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後半説明回 『木工』『錬金』

 クジョウ君が元気よく言った。


「じゃあ、つぎは、木工で行きますよ」


 俺達は、クジョウ君のテンションに合わせて言った。


「「「「はーい」」」」」


「じゃあ、木工とは何かから説明しますね」


「木工とは、名前の通り、木の加工をする生産になります。素材としてとれた木を木材に加工する素材加工もあれば、木材を使用して、防具や、アクセサリー、日用品など幅広いものを作ることもあります」


「細工と合わさって、木細工とか、鍛冶とあわせて、総合加工とか、建築とあわせて、木造建築とかそういう風なことも出来ます」


 木工は、木工品を作るだけじゃないんだな。

 木材にするという部分も担っているんだな。

 そこは知らなかったな。

 まぁ、でもそれはそっか。

 革加工の時もそうだったしな。

 そういうもんなんだろうな。

 早速、新しい知識を得られたな。

 まぁこれも、この知識を得たからと言って、この知識を使う機会があるかというと微妙だけれど。

 そんなことを思いながら続きの説明を聞いた。


「木工を専門にする生産職を、木工職人と言います。まぁ、名前のまんまですね。木工の専門職の人のことを指します。木細工をする木工職人は、木細工職人、総合加工をする木工職人は、総合職人、木造建築をする木工職人は、木大工と呼ばれています。まぁ、この呼称も、木工職人以外は、プレイヤーが勝手に行っているだけのものなんですけどね」


「木工に使えるスキルはいくつかあります。まずは、生産の心得、そして、木工、後、集中などのスキルが革加工に使えます。組み合わせるスキルは、細工、鍛冶、建築などがあります。使おうと思えば植物魔法とかも使えないこともないですね」


 同じような並びだな。

 まぁ、スキルに関しては、どこも平等に、使えるスキル数が限られているのかな。

 それとも、まだまだ見つかっていないようなスキルとか、見つかっていない使い方をするスキルがあるのかもな。

 それを見つけていくのも楽しそうだな。

 植物魔法も使おうと思えば使えるってどういうことなんだろうな。

 そこあたりは後で聞いてみるか。


「木工のうち、制作系の一般的な生産の手順の説明をします。まず、大雑把に、木材を切り取ります。そこから、細かく削っていったり、研磨などをして形を整えていきます。最後に、防腐や防虫の加工をすれば、完成です」


「次に、木工のうち、素材化の手順を説明します。まず、木を切り倒します。それを適切な大きさに切り、乾燥させます。すると、完成です」


 生産の仕方まで説明してくれるんだな。

 こうやって説明できると言うことは、クジョウ君は、説明した全部の生産ができると言うことなんだろうな。

 それってすごいな。

 器用貧乏なのかもしれないけど、それでも、これだけ手広くやるのってかなり難しいよな。

 手順を短く説明する技術もすごいな。

 本当にクジョウ君ってすごい人なんだな。

 噂を又聞きで聞いたときはあまり実感がわかなかったけど、いろんな説明をするクジョウ君を見て段々とスゴサが見えてきたな。

 そう思っていると、クジョウ君が胸を張って言った。


「木工についての説明はこのぐらいです」


「何か質問とかはありますか?」


 毎回、質疑応答があるんだな。

 どれも質問に答えられるぐらいの知識量があるってことなんだろうな。

 それってかなりすごいことだよな。

 他の生産職組は、1つのことを極めるって形だけど、クジョウ君は、同じ生産でも、それとは違う競技をやっているみたいだな。

 やっぱりこれは、良い授業だな。

 そんなことを考えていると、コルドが、ピント手を挙げて言った。


「木は森の木とかを勝手に切って良いのか?!」


「基本的には、木を伐採する依頼を受けないといけません。木の伐採の依頼は、現物報酬とちょっとした手当が出るので、仮に依頼を受けないと木を切れないという制限がなかったとしても、受けておいた方が良いですね」


 1回ギルドを経由するんだな。

 領地は領主のものだから、勝手に切るとダメと言うことなのかな。

 別に領主も領地の木にこだわりがないから、許可証代わりに依頼を出していると言うことなのかな。

 後は、勝手にやってきて、森を丸裸にするみたいなことをやられないようにしているのかもな

 コルドに続いて、ローズが手をピント挙げながら質問をした。


「最後の投票で、木工を選んだ場合は、どんな生産体験が出来るの?」


「木工では、木の食器作りを体験してもらおうと思っていました。手順は、食器によりますが、ちょっとしたお椀の場合は、外の形に合わせてざっくり切る、くりぬく用の器具を使いながら中をくりぬく、細かい調整作業をする、最後に耐水とかの加工をすれば完成です」


 食器か。

 これも面白そうだな。

 今のところ、食器が必要な機会はないけど、自作食器って憧れるよな。

 俺は、素直に感想を言った。。


「それは楽しそうだな」


「木工を選ぶのも良いかもしれないね」


「質問はもうありませんか?」


「ないようなので、これで、木工の説明を終わります」


 俺達は、声をそろえて言った。


「「「「「ありがとうございました」」」」」


 木工の説明が終わった。

 やっぱり、クジョウ君の説明は面白いな。

 それに、専門の生産について話していた休憩前組と同じレベルの説明ができるのがすごいな。

 これは、クジョウ君がすごいのか、俺達が初心者すぎてめちゃくちゃ浅瀬のことしか聞けていないのかどっちなんだろうな。

 どうでも良いことを考えていると、クジョウ君が言った。


「続いて、錬金について説明を始めます」


 これ達は声をそろえて返事をした。


「「「「「はーい」」」」」


 前も思ったけど、講師の交代とかがないから、こうやってスムーズに次の説明に移れるんだな。

 これは良いな。

 だけど、その分、聞き疲れる可能性があるな。

 適度に力を抜きながら聞くことにしよう。


「錬金とは何かから説明しますね」


「錬金とは、魔方陣などを用いて、素材を合成したり、何もないところからものを生み出したりする魔法を使った生産のことを言います。錬金には2種類の生産があります。1つは、素材を合成したり分離したりして生産するものです。そしてもう1つは、何もないところからの生成です」


「細工と合わさって、錬金細工とか、鍛冶と合わさって、金属錬金とか、調薬と合わさって、ポーション錬金とかなども出来ます」


 連勤は異色な感じだな。

 今までの生産とはなんとなく雰囲気が違う感じがしているな。

 無から生み出せるのもすごいな。

 これはかなり期待大だな。


「錬金を専門にする生産職は、錬金術師です。まぁ名前の通りですね。錬金の専門職の人を指します。錬金細工を専門的に行う錬金術師は、細工錬金術師、金属錬金を専門的に行う錬金術師は、金属錬金術師、ポーション錬金を専門的に行う錬金術師は、ポーション錬金術師と言います。この呼称も、プレイヤーが作ったもので、オフィシャルなものではございません」


「錬金に使えるスキルはいくつかあります。まずは、生産の心得、そして、錬金、後、集中などのスキルが錬金に使えます。錬金は魔法を用いた生産なので、魔王を強化するようなスキルはだいたい使えます。例えば、魔法の心得や魔術など。組み合わせるスキルは、細工、鍛冶、調薬などがあります。ステータス的には、DEX・INT・MP、その次にAGIが必要になります」


 クジョウ君が、スキルの説明で情報を追加してきた。

 錬金は、魔法系の生産なんだな。

 今のところ初めての魔法系の生産だな。

 これは面白そうだな。

 なんとなく移植っぽいなと思っていた予想が当たっていたようだな。

 直感って当たるもんなんだな。


「錬金のうち、合成・分離系の一般的な生産の手順の説明をします。まず、魔方陣を用意します。そして、その上に合成したい素材や分解したい素材を置きます。そこで錬金魔法を使います。すると、合成済みのものもしくは、分離済みのものが魔方陣の上にあります。それで、完成です」


「次に、錬金のうち、生み出すの手順を説明します。まず、魔方陣を用意します。この魔方陣は、合成・分解の魔方陣とは違う魔方陣です。その魔方陣に向かって魔力を送ります。最後にその魔力に向かって錬金魔法を唱えます。すると、魔方陣の上に何かができています。それで、完成です」


「錬金についての説明はこのぐらいです」


「何か質問とかはありますか?」


 質疑応答タイムに入った。

 質問していないし、俺も何か質問とかした方が良いのかな。

 そう思っている間に、コルドが質問をした。


「錬金にはどのぐらいのMPが必要なんだ?!」


「それは、つくるものと、熟練度、あとは、INTにもよりますね。初心者用のものを初心者がつくるとしたら、10から20程度のMPでできると思います」


 そのぐらいのMPでどうにかなるんだな。

 まぁ、でも、MP20は物理系にとっては多いのかな。

 そんだけMPにふれるなら、その分HPに振りたいだろうからな。

 そんなことを考えていると、シルさんが質問をした。


「最後の投票で、錬金を選んだ場合は、どんな生産体験が出来るのかな?」


「錬金では、初歩的な合成を体験してもらおうと思っていました。手順は、さっき説明したとおりです。できるものは、ちょっとした丸薬になると思います」


「それは楽しそうだね」


「錬金を選ぶのも良いかもしれないな」


「質問はもうありませんか?」


「ないようなので、これで、錬金の説明を終わります」


 いつの間にか質疑応答が終わっていた。

 何か質問をしたかったんだけどな。

 まぁ、あの間に質問が出てこなかったのだから仕方がないな。

 そう思いながら、みんなで声をそろえて挨拶をした。


「「「「「ありがとうございました」」」」」
















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