表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/42

第8回 それでも病院には行きました

 前話で最初の決定的なイジメの原因になった話を書きましたが、それ以後は当然のようにいじめが集中する事になりました。


 何より教師が加害者側の実質的味方をすれば、被害者側が出来る事などほとんどありません。今でこそある程度被害の大きないじめであればニュースになる事もありますが、それこそ虐の見方をすれば、自殺などをしない限りニュースにならないし、学校側の対策などあってないような場合も多いと私は考えています。


 前置きが長くなりましたが、結局小学校を卒業するまで、毎日のように何らかのいじめはありました。なかった日を探すのが難しいのではないでしょうか?何よりも人間という物は、自ら受けた不幸ほど覚えている物です。


 私が覚えている限り、小学校だけでも以下のいじめを受けた事を覚えています。

・身体的暴力(殴る、蹴るなど)

・クラスの中での無視行為(時にはクラス全員から1ヶ月間にわたって)

・2階外からの、外への突き落とし

・給食時のあからさまな量の差別(時にはスプーン一杯にも満たない場合も)

・給食配膳後のいたずら(パンを潰したり、その他食品をゴミ箱に捨てるなど)

・学校指定ゴミ捨て場のゴミの中への投げ入れ

・鉛筆で突き刺す(今もその痕が残っている場所もあります)

・上履きを損壊(切る、マジックで塗りつぶす、水に漬ける、トイレの便器に放置など)

・上履きへのいたずら(画鋲混入やゴミ入れ、ゴミ箱に捨てるなど)

・ランドセルの損壊(実際に一度は全交換せざるを得なくなり、買い換えています)

・トイレ内での水かけや、男子大小便器への直接着座

・文房具類の破壊、損壊

・プール授業後などの、下着類などの隠し行為

・上着類への落書き行為

・椅子や机への落書きなど(全体をチョークの粉や画鋲で覆うなどや、花瓶の花を置く)


 正直言って、今でもなぜあれで登校拒否にならなかったのか分かりません。細かく書くともっと多くなってしまいますが、大まかに書いただけでもこれだけの「リスト」となってしまいます。


 しかしそれが恐らく原因で、小学校時代に一時期ですが神経内科(今で言う脳神経内科。当時通っていた脳外科のある病院にある病院内にて)に一年以上通いました。今でこそ脳神経内科と名前が変わりましたが、当時は精神科と神経内科の違いがはっきりしていないような時代だったと思います。その様な状況ですから、私が神経内科に通院している事実を家族は学校に隠していたようです。今思えば、それこそ間違った行為だと思わざるを得ません。また当時の症状を考えると、脳神経内科よりも精神科の症状に当てはまる項目が多くあると思っています。


 もちろん脳神経内科での治療項目の1つである症状も出ており(当時は)、後で分かった事ですが「てんかん発作」も出ていましたし、その意味では全く間違った診断とは言えないと思いますが、その薬も服用していましたし、一時は寛解(病気の症状が一時的に治まる事で、治る事とは意味が異なります)しましたが、現在は再発の恐れがあるという判断で再び薬を服用しています。


 一般的に小学校時代に脳神経内科や精神科などにお世話になる事は少ないと思います。むしろ様々な情報を調べる限り、いじめなどが原因で脳神経内科や精神科などに受診するケースが多いのではないでしょうか?しかも今と違ってインターネットなどない時代です。当然情報なども今ほど無い状況ですから、対処が遅れて私の場合は様々な精神的症状が出たのは当たり前だと私は思っています。


 しかしこういった事が過去にあった私が悔しく思うのは、いまでも「いじめ」という言葉で、もはやいじめというよりも明らかな暴行行為などが行われているにも関わらず、まるでそれを隠蔽するかのように「いじめ」という言葉をニュースなどでも使う事です。


 確かにいじめという言葉の範疇で考えても良い場合もあるでしょう。しかし一線を越えた場合は暴力行為として明確に分離すべきです。しかしそれが今でも出来ていないからこそ、学校でいじめが無くならず、社会に出てからもそういった行為が行われる土壌が有るのではないでしょうか。


 日本では多くの場合、被害者が泣き寝入りする犯罪が多いと思う事があります。それこそ金銭で解決できない事も多々ありますが、加害者は人権を盾に守られ、被害者が泣き寝入りするなど、本来あってはならないはずです。それは未成年であっても同じだというのが私の考えであり、特にニュースになるような暴行、殺人未遂、殺人などを行った未成年者は、名前を公開すべきだと私は思いますし、大人と同じ刑を適用すべきだと考えます。その中には当然死刑も含まれると私は明言します。


 いじめを受けていない側からすれば、大した事では無いと思うかもしれません。しかし受けた側は、最悪一生心に傷を負います。そして現状で今の日本では、それを保護する制度などありません。まさに被害者の泣き寝入りです。


 そうであれば、加害者にも加害者としての責任を負わせるべきと私は強く指摘します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ