表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/19

ヒロイン、前世を思い出すwithハリセン


ヒロイン目線なーりー‼︎

ご都合主義フィーバーだから、苦手な人は逃げるのだ‼︎


では、よろしくねっ☆

 







 私が前世の記憶を思い出したのは、王都ですれ違った……地味な青年の一言だった。





「バイクが欲しい……いっそ原付でもいい……移動ダルい……」

「ぶふっ⁉︎」


 ぐわんっと一気に頭に前世の記憶が流れ出す。

 人間一人分の記憶を思い出すもんだから、すっごい頭が痛い‼︎

 だけど、その台詞は同感するぅ‼︎

 この世界にはバイクも原付もないし、車もない。

 馬車はあるけど、平民は公共の馬車で。

 前世の記憶がある者としては、そういう移動手段が欲しくなるのは当然だよねっ‼︎



 じゃなくてっっっ‼︎



「ちょっとステイ‼︎」


 私はそのまますれ違ってしまいそうになった青年の腕を掴む。

 目立たない茶髪に、普通な顔。

 普通の平民が着るような麻のシャツ、ズボン、ショートブーツ。

 そして……そこにいるのにうっすい存在感。

 …………え? モブ? (微)透明人間?


「何? 急に」


 彼は怪訝な顔でこちらを見る。

 きっと、選択肢を間違ったら……私と彼は二度と出会えない気がする(存在感的な話で)。

 私はちょっと緊張しながら、唾を飲み込む。



 そしてーーーー声高らかに叫んだ。



「生麦生米生卵‼︎」

「………………」

「桃栗三年柿八年‼︎」

「…………………………」


 ぴ〜よぴよぴよ〜。

 …………アレ? どこかでヒヨコが鳴いた?


「………………はぁ……」


 彼は大きな溜息を零しながら、眉間を揉む。

 そして、すっごい渋い顔で……口を開いた。


「いや、多分……()()かどうかを聞きたかったんだろうがな? でもっ、なんでその謎すぎる言葉をチョイスした⁉︎」

「きゃっほう‼︎ 同胞よ‼︎」

「お前のノリは何っ⁉︎ というかっ、話を聞け‼︎」



 スパコーンッ‼︎



 同じ転生者に出会って早々……私はどっかから出したハリセン……いや、なんでハリセンがあんのっ⁉︎ で頭を叩かれました☆





 ………………かなり痛かったです。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ