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ろくでもない俺の異世界  作者: 九条さゆと
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第三話〜出会い〜②

「一様ありがとうは言っとく。でも酷すぎない?見捨てようとするなんて。」

助けてやったのになんだというのだ。本当に気が強いんだなこいつは。すると

「ダメだよ、ルナ。助けてくれたんだから。しっかりお礼言わないと」

「……ん〜そうか、そうだよね、ユイナ、うんありがと…。」

おっと思ったのはルナと言われた気の強い黒髪の女の子が素直に謝ったことではなく、隣の水色長髪の女の子が意外と普通に話していることに驚いた。てっきり無口な子なのだと思っていたし、気の強い子とは反りが合わないんじゃないかと思っていたからだ。

「助けていただいてありがとうございました。」

あっなるほどそういうことか。気の強い子をこの礼儀正しい子がカバーしているのか。いい子だこの子。

俺は別に意図もせずユイナと言われた女の子の頭に手を置いていた。

「何やってんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁーっ!?」

ルナというこの不意の飛び膝蹴りは流石に急すぎて、身体能力が上がった俺でさえもかわす事は出来なかった。そのまま壁に叩きつけられた。痛い。

「だっ、大丈夫ですかー?」

「あっああ、大丈夫だ…多分。」

ユイナはルナを一度叱責した後、すぐに駆けつけってくれた。

「そういえば、貴方の名前はなんていうんですか?」

確かにまだ名乗っていなかった

「俺は山…カイトだ。よろしく」

今はもうカイトだったことを忘れかけていた。

「カイトさん、と言うんですね。私はユイナ、あそこにいる子はルナって名前です。」

と言いながらどす黒いオーラを出している方を指し自己紹介をした。

「ユイナっ、だったか、大丈夫だったか?怪我はなかったか?」

「この状況で心配してくれるんですね……。ありがとうございます。大丈夫ですよ。」

俺はまだ壁にめり込んだままだった。そんな俺をユイナは助け出すと、

「ところでカイトさんは何をやしてたんですか?」

そういえば俺は危機的状況だった。

「えっと…その…、何かこう、職探し的な?なんというか…別に無職だったわけじゃないからね!?」

「無職だったんでしょどうせ。無職ってありえないでしょ」

「こら、ルナ」

本当に無職だったわけじゃないのに、喧嘩を売ってくるルナ、その喧嘩を買う俺、それをなだめるユイナ。

というか無職ってありえないことなのか?日本じゃ何人も居たろうに。

「ちなみにカイトさんは、なんていうスキルを持っているんですか?言いたくなければいいのですが。」

「えっスキル?」

「スキルを知らないの?普通十五で診断してるでしょ?というか知らないなんてありえないでしょ。」

スキルなんて初めて聞いたぞ。スキルというのは知っている。だが、この世界にそんなものがあるなんて聞いていない。ああ、あの無能のせいか。

「スキルを知らないのかぁ…。スキルというのはですね、生まれつき一人につき一つ、備わっているものなんですよ。私は<治癒>のスキルなんですよ」

そう言ってユイナは俺の擦り傷を治していった。

ーおおスキルすげぇ。こうやってみんなが自分の天職を見つけていくから無職がありえないのか。

「そっちの…ル…ナ…だったか、ルナは何を持っているんだ?」

「初めて会った人に呼び捨て?全く…。というか貴方にいう必要ある?」

相変わらず馬が合わないこの女とは。俺にとっての悪魔なんじゃないのか、こいつ。質問に質問で返しやがって。

スキル兄さんは当然興味がある。しかし俺は異世界から来たものだ。おれはスキルを獲得する事はできるのだろうか。取れたとしてその診断をする場所はどこなのか。みんなスキルを知っているのだから、当たり前のように知らないと怪しまれるな。うん、これらを調査するのも今後の課題だな。

「うん、いろいろ教えてくれてありがと。長く引き留めても悪いからもういくよ。」

お礼を言い、(主にユイナに)、さて、これからの生活基盤を作って色々調べないとな、と暗い顔をしながら、考え、立ち去ろうとすると、

「あの、!助けてもらったお礼もありますし、よかったら一緒に、この街にある『ギルド』に行きませんか?」

はっ、とこの子の方を俺は気づいたら向いていた。ユイナの頭の上に光の道が降りているように見えた。

「ねえ、それ本気?本当に言ってる?こんな男と。」

とルナが俺に対し酷いこと言っている。さっきまでなら(おい、俺恩人だよね)とか思ってたかもしれないが、

今はユイナの方にしか目がいかなかった。

「てっ天使……。ありがとう…ございます…」

ユイナは首を傾げているが、天使以外の何者にも見えない。

俺はこの少女達についていくことを即決した。






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