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幼馴染か従兄弟か世界の滅亡か

俺は田中太郎。どこにでもいる普通の高校生だ。

「田中くーん!ねえ!田中くんってば、私の話聞いてるの?」

そうやって俺の顔を覗き込むこの超絶美少女は山田花子。家が隣というだけの幼馴染だ。

「ああ、悪ィ。ちょっと考え事してた」

「っもう!昔からボーッとしてていっつも私の話聞いてないんだから!もう、知らないっ!」

ほっぺたを膨らませて不機嫌そうになった花子は身を翻し俺に背を向ける。

「なんで今日はこんなに怒ったんだよ」

誕生日とかの記念日でもなかったし、こいつとの約束はなかったはずだ。

「今日さ、愛ちゃんと一緒に登校してたじゃん?」

愛…佐藤愛は俺の母親の妹の娘で、同い年の従兄弟の関係だ。今は訳あって同じ家で暮らすことになっている。

「だからどうしたんだよ」

「…っもう!信じらんない!普通好きな人が他の女の人と肩並べて歩いてたら、嫌な気持ちになるでしょ!」

「え…?」

俺のこと、好きって言ったのか?あの花子がか?

「あ…これは違うの…その、なんというか、ええっと…」

あたふたと体を動かし、必死に言葉を探している。

「へぇ…花子ちゃん太郎のこと好きなんだー?」

「愛…」

愛の性格から考えて、面倒なことになる予感しかしない。

「私実は、あなたの隣の家に住んでるんだけど…何もわからない?」

「まさか…」

ー俺はこの時、これから巻き起こる波乱の日々の事なんてちっとも考えちゃいなかった。



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