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領地解放戦


PM23:57 常闇の領地


常闇の領地中心にある城の前で現在2つのクランが衝突していた、アメリカの大規模クランHeaven armyと日本の大規模クラン銀の狩人である。



2つのクランは常闇の領地を奪い合っていた、運営が領地を解放してから3時間が経過した今も決着は着いていない。


領地解放戦とは広大なワールドに点在する領地を奪い合う戦いだ、運営が未解放の領地を解放するか、解放済の領地を支配しているプレイヤーが再び解放する事で始まる。

領地を支配するためには領地の何処かに存在している記録媒体に記されたデータを書き換える必要がある、この記録媒体は基本的に領地の中心にある事が多い、その形は様々だが未解放の領地は基本的に宝石やクリスタルのような物である事が多い。

ただしあくまでも「基本的」に、なので絶対ではない、何しろこれはCWO、何でも有りだ、なので武器かもしれないし、モンスターかも知れない、NPCが記録媒体になっていても不思議は無い。


ここまでは未解放の領地に置ける記録媒体の話だが、何者かによって支配された領地ならば話は別、支配者の権限により様々な物を記録媒体に出来るのである、なんならプレイヤーを記録媒体にする事も可能である、と言っても記録媒体は領地から持ち出せないため、記録媒体になってしまったプレイヤーは領地から一切出られない、というデメリットが付いて回る。


尚解放したのが運営だろうがプレイヤーだろうが告知は一切無い。



前述した通り開戦から3時間が経過しているにも関わらず未だに決着は着いていない、そればかりか戦いは激しさを増していた、これはこのCWOに置いて異常とも言える事だった、何故かと言えば大規模クランと言えども1,000人もいない、というか500人すらいない、その中で一切告知無しに始まる解放戦に参加出来るプレイヤーの数は限られてくる、当然ながら戦っていればキルされる者や戦闘不能に陥る者も出てくる、それを回復したり後から参戦してきたプレイヤー等で補っているため泥沼化してしまったのだ。


いつもの解放戦であれば規模に関わらず複数のクランが虎視眈々と記録媒体を狙い、探し回り混戦になっていつの間にか誰かがというパターンが多く、1時間も経たず終わったりもする、因みに最短記録は5分である。




両軍とも少なくない損耗ではあるがどちらも未だに譲らないのには理由があった。


常闇の領地は過酷なフィールドだが採れる資源は質が良い、ここにしかいないモンスターもいる、立地も良く複数の都市との距離が近いので物資の調達等もしやすい。

そして最後に最大の要因は隣り合った領地だろう、常闇の領地の横には密林の領地があり、それを攻略するための橋頭堡となる、故にどちらも譲れず3時間もの間戦っているのだ。


寧ろ何故そんな重要な領地の解放戦に2つのクランしか参戦していないのかと思うかも知れないが、基地との距離や未踏破領域である事やリアルでの都合など様々な要因が重なりその他の大規模クランが参戦しなかった、これが原因で通常なら隙あらば、と混戦を狙ってくる小規模クランや中規模クランも参戦を断念したためである。


尤もいつものように小規模クランや中規模クランが参戦していれば毎度お馴染みの混戦になる事は間違い無しだった、しかし互いに様子を見たり牽制をしたりとグズグズしている内に始まってしまったので「断念した」のではなく「間に合わなかった」という方が正確かも知れない、結果前述した通り泥沼戦線が構築された。




さてそんな解放戦だがとあるプレイヤーの介入により決着が着こうとしていた。


剣と剣がぶつかり合い火花を散らし魔法や矢が飛び交う戦場の中に降り立つ一人のプレイヤーがいた、ローブを纏いフードを目深に被ったそのプレイヤーは重厚感のある低い声で2つ唱えた。



「アンチマジックフィールド」


「グラビティコントロール」



その瞬間全ての魔法が消滅し、矢は目標に到達する事なく地面に落ちた、戦っていた全てのプレイヤーは大地に這いつくばった、向けられる視線をまるで感じないかのように無視しそのプレイヤーはゆっくりと歩いて城に入っていった、数分後領地解放戦は終結した。



たった一人のプレイヤーによって2つの大規模クランが正面から潰され、領地を奪われるという前代未聞の事件はあっという間にワールド中に知れ渡った、そのプレイヤーの名は









         UNKNOWN/アンノウン








こんな感じで良いんですかね?短いかな?

おかしいところとか誤字脱字の報告お願いします、国語力が無いので文章がおかしかったら指摘してください、直せるところは直します


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