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3日目 3人合流

 コルドとしばらく雑談していたら、店員さんが、注文してたものを、届けてくれた。


「こちら、ケーキセットの、コーヒーとショートケーキです。お好みで、砂糖とミルクを追加してください」


 店員さんはそう言って、俺の前にコーヒーとショートをおいた。

 コーヒーもショートケーキも、奇をてらったデザインの皿やカップではなく、一般的な喫茶店の皿とカップをしていた。

 この喫茶店の雰囲気と合っているなと思った。

 コーヒーは、ちょっとした湯気が立っていた。

 コーヒーからコーヒー特有の匂いがしている。


「こちら、ナポリタンです」


 続いて、コルドの前にナポリタンが置かれた。

 ナポリタンは銀の皿にのっている。

 ナポリタンは、コーヒーの匂いをすべて飲み込むような匂いをしている。

 先ほど、コーヒーの匂いがしたと言ったが、この空間の匂いは、9対1でほとんどをナポリタンが支配していた。


「うまそうだな!」


「匂いもいいな!」


 匂いだけで、満足してしまいそうなほど暴力的な匂いをしている。

 口の中につばがたまるのを感じた。


「「いただきます!」」


 俺たちは、これ以上食欲を抑えられなくなり、勢いよく食べ出した。


「これうまいな! 腹にたまる感覚まで再現されているってすごいよな!」


 コルドが、フォークを置かずに、食べる合間に感想を言った。


「ケーキの甘さも濃厚さも、コーヒーの苦みも再現されてる! すごくうまいな!」


 俺は、ケーキを食べていたスプーンを置き、コーヒーを飲みながら感想を返した。


 それからしばらく無言で食べ進めていった。

 ケーキの甘さも、コーヒーの苦さも違和感がなかった。

 こんなにも再現性の高い食事が食べられるなら、現実で食べ物を食べない人が出るのではないかと改めて心配になった。

 食欲と、衝撃がある程度落ち着いて、周りが見えるようになったとき、コルドの右頬にケチャップがついていることに気がついた。


「口の脇にケチャップついてるぞ!」


 コルドは指摘を受けて、少し恥ずかしそうに、頬についているケチャップをペーパーナプキンで拭いた。


「恥ずかしいな!」


 勢いよく食べたら、頬にケチャップがついてしまうみたいなところも、再現しているとはさすがAPOだな。

 そこまでこだわる必要あったのかな?

 リアルすぎてちょっと怖いな。


 それからも黙々と食べて飲んでして、俺のコーヒー以外がきれいになくなった頃、俺たちは雑談を再開した。

 俺は、ふと気になったことができたので、コルドに聞いてみた。


「そういえば、かなちゃんは、APOはしないのか?」


 コルドにも、俺やローズと同じように、中学生の妹がいるのだ。

 ふみや、樹璃ちゃんと同級生で、普段から仲良くしているのに、APO関連の話で、かなちゃんの名前を聞いてなかったなと思って聞いた。


「うちの妹も、樹璃ちゃんとか、ふみちゃんと一緒にやる予定だったんだけど、抽選で落ちちゃったらしいんだ!」


 あぁ、かなちゃんは落ちちゃったのか。

 ふみがAPOをやる予定の中の1人がかなちゃんなんだろう。

 ふみがAPOを一緒にやる予定のメンバーは5人

 俺が知っているのは、ふみ、樹璃ちゃん、かなちゃんの3人。

 あと2人はどんな子なんだろう?

 俺の知っている子かな?

 知っている子ならやりやすくていいな。


「そうなのか。それは残念だったな」


「第3弾で入れるように頑張るって言ってたぞ!」


 第3弾はどれぐらいの倍率になるのかな?

 無事ゲットできるといいな。


「そうかそれは楽しみだな! とりあえず、ふみの友達が始めるまでは一緒にやることになってるけど、ふみの友達がAPOを始めても、俺たちと一緒にやってくれるかな?」


 まだ一緒にやってすらないのに、そこまで考えるのは、捕らぬ狸の皮算用かもしれないけど、気になってしまったのだからしょうがない。


「まぁ、それは、そのときになってみないとわからないな! でも、一緒にやりたいと思ってもらえるぐらい、2人を楽しませてやろう!」


「そうだな!」


 コルドに前向きなことを言われて、気持ちが切り替わった気がする。

 俺たちが楽しむことも一番だけど、それと同じくらいふみ達を楽しませよう!

 ふみ達がAPOを始めたら、その気持ちで頑張ろう!

 この話題を終えて次の話題を振る。


「次の町に行ったら何する?」


「とりあえず、観光はしたいな! 俺たち以外のプレイヤーがいない町ってのを体験したいな!」


「実は、もう誰かが次の町に到達していた、とかはないのかな?」


 俺たちが、『ビッグラビット』と戦っていたり、『ビッグボスゴブリン』に苦戦していたりする間に、実は他の人たちが、次の町へ行ってたりするんじゃないかな?


「町が開放されたら、ワールド全体でアナウンスが入るらしいぞ! 俺たちが『ビッグラビット』を倒した時みたいに! だから、未だにアナウンスがなってないんだから、大丈夫だろう!」


 そうなのか。それなら安心だな。

 最初の到達できたらいいな。楽しんでできる範囲でだけど。


「そうなのか!」


 俺が反応している間に、コルドは話題を元に戻していた。


「次の町に行ったら、次の町周辺の魔物を倒したいな!」


「新要素とかが解放されたら、それも遊びたいね!」


「新要素も楽しみだな!」


「あとは、あとは、…………」


 昨日の夜の話の焼き直しみたいだけれど、まぁ、雑談ってそんなもんだよね。

 それからしばらく2人で雑談をしつつ、コーヒーをちびちびと飲んでいった。

 カランカラン

 いろんなことを話して、雑談が一段落してきたタイミングで、喫茶店の扉が開いた。

 入ってきた人を見ると、ローズだった。

 あれ? そんなに話し込んでたっけ?

 そう思い時刻を確認すると、まだ7時50分だった。

 あれ? もしかして他人のそら似かな?

 そう思っていたら、店員に連れられて俺たちのテーブルへと来た。


「来たわ! 待った?!」


 やっぱり、ローズ本人だったようだ。

 2人とも、普段だと考えられないくらい早起きだな。

 ローズが来たから、もう9時にでもなったのかと思ったぞ。


「結構待ったぞ!」


 そこは、今来たところとか言う場面なんじゃないかな?!


「そこは待ってないって言うところでしょうが!」


 コルドがストレートに言ったから、俺は細かく行こうかな?


「まぁ、実際30分くらい待ったからな!」


「まぁ、集まる時間を決めてなかったから、遅刻ではないわね!」


 まぁ、それはそうだな。

 集合時間を決めてないんだし、何時に来たって文句を言うのは筋ではないな。

 だけどそれって、めちゃくちゃ遅く来た人が言う言葉じゃないのかな?

 ローズは異常な早起きをしたんだから、違う言葉でもよかったと思うな。


「それはそうだな! 待ったけど!」


「一言多いわ!」


 確かに一言多いな。

 落ち着いた雰囲気の店で、1人だけ大きな声を出しているローズを落ち着ける意味も込めて言った。


「まず、立ってないで座ろうか」


 朝早いし、他にお客さんがいるわけではないから、他の客に迷惑をかけているわけではないけど、喫茶店の雰囲気をぶち壊しているしな。


「そうね!」


 そう言ってローズは、俺とコルドの間に座った。

 俺から見たら、俺の左側、コルドの右側に座った。

 ローズが着席したところで会話を再開させようとした。


「朝から、ずいぶん元気だな」


 俺のパスは、拾われることはなく、ローズは店員さんを呼んで注文を始めた。


「いろんなメニューがあるのね! 店員さーん! ケーキセットを1つ」


「はーい! わかりました!」


 ローズが注文を終えて、俺たちの方を向き直って言った。


「2人は、何時にログインしたの?」





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