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ヒロインは、お説教されました


短いよ〜。


 






 殿下が去ったカフェ。



 お説教なう。





「お前、本当に本能で喋るの止めた方が良いと思う。何、あの脊髄反射。喧嘩を売らなきゃ生きてけねぇの?」

「…………申し訳ありません……」

「アルティナ様好きがそんなに重傷だとは思ってなかった俺も悪いかもしれないけど……お前、下手したら首が物理的に飛んでたからな? 殿下は王族だから。前世のノリでいくなよ。つーか、十何年もこっちの世界で暮らしてるんだから、身分のこと考えろよ。人間なんだから、もっと頭使えよ」

「…………へい……」

「それも、なんでお前を控えさせるように言ったかとかも聞き忘れたし。なんかもう色々と話し足りなかったし。そもそも、あまりにもお前が喧嘩腰が酷すぎて介入しちゃったけど……本来は俺が話に割り込むべきじゃないんだからな?」

「……………ごめんなさいぃぃぃぃ‼︎」


 やっばい。

 シュンの言葉が正論すぎて、言葉のナイフがクリーンヒット。

 私が同じ転生者だからって、シュンを巻き込んでるだけで……彼はガチで乙女ゲームに関係ない人だ。

 だから、シュンが手伝ってくれる義理もないし……本当は私がなんとかしなくちゃいけない。

 だけどっ、なんでか分からないけどっ……殿下を前にするとっ……話がマトモにできないくらいの怒りがっ……‼︎


「はぁ……」


 シュンは呆れた溜息を零す。

 そして、私のこめかみ辺りを拳でうめぼし(?)しながら、告げた。


「もうこうなったら、一連托生だ。仕方ないから、全面協力してやるよ」

「えっ……⁉︎」

「だって、お前、殿下と話そうとしたらまた喧嘩腰になるだろ? マトモに話できる?」

「わ、分かんない……」

「流石に同郷の最後がギロチンとか、寝覚め悪すぎだし」

「シュン様ぁぁぁぁぁぁぁぁ‼︎ 慈悲深いぃぃぃぃぃぃぃぃ‼︎」

「ウザい」


 サラッと処刑方法を伝えられたけど、私は彼に抱きついて感謝する。

 マジでシュン様には足向けて寝れないっっっ‼︎


「取り敢えず、また後日な。こっちも情報集めなきゃいけないし」

「ありがとうございますっっ‼︎」

「後で何か奢れよ」

「はいぃぃぃぃ‼︎」




 シュンはとても呆れた顔で、去って行くのだった……。







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