して死んでしまう。
●死神 強さ0 (一枚) スロット◎
このカードはスロットに入っていないと効果を発揮しない。(手札として持つ、捨て札にすることは可能)スロット開放と関係なく常時使用できる。また全ての効果は呪いを一枚使うことで発動することができる。
①サプライの一枚を破棄することができる。
②破棄したもの(封印や浄化などでゲームから除外されたもの)から一枚取ることができる。
③呪いを一枚取ることができる。
④憑依、相手のスロットのカードを強制的に捨て札にすることができる。
⑤兵を操り人形と化し、相手に送り込み相手の手札となる。
⑥相手の攻撃をそのまま相手に返すことができる。(相手が発動した際に呪いを一枚捨て死神の効果を使うと宣言すること)
英雄カードはオサ・オデギズーワ以外は使用できなくなる。オデギズーワを使うなら死神はつかえなくなるので、どちらをスロットに入れるか選択する必要がある。実体を持たないため死ぬことはない。脱落してもこのカードを所持したまま何度も甦る。ただし浄化や封印されると敗北する。呪いを糧として能力を発動する。捨て札にはできず、捨て札にすると敗北する。最終的に所持している場合も敗北する。
●呪い 強さ−2 (四枚) スロット×
呪いの攻撃を受けた際に受け取る特殊カード。スロットに入れることはできず手札を圧迫する。捨て札にできない。死神のカードを所持した場合は効果を発動する際に必要となる。
拷問人、レヴェルと龍による手札圧迫の特殊効果で受け取る。姫のみ呪いを二枚貯めることで復活することができる。山札が尽きてゲーム終了時には一枚につきマイナス二点。
❇︎ このゲームはフィクションです。実在の人物、団体とは一切関係ありません。




