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今を生きる(当面更新停止予定)  作者: 古加海 孝文
第2章 社会人と会社、人と組織
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第18回 だからといって、全てが間違いだとは思いません

 前回『趣味を仕事にすべきではない』と書きましたが、全てがこれに当てはまるとは思っていません。


 前に否定しながら今回は違うことを書くなど、信頼できないと思われるかもしれませんが、少し待って下さい。


 そもそも趣味と書きましたが、趣味に出来るということはそれ自体が好きなことである事が大半であると思います。好きでなければ趣味にしようとは思わないでしょうから。


 問題なのはその『趣味』が現実に『仕事』となった場合、『仕事として通用するのか?』が問題なのであって、通用するのであれば私は問題ないと思います。


 むしろ好きなのですから下手に興味がない人と比べれば、確実にその知識は多いはずです。当然それは仕事として有利に働くこともあるでしょう。実際『好きこそものの上手なれ』といった言葉もあります。


 問題とすべきは『趣味が仕事として通用するのか?』であって、それさえ問題なければ、私はその人が仕事として選んでも問題ないというのが考えですし、下手な人よりも効率が良いかもしれません。


 しかし残念ながら、一部の業界ではその専門性が高くなった結果、趣味レベルでは仕事として通用しないことが増えたことで、現実との乖離が昔に比べて大きくなった結果『趣味を仕事にすべきではない』といった意見があるのだと思います。


 ですが全ての業界が専門的になったとは思いません。むしろその様な事など無理があるとすら思います。問題とすべきは趣味が仕事に通用するか見極めることであって、最初から否定することでは無いと思います。


 また同じ趣味であったとしても、人によってその力量は千差万別だと思います。中には下手な口だけ専門家の様な人よりも、ずっと専門知識も高く仕事として通用する人も少なからずいるはずです。


 ただ残念ながら、今の日本ではそれを正当に評価するだけの機会はほぼ皆無なのではないでしょうか? ですので『趣味を仕事にすべきではない』といった言葉の方が重要視されるのだと考えています。


 本来ならば趣味であってもそれを公正に判断して、仕事として差し支えないレベルかどうか判断できる方法がある事が理想だとは思います。ですが現実にはそこまで甘くありません。そしてそれは現状である程度仕方がないとも思えます。


 国などが様々な年代などに就職斡旋の政策を行ったりもしていますが、私はこう言ったことにももっと注目すべきであり、たとえ現状では仕事とするには若干能力が足りなかったとしても、企業側の支援があれば十分にそれを克服できる程度の場合は、国などの行政の支援も行いつつ、企業側もそういった人々を積極的に育てることが重要なのではないでしょうか?


 ですが現実として何かにつけて特に中途採用などに関しては『即戦力』を求める現状、難しい側面は多いとも思えます。


 だからといってちょっとしたきっかけがあれば企業側にもメリットがあるような人材は、直近の即戦力ばかりに目先を奪われないことが大切だと思えます。


 私は『努力すれば何でも出来る』といった言葉は、現実にはこれこそ不可能であると考えます。そもそも向き不向きは場合によって改善できることもありますし、こういった従業員へのサポートが適切に行われないことも、今の日本の問題ではないでしょうか?


 短期的な事ばかりで従業員を雇用する今の体制は、一刻も早く見直すべきであり、少しでも能力が有りそうな人への雇用機会も、もっと積極席になるべきであると考えます。

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