プロローグ
生暖かく見てくれた光栄です。
突然だが、俺は転生者である。前世ではしがない男だった。
今は女である。飛び切り美少女である。そして何より、――俺はメイドである!!
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「もう、朝ですか…。」
メイドの朝は早い。日本の時間で言えば、午前5時頃には起きなければならない。俺は元から早起きは苦手だったが、慣れればなんて事無い。
俺はベッドから起き上がり、クローゼットからメイド服を取り出すと、ちゃっちゃと着替えて厨房に向かった。朝食を作るのも俺の仕事だ。
「さて、今日は何にしましょうか…。」
そう言って頭の中で思考する。
(朝はさっぱりするスープ系だな♪さてと、さっさと作りますか♪)
俺は調理にとりかかった。
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豪華なテーブルの上に他のメイドと一緒に、食事やワイングラスを配置したら、準備完了だ。
(食事の準備も出来たし、アリサを起こしに行くか。)
「フィル…、アリサ『お嬢様』を起こしに行ってきます…。」
「分かったです!私も、旦那様や奥様を起こしに行ってきますです!!」
そう言うとフィルは元気いっぱいに駆け出していった。
「さて…、」
(俺も行くか。)
俺はアリサの部屋に向かった。
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アリサの部屋はとても豪華だ。鏡台は周りに宝石が沢山付いてるし、絨毯はふかふかだ。俺だったら、絨毯で寝れる。
(アリサはまだ熟睡中か…。)
俺は、アリサのベッドに近づいた。そのベッドも豪勢で、寝心地良さそうなベッドだ。
その周りには布がひらひらしてる。漫画等で出てくる、貴族のベッドそのままである。
俺はアリサにそっと近づき、アリサを揺さぶった。
「アリサ…、食事の準備が出来ましキャアッ!?」
アリサは俺に抱きついてきた。アリサの色々な所に体があたる。近すぎてアリサから清潔ないい匂いがする。
(やばい!頭がボォ~と、してきた。)
「アリサ…、寝惚けないで…、起きなさい…!」
「キャンッ!?……もう、何もお尻を叩かなくてもいいじゃない。」
アリサが尻を擦りながら言う。
「やはり、…あれはわざとですか…。」
「あら♪ばれましたか♪」
アリサは悪戯がばれた、子供見たいな顔で言う。
「ええ、ばれましたから、…一緒に食卓に行きましょう。勿論着替えてから。」
「えっ?ちょっとノエル!?まさか前みたいにするきじゃないでしようね!?」
アリサは慌てて俺から逃げようとしたが、俺から逃げれる筈がなかった。
「あら、ばれましたか♪」
「ちょっと待って!自分で着替えるから!!」
俺はアリサに抱きついて動きを止めたが、アリサは手足をバタバタして何とか逃れようとする。
「大丈夫ですよ♪ちゃんと私『達』が着替えさせてあげますから☆」
俺はそう言って指を鳴らした。すると一気に、メイドが部屋に入ってきた。
「アリサお嬢様、お着替えお手伝いいたします。」
「僕も僕も☆」
「私もです!!」
「嫌ぁ~!!!!!!!!!」
屋敷中にアリサお嬢様の叫び声が響き渡った。
主人公は最強で無敗です。