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二話暗き闇
暗い闇の中、血でまみれた死体がころがっていた。
「また壊れてしまった。新しいオモチャがいるな」
まるで場違いな青年の声がする。
「どーしようかな?」
思案する青年。
「ふーん、興味ねーな」
鏡の中から突然そんな声がする
「へえ 彼は良さそうだ」
大きな椅子で足を組んだ青年が言った。
キャハハハ キャハハハ 甲高い笑い声が聴こえる。
「いいね! 楽しそう」
「壊れがいがありそう♪」
青年の周りで口々に言い合う声がする
「彼は僕の新しいオモチャなんだから丁重に
連れて来てよ」
楽しそうに言う青年。
しかし、その笑みは見るものをゾクッと
させるような冷たい笑みだった。




