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第十一話 : 恐怖注意報
主人が出張で、数日間は私一人で過ごすことになった。
人一倍怖がりの私は、家中の電気をつけたまま眠る。
その夜。
寝苦しさで目を覚ますと、どこからか唸るような音が聞こえてきた。
「うぅぅぅぅ……」
――テレビ消すの忘れた?
そう思って確認するが、テレビは消えている。
ラジオもついていない。
スマホも画面は真っ暗だ。
それなのに、音は部屋中に響いている。
――どうしよう……主人もいないし……
見に行くのも怖くて動けない。
気を紛らわせようとスマホの電源を入れると、真っ暗な画面に天気予報が表示された。
「恐怖注意報……」
いや、
「強風注意報」だった。
深呼吸をして気を取り直し、恐る恐るベランダへ向かう。
すると、戸が少しだけ開いていた。
隙間から吹き込む風が、唸り声のように聞こえていたらしい。
戸をしっかり閉めて鍵をかける。
すると、あの不気味な音はぴたりと止んだ。
戸締まりは、しっかり確認しよう。




