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第4回 何を反対しているのか分かりません

 子供のために今は様々な物が無償化されています。代表的なものといえば高等学校の無償化でしょうか。


 その他にも多くの自治体で中学生までの医療費の免除など、様々な子供に対しての無償化などが行われており、正直私からするとそこまでする必要が本当にあるのか疑問に思うこともあります。


 そんな中で時々ニュースになったりするのが、保育園や幼稚園、児童福祉施設の建設反対運動など。


 日本では様々な意見を言う自由がありますし、それその物がおかしいとは言いません。それこそ過疎化が進んで子供を捜す方が難しい地域に、既存以外に新しい保育園や幼稚園、児童福祉施設を真っ当な理由もなく建設したりするのであれば、反対することに意味があると思います。


 しかし反対のニュースが出ているのは都市部ばかりに思えます。もちろん都市部のことしかニュースにしていない可能性もあるでしょうが、それにしても反対する理由に正当性があるとは到底考えられません。


 もちろん場所にもよると思いますが、都市部ほど子供に必要な施設が不足する傾向にあると思います。こればかりは人口比の影響もあるので仕方がないことですが、足りないのであれば用意するのは当然です。しかも子供は老人と異なり、今後の日本を背負っていく事になるのですから、その子供達に対して十分な福祉が供給されることは、私は当たり前であると思います。


 しかし現実には数が圧倒的に多数の老人福祉が優先される傾向で在り、各地に老人ホームなどは次々に建てられることはあっても、保育園などが十分に用意されていないからこそ問題になっているはずです。


 国家の予算としてどちらにも補助金などが出る事がありますが、どちらが優先であるかは、それこそ論じる以前だと私は考えます。少なくとも義務教育期間である15歳までは、子供は十分な福祉の恩恵を受けられるべきだと思いますが、特に都市部において保育園島が不足しているのにそれを反対するのは、日本の将来などどうでも良いと言っている用にしか、私は思えてなりません。


 正直申し上げれば、高校の無償化などは止めて、中学までの福祉をもっと充実させるべきだと思います。高校は義務教育ではありませんが、中学までは義務教育と法律で定められているからです。


 老人福祉などを疎かにして良いと言っている訳ではありません。しかし現状において本当にそこまでする必要があるのか疑問に思わざるを得ないことが多すぎると思います。


 だからといって、子供を甘やかして良いという意味ではありません。


 一定の躾は必要だと思いますし、躾の範囲が人によって異なるのは仕方がない面があると思いますが、これこそ早急に国が指針を出すべきであり、子供への虐待などを防ぎつつも、一般的な常識の範疇をきちんと教えることは必要だと思います。


 私は個人的に躾の一環として一定程度の暴力は仕方がないと思っています。


 個人差はあると思いますが、常識の範疇においてそれを何度言って聞かせても理解しようとせず、周囲を困らせるようであれば『怖い思い』をする事によって、そういった行動などは『許されない』という教育は時によって必要だと思うからです。


 問題なのはそれがどういった基準かはっきりしていないことでしょう。私も一般的と書いておきながら、基準をどこに定めるべきかは分かりません。そもそも個人によって差がある以上、多数の意見から中央値に近いものを求め、それを逸脱している場合などに許容されるなどの議論が必要だと思いますが、そういった議論がちゃんと行われているかといわれれば、私は行われていないと思います。


 そういった議論もなく、保育園なども十分に用意されず、子供のことより自分の生活を優先したいという思いが、保育園を含めた各種施設の反対なのではないでしょうか?


 どんな人にも必ず『子供』の時は存在します。


 その時代によって、子供が置かれた状況というのは大きく異なるでしょう。それこそ第2次大戦中と現在の子供の置かれた状況では、全く異なると言えるでしょう。


 しかしそんな極端な比較をしても、意味があるとは到底思えません。時代によって福祉の在り方は変わってくるのは当然です。むしろ今は核家族化によって子供を見守る人が物理的に減ってしまったことが、保育園不足の原因になっていると私は思います。


 しかし今さらそれを是正し、3世代同居などを推進しても理解が得られるとは到底思えません。ならば昔なら祖父、祖母や近所の人が担っていた保育を、保育園などが行う事は時代の流れとして当然のことであり、意味がない批判や、自己満足のためだけの批判などは無視しても良いとすら思います。


 そもそも230年ほど前までは、小学校でも土曜日の授業があった時代もありました。仕事も週休2日ではなく、一般的なサラリーマンなどが土曜日も働くことは普通にあったと思います。


 ですが今では様々な法律や時代の変化により、週休2日が珍しくなくなった時代です。もちろん週休2日といっても、土曜日と日曜日が連続してお休みとなるとは限りませんが、法律をしっかりと守っている企業などであれば親子の時間も昔より増えたはずですが、残念ながら様々な他の理由により実現していません。


 実現していない理由はまた様々ではありますが、実現していないのであれば対応策を採るのが当然ではないでしょうか?


 その為の保育園や幼稚園、児童福祉施設などであって、私からすると反対するのであれば『反対した人間がその責任を負え』としか言えなくなります。なぜなら保育園などが無くて困っている人がいるのに、それに反対するというのは保育園と同じようなことを反対している人が出来ると問われても仕方がないと思うからです。


 政治でもそうですが、反対のための反対は無駄であるどころか害悪でしかありません。必要な所に必要な物や人を配置するのは当然であって、一般的な企業なら普通はそうしていると思います。


 それと同じ事を世の中で行う事だけなのに、何が違うのでしょう?


 私には何を反対しているのか訳が分かりません。

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