表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

7/386

ギルドでウハウハ、調子に乗って西の森、死んだと思ったら絡まれた…

 ギルドにやってきた。

 とりあえず、今出ている自由依頼を見てみよう。

 今は、ギルドレベルが1だから、同時に何個か依頼を受けることはできないしどうしようかな。

 受けられそうな依頼はこんな感じだった。


 プレーンラビットの討伐(0/5)

 依頼者:領主

 期限:なし

 報酬:500G


 ホーンラビットの討伐(0/5)

 依頼者:領主

 期限:なし

 報酬:750G


 ハイラビットの討伐(0/5)

 依頼者:領主

 期限:なし

 報酬:1000G


 魔石(極小)の納入(0/10)

 依頼者:プレイヤー

 期限:本日中

 報酬:1200G


 プレーンラビットの毛皮の納入(0/3)

 依頼者:プレイヤー

 期限:本日中

 報酬:1000G



 他にも似たようなプレイヤーの依頼があったけど、だいたいこの五つが受けられそうだ。

 ウルフ系の討伐の依頼は、ギルドレベルが2にならないと、受けられないらしい。

 プレイヤーも出せる依頼が、まだプレーンラビットの素材までらしい。

 受付で聞いてみたら、依頼を出すのにもギルドレベルが必要らしい。

 初日だから、まだみんな、そこまでギルドレベルが上がってないのかな?

 それとも、プレイヤーの依頼でも受けられるギルドレベルが決まっているのかな?

 それなら、めんどくさい組織だなぁ。

 これって、このゲームの進行の障害にならないのかなぁ?

 大丈夫かなぁ?

 生産職が、いいものを作ろうとすると、ギルドをいっぱい使ってギルドレベルを上げて依頼を出すか、自分で戦って取りに行くしかないらしい。

 生産職、大変だなぁ。

 まだ生産職に知り合いは誰もいないけど、心の中で応援しよう。頑張ってほしい。


 ちなみに、依頼書に書かれている報酬は、税金を差し引いた額らしい。

 それは分かりやすくて良かった。

 とりあえず、今の手持ちの素材で、出来る依頼を受けてみた。




 魔石(極小)の納入(10/10) 達成


 1200Gを獲得しました。


 プレーンラビットの毛皮の納入(3/3) 達成


 1000Gを獲得しました。


 ギルドポイントが一定量を超えたため、ギルドレベルが上昇します。

 ギルドレベルが2に上昇したため、2つの依頼を同時に受けることができます。

 ギルドレベルが上昇したため、受けられる依頼の制限が緩和されました。


 お!

 ギルドレベルが上がったらしい。

 ウルフ系の依頼が解放された。


 プレーンウルフの討伐(0/5)

 依頼者:領主

 期限:なし

 報酬:800G


 ホーンウルフの討伐(0/5)

 依頼者:領主

 期限:なし

 報酬:1000G


 ハイウルフの討伐(0/5)

 依頼者:領主

 期限:なし

 報酬:1500G


 納入系の依頼も、ウルフ系まで一気に解放された。


 ホーンラビットの角の納入(0/3)

 依頼者:プレイヤー

 期限:本日中

 報酬:1800G


 ハイラビットの毛皮の納入(0/3)

 依頼者:プレイヤー

 期限:本日中

 報酬:2500G


 プレーンウルフの毛皮の納入(0/3)

 依頼者:プレイヤー

 期限:本日中

 報酬:1500G



 ホーンウルフの角の納入(0/3)

 依頼者:プレイヤー

 期限:本日中

 報酬:2000G


 ハイウルフの牙の納入(0/3)

 依頼者:プレイヤー

 期限:本日中

 報酬:3000G


 納入系の依頼を、手持ちにあるものを使っていくつか達成した。


 ホーンラビットの角の納入(3/3) 達成


 1800Gを獲得しました。


 ハイラビットの毛皮の納入(3/3) 達成


 2500Gを獲得しました。


 今度は、ギルドレベルは上がらなかった。

 そんな簡単に上がるものじゃないんだね。

 まぁ、そんな簡単に上がっちゃったら、ヌルゲーになっちゃうよね。

 依頼達成数を増やしたいし、生産職には頑張ってほしいし、これからは、素材をギルドに卸すんじゃなくて、依頼達成に手持ちの素材を使おう!


 そういえば手持ちが、すっからかんだったのが6500Gまで増えていた。

 MPKのおかげかな?

 いやいや、そんなことはない。

 MPKなんて許しちゃいけない! NINJAマン許すまじ。

 お金を手に入れすぎて、MPK野郎に感謝しそうになってしまった。危ない危ない。


 お金の心配はなくなったけど、レベリングしてあいつらを驚かせたいし、南の草原に行きますか。

 とりあえず、レべリング目的で、南の草原に行くし、ついでに討伐系を2つ受けておこう。

 俺が選んだ2つの依頼はこんな感じだ。



 ホーンウルフの討伐(0/5)

 依頼者:領主

 期限:なし

 報酬:1000G


 ホーンラビットの討伐(0/5)

 依頼者:領主

 期限:なし

 報酬:750G


 ホーンラビットの依頼より、プレーンウルフの方が報酬がよかったけど、お金には困ってないし、ラビット系の依頼も受けたいと思ったから、ホーンラビットの依頼になった。

 ハイラビットとハイウルフは、魔物の一団の時に、異常なくらい強かったから、なんとなく苦手だ。だから、依頼は受けていない。あんなのは、今の段階で、好き好んで倒すようなものじゃない。

 ハイ系は、あっちから近寄ってきたら倒すけど、こっちからは、積極的に行かないスタンスにしよう。


 お金も入ってきたし、ポーション類を厚めにしておこう。

 デスぺナを食らったら、お金は減るけど、ポーションは減らないし。

 回復手段が今のところ、ポーションしかないからしょうがない。

 俺はHPポーションとMPポーションを道具屋で10本ずつ買った。

 道具屋の親父曰く、100本を超える取引の場合は、ギルドを通す必要があるらしい。

 そんな取引をするようになるとは思わないけど、一応覚えておくことにしよう。

 所持金が、3500Gになった。




 俺は今、始まりの町の噴水の前にいる。

 何故かって?

 そんなの死んだからに決まってるだろ!

 俺は、きれいな青空を見上げながら、さっきまでの狩りを思い出した。



 最初は、上手く行っていたんだ。

 依頼も早々に達成した。

 レベルも上がったし、南の草原で敵をバッサバッサ倒せるようになっていた。

 だけど、無敵になったように感じて、気持ちよくなってしまったのがよくなかった。

 ハイ系が、MPKの時より弱く感じて、調子に乗り出したのもよくなかった。

 南の草原で調子に乗るだけだったらよかったんだ。

 それだけだったら、そのうち落ち着けたはずだ。


 さらに良くなかったのが、調子に乗って、西の森に突っ込んでいったことだ。

 本当にあれがよくなかった。

 あれで、全部が崩れていった。

 初めての場所。南の草原に比べて、木々で視界が狭く、足場も木の根で少し不安定。

 これだけならまだよかった。なんとかなったはずだ。適応できたはずだ。

 だけれど、魔物が南の草原に比べて何倍も強かったのがよくなかった。

 格上を相手に、戦い慣れていない環境、戦いづらい環境。


 そんな中でミスをしてしまうのは必然だった。

 木の根に足を取られてコケてしまったのだ。

 1つのミスで、全てが狂ってしまった。

 その俺がコケた隙を突かれて、鹿の魔物の角が俺に深く刺さった。

 さす叉みたいになった、鹿の魔物の角から逃げることはできず、そのままボコボコにされた。

 防御力を中途半端に上げていたせいで、苦しい時間が延びてしまった。無限に感じるほど長かった。

 あそこでコケていなくても、あのまま戦ったらなんかしらやらかしてただろう。

 だから、あれはさして戦犯ではない。

 調子に乗って、西の森でも通用すると思ってしまったことが一番の過ちだった。

 あれがよくなかったなぁ。


 でも、いい経験になった。

 自分よりも格上の存在を知ることができたから、これからは謙虚に行けそうだ。

 それに、3,4匹しか倒してないけど、経験値がおいしかった。

 西の森に行ったおかげでレベルが8になった。

 それに、スキルレベルもいくつか上がった。

 素材とか、お金が少し減っちゃったけど、楽しかった。

 ちなみに、依頼は、ちゃんと達成した。

 狩りを始めて、1時間くらいで上がってよかった。

 まだ、サービスが始まって2時間ぐらいなのに、レベル8って結構上位なんじゃない?

 そんな俺の今の万全の時のステータスはこんな感じ。



 PN:オクツ

 キャラクターレベル:Lv.8

 職業:剣士Lv.8

 HP:125/125(123+2)

 MP:48/48(47+1)

 STR:64(40+25)

 VIT:20(15+5)

 INT:12

 MND:10

 DEX:12

 AGI:45(30+15)

 LUK:21(16+5)


 スキル

 剣術(入門)Lv.6/Lv.10 『ソードアタック』『二連斬り』『スラッシュ』

 魔術(入門)Lv.5/Lv.10 『ボール』『ランス』『ウォール』

 物理の心得(入門)Lv.6/Lv.10

 ステータスアップSTR(極微)Lv.6/Lv.10

 ステータスアップAGI(極微)Lv.6/Lv.10


 SP:0

 BP(消費値):0

 BP(能力値):0





 今は、12時かぁ。昼時だし、現実だとお腹すいてそうだし、落ちようかなぁ。

 デスペナもあるし。でも、デスペナ、軽いんだよなぁ。

 デスペナガードって制度で、1日に一度デスぺナが軽くなるらしい。

 それのおかげで、デスペナは軽くなって、1時間のステータス5%減ですんだ。

 でもなぁ、5%下がった状態でやるより、昼休憩して、その間にデスぺナがなくなってる方がいいんじゃないかな。だから、落ちようかな。

 それに、午後からは、コルド達と一緒にやるんだし、無理する必要はないかな。

 よし! 落ちよう。

 ログアウトをしようと、メニューを開いていると、チャラめの高校生くらいのチャラチャラ感のプレーヤーに

 絡まれた。


「おい! そこの、初心者用の南の草原で死ぬような、初心者装備の雑魚! ポーションよこせよ! すぐ死ぬようなお前には、いらないだろ! 攻略組であるLv6の俺にポーションぐらい支援しろよ!」


 面倒くさぁ……

 なんで、1日に2回も不快な奴と絡まなきゃいけないんだよ。

 俺、さっきMPKされたんだよ?!

 運に、もうちょっと気を使ってほしいな。

 それに何が攻略組だよ!

 ただのカツアゲじゃねぇか。

 ポーションくらい自分で買えよ。攻略組なんだろ。

 こいつ、俺よりレベルが低いじゃねぇか! 何が攻略組だよ!

 はぁ……なんでこんな奴に絡まれるかなぁ……

 はぁ……このままログアウトしようかな……

 はぁ……落ちるかどうか考えてないで、さっさと落ちてればよかったなぁ……






よろしければ、下の☆☆☆☆☆を★★★★★にしていただけるとありがたいです。

★だと思った方は、★でもいいので、評価をよろしくお願いします!!!!

それと、毎日更新をしているのでよろしければ、ブックマークの方をしていただけると、更新した時にまた読みやすいと思います。

ついでに、いいねや感想などもしていただくと、活動の励みになるので、ぜひよろしくお願いします!!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 更新お疲れ様です おお、オクツよ…死んでしまうとは情けない。 慢心・油断はしちゃダメはっきりわかんだね。 しかし、周りを木々に囲まれて視界も悪く足元もガタガタ こういう時にモンスターを感…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ