〜星空の導きと魔法の羅針盤〜 〔1〕
星詠みの魔法使い、アストリア・ルーンは、ヴァイネット王国の、王家直属の最強の魔法使い〔銀の魔術師〕でありながら、王国を飛び出し、失われた魔法を探す旅に出た。アストリアは、何故失われた、魔法を探す旅に出たのか…
星の魔法を駆使して、今、アストリアは動き出す…
深い藍色の帳が世界を覆い、無数の星々が宝石のように煌めく夜。アストリア・ルーンは、古びた天文台の屋上で、静かに空を見上げていた。
冷たい夜風が彼女の銀色の髪を揺らし、星屑を散りばめたような紺色のローブを震わせる。手には、使い込まれた羅針盤。しかし、それはただの羅針盤ではない。星の配置を映し出し、未来への道標を示す、魔法の羅針盤だった。
「今宵の星々は、何かを語りかけているわ……」
アストリアは、星の光を瞳に宿し、羅針盤に意識を集中させる。針はゆっくりと、しかし確実に、ある一点を指し示した。それは、彼女が長年探し求めていた、禁断の地「星影の森」の方角だった。
「星影の森……ついに見つけたのね」
アストリアの胸が高鳴る。星影の森には、失われた古代魔法の知識が眠っているという。しかし、そこは強力な結界に覆われ、容易に立ち入ることはできない。
「危険な場所であることは承知しているわ。でも、私は行かなければならない」
アストリアは、固く決意する。彼女には、星を紡ぐ魔法使いとしての使命があった。失われた魔法を取り戻し、世界を救うために。
相棒である、黒猫のヒマワリは、
「また、厄介な事になりそうじゃな」
と言い、毛繕いをして、密かに動き出す…
その夜、アストリアは夜空の羅針盤を手に、星影の森へと旅立った。彼女を待ち受けるのは、希望か、それとも絶望か。星々だけが、その運命を知っているようだった。
3日前の事…
ここは、氷の魔術師〔エトワール・ラズ厶〕の資料室だ。そのラズムに呼び出され、いつもラズムがいる、資料室に来たのは、いいが…何のようかさっぱりわからない。
ラズムは、私の探す失われた魔法の場所を、探してくれている。ラズムとは、魔法学校からの、悪友だが…
まさか、そこまでしてくくれるるとは、思わなかった。
失われた魔法の場所にしては、早いが…
ラズムは、ドン!という音を立て、魔導書を私の前に置いた。
その魔導書には、星影の森…と書いてあった。
「まさか、星影の森…見つかったの!?」
ラズムは、コクリと、うなずき
「感謝の一言ぐらいくれてもいいんじゃないか?」
と言った。
まさか、この数週間で見つけるとは、
「ありがと」と、
笑顔で返すと、ラズムは、少し照れた様子で、少し
うなずく、
しかし、本当に驚いた、ラズムは、元々、銀の魔術師であったほど、優秀だったのは、知っていたが、
ここまでとは…
それで、行くのかとラズムに聞かれたので、
「あぁもちろん、行くに決まってるわ、ありがとう!」
そもそも、星影の森とは、昔々に、最強の魔術師イグリレイルの最強の魔法を、封印したとされる場所の事である。
イグリレイルの魔法は、危険な魔法が多数ある中、その封印された魔法は、唯一、人を守る魔法だったと言われている…
しかし私は、イグリレイルの魔法全てを、この星を、守る魔法だと信じている。
それに、私の星の魔法も…
長い事考え事をしている私にあきれた、
ラズムは、お前の欲しい情報は、その本に書いてあるから。
と言い資料室を離れて行った。
そして、資料室の扉を閉めた。
私は、ラズムの言いたかった事を察して、息を吸う、
「そうね、私こそが星に導かれし魔法使い、
星詠みのアストリアだから」…
そして私は、王国を出る準備をしに部屋に戻った。
そして現在、
アストリアは、星影の森の結界前まで来た…
この度は、星詠みのアストリアを読んでくださり、ありがとうございます。
私、おむすびの初作品になっております。
今回は、私の好きな魔法ファンタジーを書かせてもらいました。
これからも、〜星読みのアストリア〜を読んでくれたら嬉しいです!