表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/3

第一話

見てくれてありがとうございます。

ぐったりとしたアリサをお姫様抱っこで食卓に運んだ。


(ふぅ、少しやり過ぎたな。)


アリサは俺が抱えれる程軽く、出る所は出て、絞まる所は絞まっている魅力的な体をしている。そのせいで、昔からメイド『達』の着せ替え人形にさせられていたアリサは、複数の人に着替えさせられるのを極端に嫌うのだ。


(面白いから、止めないけど。)


もうすぐで食卓につく。


≧食卓≦


俺がアリサをお姫様抱っこで入って来たのを見て、アリサの父、グラド・フロム・リクシャデス、通称『旦那様』が苦笑した。


「アリサはまたノエルに抱き付いたのかい?アリサの悲鳴が屋敷中に響いていたよ。」


――まぁ、そのおかげで早く起きる事が出来たんだけどね。旦那様はそう言うと食事を再開した。


「あらまあ、ノエルちゃん。アリサをじっくりいたぶ…いえ、アリサと楽しんだのかしら?もう、私も読んでくれれば、皆で楽しめたのに。」


何だか恐ろしい事を言う女性が、アリサの母、サラ・フロム・リクシャデス、通称『奥様』である。


「奥様も旦那様も…、私はアリサお嬢様を『きっちりと』目が覚めるような処置を行ったに過ぎません。」


「あらそのわりには、アリサ、寝てるようだけど?」


奥様は俺が抱えているアリサを指差しながら言った。


「いえいえ違います。アリサお嬢様は今、明日の学園の事を考えているのです。…どうかそっとしておいてあげてください。」


「あら成る程、でも今は食事をとるべきよ?学園の事は食後に考えるべきよ。」


俺はアリサを椅子に座らせるとアリサに話しかけた。


「そうですね。…アリサお嬢様、もう食事ですよ。」


「……。」


「あら?反応しないわね~?本当に寝てないのかしら?」


奥様は頬に手を当てて此方を見る。


「大丈夫ですよ。」


俺はアリサの耳元に口を近づける。


「…アリサ、食べないとお休みのキス、もうしませんよ?」


「食べる!」


アリサはそう言うと朝食を食べ出して、俺はアリサの右斜め後ろに待機する。その様子を見て旦那様はまた苦笑して、他のメイドはアリサを羨ましそうに見詰めている。


「あら~、アリサはノエルちゃんに毎晩お休みのキスをしてもらってるの?…ノエルちゃん。私もして欲しいわぁ~。」


「はっ、はぁ。」


こんな感じで食事は終わった。にしても、奥様は俺の事も家族扱いしてくださるけど、お休みのキスって、ちょっと恥ずかしんだけど。



熱くて死にそうです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ